僕と間宮さんのオカルトな日常 〜日常は一瞬で”非日常”に代わる〜

鏡花

文字の大きさ
10 / 10
意思なき呪い

第10話 変化

しおりを挟む
僕はあれから病院で診断書をかいてもらって、間宮さんが紹介しれくれた精神科にも行って今回の件を相談をした。

髪の毛が真っ白で細身のおじいさんが一人でやっている精神科で、間宮さんの名前を出すと”怖かったでしょ”とにっこり笑いながら言っていたけど、あの体験のことなのか間宮さんのことか判断がつかなくて、困ってしまった。

会社には来週の月曜日から行きますと伝えて、あとは自宅でだらだらと過ごすことになった。

時間が有り余っているので、今回の体験と似たものはないかと思ったが、そんなにすぐ見つかるはずもなくすぐに飽きてしまった。

そんな風にだらだと過ごしていたが、変化が現れたのはあれから3日後のことだった。

睡眠薬を飲んでいるからか、ここ数日は夢を全然みなかったのだが、その日の夜は夢に巨大な白い蛇がでてきた。

アナコンダくらいある巨大な白い蛇は、僕に巻き付いてチロチロと舌をだして両目を交互に舐めながら締め付けてくる。

そして目が眩むような閃光が走ったと思うと、いつも通りの朝だった。

(夢か・・・怖かった)

まだ心臓がドキドキしているが、夢であることを言い聞かせながらカーテンを開ける。

すると窓の外には黒いモヤモヤとした霧が宙に浮いていて、更に人の周りにその黒いモヤは多くあるように感じる。

なんとなく嫌な予感がして、間宮さんにメッセージで伝えるとすぐに折り返しで電話がきた。

「目のほうに影響でたんだね。ちょっと君の部屋を見回してみて?」

「あれ、猫がいる。どこから入ってきたのかな・・・。」

「触ってみて。」

大人しく丸くなっている猫に触ろうとすると、すっと空振りをしてしまった。

よく見ると少し透けているように見える。

「えっ?」

「その猫はね、君に渡したお守りだよ。前に言った通り神様の力を借りた影響だね。」

「これって霊能力がついたってことですよね?神様の影響って腕とか足とか、何か取られるんだと思ってました。」

「神様にとっては与えることも、奪うことも同じなんだよ。その感じだと霊能力っていうよりは、よく視える目をくれたみたいだね。」

正直なところ腕の一本や二本くらいは仕方ないと思っていたから、なんだか拍子抜けをしてしまった。

「まだその力は安定していないと思うから、外にはあまり出ない方がいいかな。」

「わかりました。」

元々インドア派な僕はまた何か変なものを見るのも嫌なので、出社までは家の中でで過ごした。

気がつけばお守りの猫は触れるようになっていて、グレーで長毛の大人しい猫は好きな時にモフモフさせてくれて、何故か近くにいると少し気持ちが楽になるような気がした。

黒いモヤモヤは家族にもたまにまとわりついていて不安になったけれど、間宮さん曰く「あれは所謂、穢れと呼ばれるもので、細菌やウィルスみたいに誰にでも付く」とのことだった。

思っていたよりも大きな変化があるわけでもなく、だらだらしながら僕は出社日を迎えた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

(ほぼ)5分で読める怖い話

涼宮さん
ホラー
ほぼ5分で読める怖い話。 フィクションから実話まで。

洒落にならない怖い話【短編集】

鍵谷端哉
ホラー
その「ゾワッ」は、あなたのすぐ隣にある。 意味が分かると凍りつく話から、理不尽に追い詰められる怪異まで。 隙間時間に読める短編ながら、読後の静寂が怖くなる。 洒落にならない実話風・創作ホラー短編集。

都市伝説レポート

君山洋太朗
ホラー
零細出版社「怪奇文庫」が発行するオカルト専門誌『現代怪異録』のコーナー「都市伝説レポート」。弊社の野々宮記者が全国各地の都市伝説をご紹介します。本コーナーに掲載される内容は、すべて事実に基づいた取材によるものです。しかしながら、その解釈や真偽の判断は、最終的に読者の皆様にゆだねられています。真実は時に、私たちの想像を超えるところにあるのかもしれません。

【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~

榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】 ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。 八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。 === エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中 【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】 【怖さレベル】 ★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度 ★★☆ ふつうに怖い話 ★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話 ※8/2 Kindleにて電子書籍化しました 『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

(ほぼ)1分で読める怖い話

涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話! 【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】 1分で読めないのもあるけどね 主人公はそれぞれ別という設定です フィクションの話やノンフィクションの話も…。 サクサク読めて楽しい!(矛盾してる) ⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません ⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...