異世界ボタンのその先に・・・・・

アンドーナツ

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門衛に 城に入る許可書をいただく。城に上がり、勝手知ったる城の中を歩く。途中後輩達や新人がいて挨拶をされた。新人を見ると、思い出す。城の奥に行き、女官長 執事長に挨拶したいと告げる。

城の奥 食堂に通され、女官長を待つ。すると目の前に懐かしい人物が「お久しぶりですね。コレット」「お久しぶりでございます。クラリス様」行儀見習いとしてあがった、コレットを掃除やメイドとしての心得をたたき込んだ。今や私の後輩は、城の女官長として働いている。「ふふふ。泣き虫であった。貴方が、今は城の女官長ですか?」照れている「申し訳ありません。」
「貶していないのですよ。私の目に狂いは、ありませんでしたから。貴方なら出来ると思って、私の全てをたたき込んだのです。その期待に貴方は、答えてくれた。今は安心して、こちらに来ることが出来ます。貴方の先輩として、誇らしくあります。」「ありがとうございます。本日はどのようなご用件でしょうか?」そうでしたわね。

「料理長は、トマスですか?」うなずかれたので、厨房前に行く。昼前なので厨房は、慌ただしく動いている。「トマス。久しぶりですね。」「あーん。誰だ。呼び捨てするのは?」振り返ると「相変わらずですね。」焦って、慌てて帽子を取るトマス料理長。「申し訳ありません。クラリス様」
「ふふふ。貴方もお変わりがなく、安心いたしました。テオバルト様とリーンハルト様の食事の用意は、出来ているのですか?」
「いいえ。テオバルト様は、これからですが、残されることが多くなり、量を減らすように仰せつかっています。リーンハルト様は最近お食べになっておりません。お茶だけで良いとおしゃられています。」

コレットも心配そうに話されている。
「前までは、食堂で他の騎士達とお食べになっていましたが、最近は忙しく、食事のお時間が取れませんので、部屋に運ぶことが多くなっておりました。それも、お断りになってしまいます。」
「担当は、コレットではありませんよね。」「はい。テオバルト様もリーンハルト様もお付きがいますので、」

「分かりました。トマス。今日は屋敷から、持ってきていますので、食事の用意はけっこうです。コレット用意を、していただけますか?」お辞儀をし、素早い早さで、頼まれていた物全て揃える。「ふふふ。コレット。合格です。」「ありがとうございます。」ワゴンを運び。テオバルト様の執務室に急ぎ、お帰りになる前に全ての用意を整える。


部屋のドアが合いたので、お出迎えをすると「クラリス?女官長から聞かなかったか?食事は最低限で良い」ノックと同時にドアが開かれると、リーンハルト様が入ってこられた。「クラリス。何のようだ?」乱暴に椅子に座られる。2人は、急に来た私にいらだっていらっしゃる。「申し訳ございません。急ぎ用事を、言いつかりましたので」お辞儀をし 2人に手紙を渡す。

封蝋も何も無い手紙を見て、怪訝な2人だが。スズネ様からだと分かると、手紙を読み出した。「お食事の用意を、いたしてもよろしいでしょうか?」うなずく2人に、スズネ様から預かった。料理の数々を出す。
お二人とも、喜んでお召し上がりになる。食欲が無いのが、嘘のようなお姿だ。食事の後の、デザートも出す。「美味しかった。嬢ちゃんに手紙を書かなくてはならない。用意をするから、後で取りに来てくれ。」「我もだ。」お茶を飲みながら話される。「畏まりました。1時間ほどでよろしいでしょうか?」「ああ。頼む」お辞儀をし、退出する。


食堂に戻り、食器を洗っていく。コレットがそれに気がつき、自分がすると言われた。「コレット。これは、私が預かってきたのです。申し訳ありませんが、貴方にも譲れませんよ。久しぶりに お茶を入れていただけませんか?」お茶をいただき感心する。「相手のことを考えていますね。美味しいお茶をありがとう」笑顔で話す。コレットも喜んでいる。「クラリス様に、教わりましたから」お辞儀をし女官長の仕事のため、退出する。トマスにもお礼を言い。1時間経つので。テオバルト様のお部屋にお伺いする。

1時間後部屋を訪ねると、手紙を渡された。渡された手紙を見て驚いたが、そのまま、城を後にする。
宿に帰り、スズネ様に手紙を渡すと、とても嫌そうな顔をされてしまった。「あの。この手紙間違いでは無いのでしょうか?」首を振る。スズネ様の 顔が引きつる。分かります。テオバルト様のお手紙は、私も目を疑いました。申し訳ありませんが、お返事をお願いいたします。

ネイドさん ルディさん クラフトが、慰めてきた。王弟の手紙は、数枚では無い、厚さが凄い。この手紙のお返事を書くのですか?こんな厚さの手紙初めてです。泣きそうです。(ニャ。いい気味ニャ)クラフトめ、覚えておくよ その台詞。それに比べて、リーンハルト様のお手紙は、簡潔に書かれています。好感度が高い人です。閣下よ。高感度下がるわ。

夏休みの読書感想文を書かなくてならない・・・・無理だ。読書感想文思ったことを書きなさい。かわいそうだと思った。素敵だと思った。の1行で終わるのに、無理だ長文。
リーンハルト様から、余った糸や布は、返却しなくって良い。そのまま差し上げると書かれていたので。これで、お礼を作る。それを 長文手紙のかわりにならないか?もう、そうしよう。

5日程過ぎた頃、ダドさんが現れて、注文の人形のできばえを見に来た。それを、試作品と見比べると、同じサイズで綺麗に出来ていたので、このまま服と家具も合わせていくことになった。試作品は、また、貸し出し中ですね。おそろいの服も、仕上げていく。全ての作業が終わった。ので、糸と 布のお礼に、銀のドラゴンと赤のドラゴンの編みぐるみを編む。その後は、鍵編みで、お花のブローチ カチューシャを作っていく。裁縫が一切失敗しないで、出来るって、もはや魔法です。魔法を使えるよりも、私には裁縫と料理と家事が一番うれしい能力です。

それと同時に、ルディさんの出産が近くなってきた。私をどうするかの、話し合いがもたれた。・・・・・。ルディさんの出産が、8月後半のはずが、1ヶ月も早まるようだ。医者がはなすには、魔族だから、魔力 体力が十分になったので、子供がもうすぐ産まれる。

「スズネ。ルディの出産が近い。忙しくなるから、ダドの店に行ってもらえるか?」
「ごめんなさいね。私に何かあれば、貴方を守れなくなってしまうの・・・」
「そうニャ。テオバルト様の屋敷は 論外ニャ。ダドのお店なら、そネイドより腕は落ちるが、それなりの護衛がいるニャ」3人がうなずく。

お店のオープンも、大会までには開けられるか、分からなくなってきている。このまま行けば、無理になりそうだ。私はダドさんのお店にお世話になると思っていたら、クラリス女官長から提案された。「リーンハルト様のお屋敷はいかがでしょうか?」3人がうなずいている。いや。無理でしょう。嫌がられますよ。と思っていたら。

「ニャ。それいいニャ。人形の完成も、OKを出すのは、リーンハルト様ニャ。ついでに、完成品を見て貰うために、お世話にニャるニャ。」「そうね。あそこなら、守りもしっかりしているし、ロゼッタ嬢も手出しは出来ないわ。」「じゃ。そうしよう。」4人がうなずいている。「では、私は先触れを出しに行きます。」退出された。「じゃ。サクッと荷物まとめてこい。」食堂を後にして、部屋に帰り、私物を詰めていく。鞄も、1普通鞄=2時間止め鞄=3地球鞄となってる。鞄の中に鞄を入れて、3番目の鞄は、分からないようにしてるので、いまだに私しか知らない。この鞄は、秘密にした方が良いと思ってる。

部屋の掃除も終わり、食堂に向かうと、お迎えが来ていた。ネイドさんが、一緒に送ってくれるみたいで、ルディさんに、お別れを言う「ごめんなさいねスズネ。産まれたら、帰ってきてね」
ネイドさんも、「予選が終わるのが、後五日で大会が3日後 その3日は休息日。大会が2週間で、22日待てば儀式だから、安全になる。」と頭をさげられた。22日間頑張ります。

クラフトもリーンハルト様のお屋敷に、やっかいになるみたいです。向こうに着いたら、まず糸と布のお礼だな。
なれない馬車は、とてもつらいです。



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