異世界ボタンのその先に・・・・・

アンドーナツ

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ドラッヘンでの、ロゼッタ嬢のワガママは有名で、知らない人はいない。だから、閣下にはあまり関わりたくない女性陣が多数いるが、それを我慢しても、閣下の番は魅力的だ。

閣下とは、ロゼッタ嬢が5歳頃からの顔見知りになる。
ロゼッタ嬢がまだ小さい頃から、閣下の後を着いて歩いていた。
その時から、「閣下の番は自分でいつかお嫁さんになるから、待っててね」とほほえましい。エピソードがある。
昔も今も変わらず、閣下の後を着いて歩いている。
閣下に近づく番候補は、子供のかわいい嫌がらせをされてる。
階段から、突き落とす。攻撃魔法を、相手に放つ。上から植木鉢と花瓶などの落下物
ドレスは、破られる。なぜか馬車が、暴走して大破。落とし穴に落とされた後 、埋められる。
抱っこを強請った時に、殴るなどの暴力。抱きしめでの、骨折。腕をつなぐ振りの、手の脱臼など・・・
狩りに、誘った場所が魔の森。深層の森に置き去り。など、大丈夫なのあるか?

「ドレス以外は、死ぬ。無理なレベルです。」全力で、否定しておく。

何さらっと、何でもないように話すんだ、この人達恐ろしいわ。

皆さん、納得してる?弱者種族だからか?とか話してるけど、他種族は大丈夫なのあるの?

アマンダさんが、笑顔で話してくれた。
「私達がされても、大丈夫よ。魔族は、体が丈夫だし。他種族も、魔法や力 気配察知ができるわ。だから、子供のイタズラで済ませてるのよ。弱者種族は、無理なのね」死ぬレベルが、イタズラって、ルディさんもうなずいてるわ。
「でも、毎日は腹が立つわね。」毎日なの?その日に、死んでるわ。もう無理です。

今から、ドラッヘン国出ようかな?キャラメルレシピと作りかたは、もう渡してある。よし出て行こう。
リンを呼び小声で話す。(ここを出て行こう。今ならドグデを売ったお金も貰えるし、結界石を買いに行ったら。逃げられる)

ネイドさんが話し声に気がつき、ため息をはいた。
「今から国を出ても、門で止められる。スズネ。名を名乗ったろう?もう、触れが出てる」終わった、私の人生終わりました。

泣きそうです。するとアマンダさんに、抱き締められた。ほー。良い匂いがするし、お胸がポヨンポヨンとしている。温かい優しい手つきで、頭をなでられる。

「もう王弟の手が回ってるから、今更国を出ても無理だ。出て行ったとしても、すぐに捕まる。強者から逃げられる、逃走経路でもあるのか?」ラッシュさんに腕組みながら、聞かれたよ。
首を振る、無いですよ。ただ門から堂々と出て行くつもりでした。

「大丈夫よ。番なら、守ってもらえるし?その間は、外に出ない限りは、向こうも手出しできないわ」
「無理ニャ。氷河にいるなら良いニャ。でも王弟自ら儀式を申し込んだなら、スズネは王弟の屋敷に行くことにニャルニャ。」人生終了です。

「今までの例と違う。王弟が儀式に自ら呼んだんだ。対策はしているだろう。ロゼッタ嬢もそこまで馬鹿じゃ無いさ。だが、死の危険がある。ならば、氷河を拠点とし王弟自らの要望には応える。それを条件にしろ。」首もげるくらい、うなずいた。

黒服達がやってきて、食事の用意が出来たからと、特別室に呼ばれた。

特別室は、ダドさんも居て笑顔で食事になった・・・・・と言えない状況だ。

「ニャー。ニャン個めニャ。先ほどから、すごい数食べてるニャね。」
「ネイド。お前何個食ってる?」「うるさい。そんなに食っていない。ガウス。芋をそんなに食うんじゃねー」凄い早さで、大皿の揚げたて唐揚げと、ポテトが無くなっていく。もう、男の子のお母さんは、大変だね。って感じです。

アマンダさんも ルディさんも、ゆっくり食べてるが、こちらの山盛り皿からは、盗まないのね。盗んだら、偉い目に遭うのね。ルディさんとアマンダさんに、サッパリするレモンを出してあげる。うれしそうに、笑顔で対応してくれた。クラフトもこちら側で、食べている。

リンとカイは、自分のお皿を持って、隅っこで食べている。盗られないように、2妖精で優雅に食べていた。


あっちの殺気立つ食事風景と、女性陣の食事風景がちがいます。ダドさんはなぜ?あっちなの?クラフトを見ると、
「ダド兄は、氷河と長いつきあいニャ。もはや、氷河の裏のメンバーと言われてるニャ」だから品揃えも良いし、氷河が動いてくれるんだ。

殺気立つ食事の後は、デザートタイムだがこれも凄かったよ。もう、食事の風景じゃなかった、剣出てたよ。

ダドさんも何事も無く、あのメンバーについてたからランク高そうだ。

ダドさんも一息ついたのか?黒服さん達に、レシピと作り方を教えたことを話しておく。

「聞いたニャ。ありがとうニャ。ドグデもドクドも商業とハンターの両方に話しを持って言ってるニャ。こちらは任せるニャネ。売値が決まったら知らせるニャ。さてキャラメルはこちらで、カレーはネイドニャネ。内容はどうするニャ?」

内容なのだが、欲しいものが無いしね。どうしようか?「何も無いので、レシピは差し上げますよ。カレーも調合次第で、辛くもなるし。応用がいっぱいありますから?」

2人に呆れられた。「レシピは口外禁止。商業ギルドに登録。」2人が話している。

「あっ。私の名前は、伏せてください。なので、2人で登録してください。後私は無料で作れるようにしてください。」

「なら、3人の共同で出す。レシピはスズネのもので、それを作って売れるのは3人にする。売り上げの一部は、スズネに渡す。」

「ネイドさんが信頼できる人には、レシピを渡してあげてください。師匠に弟子入りって形で、色々出来ると思います」2人がうなずいた。それでまずはレシピの譲渡の、契約をする。黒服が契約書を持ってきた、紙の中には魔方陣が書かれていた。

「本当に良いニャか?他にもニャイか?」「無いので、どうぞ。お願いします。」魔方陣に手をかざすと、さっきの言葉が文字になっていく。

「これで良いニャら。名を言うニャ。ダド・マコノミー・ケットシー」「ネイド・ウル・ディノ」「スズネ・トウドウ」魔方陣光輝き紙が元に戻る。「契約は 完了ニャ」

ネイド夫婦が話しをしている。ネイドさんの提案で、このまま氷河の宿に居続けられるし、宿代ご飯代がいらないと言ってくれた。良いのかなと思うと、ルディさんがうなずいてくれた。これでもカレーレシピには安いくらいだと、お礼を言われた。


ダドさん達には、先ほど食べた、唐揚げとかのレシピはまだ世に出さずにして置けと言われた。今は、カレーとキャラメルで、十分なので、黙っとけって事だ。余計な仕事が増えると困るからね。・・・・

ネイドさんとダドさんは、この後また話を詰めていくので、先に宿に帰ってろ言われた。クラフトともここでお別れだ。寂しい。
この後は、ルディさんとラッシュさんアマンダさんと、宿に帰る。ガウスさんは、また別の依頼でここでお別れだ。鞄から、おにぎりと唐揚げとカレーを出してあげる。お世話になったお礼だ。ガウスさんが、頭をなでてくれた。また会えたら良いな。

4人で、宿に帰る。今日も色々あったな。楽しかった。

宿に帰ったら アマンダさん夫婦が部屋に来て、魔法を掛けていった。「絶対に開けては駄目よ」
「朝まで、開けるな。迎えにはカイが来るから。妖精同士連絡は取れる。むやみに開けるなよ」と怖いことを言いながら、ドアを閉められた。
「開けちゃ駄目よ。お休みなさい」と言われたので、お風呂に入ってもう寝ます。お休みなさい。



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