二重スパイの最強賢者~勇者パーティを追放された陰の実力者~

月島秀一(ツキシマシュウイチ)

文字の大きさ
7 / 17
第一章

七、そのスパイ、予定通り死刑となる。

しおりを挟む
 その後、サリエスの街に着いた俺を待ち構えていたのは、広場を埋め尽くさんとするほどの魔法警察だった。先に逃げた合同パーティのメンバーが、ちゃんと通報していてくれたのだろう。手間が省けて助かる。

「元火の勇者パーティ所属・回復術師のオウルだなっ!?」

 拡声器を持った一人の魔法警察が、軽量金属で作られた巨大な盾の後ろで怒鳴るようにして問いかけてきた。

「あぁ、そうだ」
「貴様には殺人未遂の疑いがかかっている、大人しく署まで同行願おうか!」
「もちろん、いいとも」

 こうして無駄な抵抗をすることなく、サリエスの街の中央魔法警察署まで連行された。
 身柄の拘束。
 取り調べ。
 裁判。
 これら一連の手続きが、まるで最初から仕込まれていた・・・・・・・・・・・かのように淡々と異例の速度で行われていった。
 そしてその日の十五時頃。 

「主文。被告人――元火の勇者パーティ・現無所属の回復術師オウルを死刑とする」

 俺に死刑判決が下った。

(ふむ……まぁ、そうなるだろうな)

 俺のとった行動と、元老院から依頼されていた仕事。
 この両者を紐づけたとき、俺が死刑となることは予想できた。
 そして元老院の息がかかっているであろう主任裁判官が、判決文を読み上げる。

「第一事実――本件は被告人が元々所属していた火の勇者パーティを追放された私怨により発生した、殺人未遂事件である。第二事実――被害者はリーダーである勇者フレム・戦士モルガン・魔法使いクワドラ・魔法使いアインの四名である」

 私怨か……まぁ、確かに一部私怨が含まれていたことは否めないな。

「第三事実――火の勇者パーティと他二組からなる合同パーティは、ゴブリンロードを頭領とするゴブリンの群れを見事に討伐した。このとき被告人オウルは、満身創痍となった火の勇者パーティに奇襲を仕掛け重傷を負わせた」

 この部分は……ずいぶんとまぁ捏造が入っているな。
 そもそもゴブリンロードを含めた悪いゴブリンの群れを倒したのは、俺である。
 それに奇襲なんてしていな。いっそ清々しいほど正面から彼らを襲ったんだが。

(まぁ……人間側としては、そこ・・は隠したいんだろう)

 国家の最重要戦力である勇者がたった一人に、それも後方支援の『回復術師』に敗れたとなっては、現在の勇者制度に疑問の声が上がるのは火を見るより明らかだ。何としても、この事実だけはもみ消したいのだろう。

(それにフレムたち火の勇者パーティの面々にも面子がある)

 一対四、個人対パーティ、それも真っ向勝負で負けたとなれば、彼らの面目は丸つぶれだ。
 そういったもろもろに配慮した結果、この判決文に収まったのだろう。
 そんなことをぼんやりと考えている間も、主任裁判官は朗々と判決文を読み上げている。

「以下、量刑の理由を述べる。直接追放手続きを取ったフレム・被告人と険悪な中であったクワドラの両名が依然として意識不明の重体。一方、つい先日加入したばかりのアイン・比較的中立の立場を維持していたモルガンの両名は既に意識を回復しており、病院にて療養中である。このことから被告人は、強い恨みを持ってこの凶行に及んだと言わざるを得ない。事件の凶悪性と被告人の残虐性、さらには高い計画性を持った明確な殺意を鑑みて――」

 そこで一呼吸置いた彼は、強くはっきりと判決を言い渡した。

「被告人――元勇者パーティ所属の回復術師オウルは死刑とする」

 木製の槌、確か『ガベル』というんだったか? が、打ち鳴らされ、ようやく無事に裁判が終わった。

(ふぅ……長かった)

 こういう堅苦しい雰囲気や式典のようなものは好きではない。

(これでやっと孤児院に帰れるな……)

 そうして気を緩めた次の瞬間。

「異議ありっ!」

 傍聴席からとんでもなく迷惑な発言が聞こえてきた。

(異議なんてない、こっちはもう早く終わりたいんだが……)

 げんなりと肩を落とし、その声の元を見るとそこには――。
 長い金髪をポニーテールにし、金と白を基調とした防具を着用した美少女。 ツァドラスの娘っ子であり、閃光の勇者――フェルブランド=レスドニアが傍聴席から異議を申し立てていた。

(……フェル?)

 どうしてここに……? というかこれは面倒くさいことになったぞ……。
 裏の事情を知らず・人並み以上に正義感の強いであろう彼女が、こんな異例尽くしの裁判を見逃せるわけがない。
 すると彼女は俺の予想通りというか何というか、鋭い目つきをさらに尖らせて、主任裁判官に食ってかかった。

「そもそもこの裁判はおかしい! 全てが異例尽くしで、どれも正式な手続きによってなされていないじゃないかっ!」

(ほうら、やっぱり……)

 ツァドラスもこうだった。
 おそらくだが、この家系の女性は正義に則らない行動を絶対に許さない性質たちなのだろう。

「そもそも何だ、結審に至るまでのこの早さはっ! これではまるで最初からオウルの死刑が決まっているようではないかっ!」

(決まっているんだよなぁ……口には出せないけど)

 そもそもこの裁判自体が、この国から『回復術師オウル』を消し去るための大きな茶番である。そうとは知らない、フェルは必死の形相で俺の弁護をする。

「それにオウルはこんなことをする奴じゃないっ! 何かきっと、やむにやまれぬ事情があるはずだっ! ――とにかく、こんなでたらめな裁判が許されていいはずがないっ! 私は断固として再審を要求するっ!」

 人目も一切気にせず、純粋に俺の身を案じたフェルはそう言い放った。
 正直非常に嬉しいが……勘弁してくれ……。というのが本音だ……。いや、本当にフェルのその気持ちは嬉しいんだけどな……。
 俺が複雑な気持ちで、フェルをジッと見ていると、偶然彼女と目が合った。

「オウルも何か反論しろっ! どうしてそんなに無抵抗なんだっ!」

 反論しろと言われてもな……。

「いや……まぁ、そのなんだ……なるようになるんじゃないか?」
「何を言っているんだ、お前はっ!? 死刑だぞ!? なるようになんてならないっ! そのまま死んでしまうんだぞっ!?」

 俺の中途半端な回答が気に障ってしまったようで、火に油を注ぐ形になってしまった。
 ヒートアップするフェルを見かねたのだろう、主任裁判官が厳しく冷たい声で注意した。

「傍聴人は静粛にっ! ――そもそも再審請求権は、あなたには存在いたしません」
「勝手な所でだけ規則を持ち出すなっ! それは筋が通らないぞ!」
「ぐっ……っ。そ、それは……っ」

 その後も、頭の回転の速いフェルが主任裁判官の詭弁を打ち破り、裁判の行方があらぬ場外乱闘へともつれ込んでしまった。

(はぁ……。ファーやサキュラたちは今頃何をしているんだろうなぁ……)

 現実から目を背け、孤児院の子どもたちのことを考えていると。
 パンパンっと、主任裁判官が二度大きく手を打った。
 するとそれが合図だったのだろう、フェルの周囲に大勢の警備員が集結した。

「な、なんだこれは……っ!?」
「失礼ながら、閃光の勇者フェルブランド=レスドニア女史とお見受けします」
「それが何だと言うんだ!」
「これ以上この国の司法制度を侮辱するならば、こちらもそれなりの対応を取らせていただきます。――当然ながら私とて、このようなことは本意ではありません。栄誉あるレスドニア家の名が汚れることを望む者は誰もおりません。もちろん、あなたのご家族も」
「……っ!」

 家族を引き合いに出されたフェルは、怒りを押し殺したようにグッと主任裁判官を睨み付けた。

(あぁ……これはまた面倒くさいことを考えているぞ……)

 こんな正義のない脅し文句を言われ、ツァドラスが――その子孫のフェルが黙っているとは到底思えない。下手をすれば俺が収容されたと報じられる刑務所に殴り込みをかけてくるかもしれない。

(そうなる前に早いところフェルの誤解を解かなくては……)

 とは言うものの、いったい全体何と言って誤解を解けばいいのだろうか?
 当然ながら俺が二重スパイであることは明かせない。それにこの裁判が仕組まれたものであることも明かせない――芋づる式に俺と元老院の繋がりがバレてしまう。

(あぁ……。また面倒なことが増えた……)

 俺が一人頭を抱えていると――。

「これにて裁判を終了致します。事務官は被告人を地下の独房に収容してください」

 主任裁判官が裁判の終了を告げ、無事に閉廷となった。

「さぁこっちだ、大人しくついてこい」

 こうして俺は両手に手錠をされたまま、警備担当裁判所事務官に連れられ、この裁判所の地下・・にある独房へと連行されることになった。



 その数分後。事務官に連れられた俺は、裁判所を上へ上へ・・・・と登り、最上階まで来ていた。ここは元老院から許可をもらった者のみが入場を許される場であり、全員が関係者だ。――もはや人の目はどこにもない。
 すると――先導していた事務次官が突如振り返り、大地に顔を打ち付けた。

「――オウル様っ!先ほどの礼を失した愚かな発言、本当に申し訳ございませんでしたっ! つきましては先ほどの失態――この命を持って償わさせていただきますっ!」

 そう言うと彼は懐から短刀を取り出し、自害すると宣言した。
 まさかこいつ……信者・・だったのか!?

「こらこら、待て待て。ちゃんと仕事だってわかってるから、そう命を粗末にしてくれるな」

 すると事務官は、短刀をポロリと手から滑らせ、ボロボロと大粒の涙を流し始めた。

「なんと深い御心……っ! こんな私にまで手を差し伸べてくださるとは……っ! あ、あぁ、あぁぁあああああっ!」

 彼は感極まってしまったのか。その場で天井を見つめたまましばらく、白目でフルフルと震えていた。

「えーっと……終わったか?」

 少しして声をかけてみると、彼は素早く立ち上がり丁寧なお辞儀をして見せた。

「お見苦しいところをお見せいたしました、もう大丈夫でございます。さぁオウル様、こちらで司教様がお待ちです」

 ようやく平静を取り戻した事務官に、大きな扉の前まで案内された。

「それでは私はこれにて失礼いたします」

 彼はそう言って深く頭を下げると、自身の仕事場へと戻っていた。

「さっきのアレは間違いなく信者だな……」

 そして彼は確かに『司教様がお待ちです』と言っていた。つまりこの中にいるのは……。

「絶対アイツだよなぁ……」

 重苦しい気持ちの中、意を決して扉を開けるとそこには――。

「お待ちしておりました。オウル様」

 深緑の髪をきっちりと七対三に分け、遠くからでも一目で彼だとわかるほど真っ赤なスーツを着こなした背の高い美青年が、ニッコリと優し気な笑みを浮かべて立っていた。

「あ、あぁ、待たせてすまなかったな。ダビデ」

 彼こそが『前:元老院お付きの近衛集団、老院魔導団の隊長』。『現:オウル教の最高司教』。ダビデ=グリッドニルその人である。
 オウル教とは、つい先日発足した新興宗教の一つである。一神教であり、名前の通りというか、唯一神はこの俺オウルということになっている。魔導の深淵に到達することを至上の目的として掲げており、日夜魔法の研鑽に励んでいる。……だけならいいのだが、さっきの事務官の彼のように、俺のことを本当の神だと信じて疑わず、過剰な信仰と忠誠を捧げられて正直かなり困っている。
 そのオウル教の最高司教を務めるこの男――ダビデは人懐っこい友好的な笑みを浮かべて近づいてきた。

「お疲れさまでした。オウル様」

 彼はスッと右手を差し出し、握手を求めてきた――が、その手には乗らない。

「あ、あぁ……気にしないでくれ」

 俺は気付かないふりをして、そのまま部屋の奥にあるソファに腰かけた。

(はっきり言って、正直に言って――俺はこのダビデが苦手だ)

 嫌いではない、多分悪い奴でもないんだが……苦手だ。
 もちろんそんなことを彼に伝えれば、すぐにでも命を絶ちそうなので、口が裂けても言うことはできないが……。
 さりげなく握手を拒まれたダビデは、一切めげることなく、俺の対面に位置するソファに腰かけた。

「先ほどは下らない茶番に付き合わせてしまい、本当に申し訳ございませんでした」

 彼は申し訳なさそうな顔をして、ペコリと頭を下げた。

「いや、こちらこそ面倒かけてすまないな」

(そうなんだよ……日常会話をしている限りでは、本当に普通なんだよな……)

 あれほど異常・・でありながら、こんなに常識人のように振る舞えるのがこの男の恐ろしいところだ。
 何がそんなに楽しいのか・嬉しいのか、ニコニコと笑顔で俺の顔を見続けるダビデ。
 このままこの密室で黙っているのは、何だか危険な気がした俺は、さっさと今後の予定を確認し、ここから去ることにした。

「あーっと、そうだダビデ。元老院との会談は何時からになっている?」
「本日の二十一時からでございます。もしご都合が悪いようでしたら、ご変更いたしましょうか?」

 ダビデの中では俺>元老院となっており、『俺』という存在がこの世の全てに優先するものとなっている。そのため、俺の都合が悪ければ元老院が――国が予定を変更して合わせるべきだと、心の底からそう思って疑わない。

「いや、ただ確認しただけだ。気にしないでくれ。その予定のままで問題ない」
「かしこまりました。――ところでオウル様、この後はいかがされますか? もしここでお過ごしになられるようでしたら、ぜひ私と一緒に――」 
「――いやいや嬉しい申し出だが、悪いが俺は一度自宅に帰らせてもらうよ。家族が待っているからな」

 いったい何を言うつもりだったかは知らないが、俺は先手を打ってダビデの思惑を打ち破った。

「左様でございましたか。――ところでオウル様。ご自宅に帰られるということは……見せていただけるのでしょうか?」

 ダビデの完璧だった友好的な笑みが綻びを見せ、私欲にまみれた情欲の炎がその目に宿った。

「あ、あぁ……まぁ、そうなるな……」
「そうですか、そうですか。では、どうぞ。さぁ、どうぞ」

 ダビデは立ち上がり、芝居がかった風に腕を大きく広げた。さすがに興奮が隠し切れない様子だ。

(はぁ……仕方ない……よな?)

 俺は半ば諦め半分で魔法を唱える。

「――<異空間の扉/ゲート>」

 魔法が発動し、目の前に漆黒の扉が現れる。
 するとダビデは、耳を塞ぎたくなるような大声を発し、全身でその喜びを表現した。

「ト……レビィアアアアアアアァンンンンッ! 美しぃっ、何って美しい魔法何っっっだっ! 完っ璧な魔法構成っ! 多過ぎず少な過ぎず――まるで天秤で測ったかのような最適な魔力量っ! 一分の狂いもない究極の左右対称で発現した<異空間の扉/ゲート>っ! いったいどれほどの鍛錬を積めば、そこまでの境地へっ! あぁ……あぁあああああああああっ! オウル様っ! 我らが魔導の神よっ!」

 ダビデは、あまりにも深く魔法を愛し過ぎていた。
 本人曰く、『魔導に生き、魔導のために死ぬことこそが我が人生。転じてオウル様のために生き、オウル様のために死ぬことこそが我が人生』らしい。正直、ドン引きだ。

「お、落ち着け、ダビデ。これはどこにでもある普通の<異空間の扉/ゲート>だ。お前も使えるだろう?」

 こう見えてダビデは魔法の天才だ。高難度の魔法<異空間の扉/ゲート>の発動なんて朝飯前だ。実際、その実力は勇者に勝るとも劣らないと噂されており、若くして老院魔導団の隊長を任された国家の最重要戦力の一つである。
 しかし、俺の声はもうダビデに届いてはいない。

「はぁはぁ……オウル様……っ。はぁはぁ、わ、私はきっとあなた様に会うために、この世に生を受けたのですね……っ」

 彼は息を荒くし、よだれを垂らしながらジリジリとこちらへ近寄ってきた。

「お、おい、ダビデ……?」

 俺は知っているこいつの今の・・狙いが俺ではなく、この<異空間の扉/ゲート>そのものであることを。

「あふ……いただきます……っ」

 そう言うとダビデは、俺の作り出した<異空間の扉/ゲート>をその舌で舐め始めた。
 シュロンシュロンという舌と金属が擦れ合う音が、静かな室内に響き渡る。

「んぁあ……ふぅ……っ。なんという甘美な味わい……っ」

 匂いでも付けているつもりなのか全身をくねらせながら、<異空間の扉/ゲート>に体をこすり付けるダビデ。どこに出しても恥ずかしくない立派な変態だ。
 魔導を愛し、魔導に全てを捧げた男――ダビデ。
 彼は俺が魔法を発動するといつもこう・・なってしまう。
『この全身をもって、魔法を受け止めたい』とは彼の言だ。

「と、とにかく、元老院との会談までには戻るから、ここで俺は失礼するぞ……っ」

 そう言って俺は逃げるようにして、孤児院へと続く<異空間の扉/ゲート>へ飛び込んだ。
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

器用貧乏な赤魔道士は、パーティーでの役割を果たしてないと言って追い出されるが…彼の真価を見誤ったメンバーは後にお約束の展開を迎える事になる。

アノマロカリス
ファンタジー
【赤魔道士】 それは…なりたい者が限られる不人気No. 1ジョブである。 剣を持って戦えるが、勇者に比べれば役に立たず… 盾を持ってタンクの役割も出来るが、騎士には敵わず… 攻撃魔法を使えるが、黒魔道士には敵わず… 回復魔法を使えるが、白魔道士には敵わず… 弱体魔法や強化魔法に特化していて、魔法発動が他の魔道士に比べて速いが認知されず… そして何より、他のジョブに比べて成長が遅いという… これは一般的な【赤魔道士】の特徴だが、冒険者テクトにはそれが当て嵌まらなかった。 剣で攻撃をすれば勇者より強く… 盾を持てばタンクより役に立ち… 攻撃魔法や回復魔法は確かに本職の者に比べれば若干威力は落ちるが… それを補えるだけの強化魔法や弱体魔法の効果は絶大で、テクトには無詠唱が使用出来ていた。 Aランクパーティーの勇者達は、テクトの恩恵を受けていた筈なのに… 魔物を楽に倒せるのは、自分達の実力だと勘違いをし… 補助魔法を使われて強化されているのにもかかわらず、無詠唱で発動されている為に… 怪我が少ないのも自分達が強いからと勘違いをしていた。 そしてそんな自信過剰な勇者達は、テクトを役立たずと言って追い出すのだが… テクトは他のパーティーでも、同じ様に追い出された経験があるので… 追放に対しては食い下がる様な真似はしなかった。 そしてテクトが抜けた勇者パーティーは、敗走を余儀無くされて落ち目を見る事になるのだが… 果たして、勇者パーティーはテクトが大きな存在だったという事に気付くのはいつなのだろうか? 9月21日 HOTランキング2位になりました。 皆様、応援有り難う御座います! 同日、夜21時49分… HOTランキングで1位になりました! 感無量です、皆様有り難う御座います♪

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

処理中です...