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第23章 玄牙の咆哮 月影、影と同化す
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戦場を震わせる衝撃音が続いていた。
ポンと玄牙の激突は、もはや一瞬ごとに大地をえぐり、地響きを生んでいた。
「ぬぅぅぅぅッ!」
玄牙の爪が振るわれるたび、石が砕け、木々が薙ぎ払われる。
その爪はまるで嵐。
だがポンは怯まず、甲羅で受け、隙を見ては角で突き、決して退かない。
「小僧……なぜ立ち続ける!」
玄牙の目が血走り、怒声が飛ぶ。
「貴様の甲羅はもうひび割れているではないか!」
確かに、ポンの甲羅には幾筋もの亀裂が走っていた。
呼吸は荒く、全身の筋肉が悲鳴を上げている。
だが――その瞳は曇らなかった。
「俺は……倒れない。仲間が…仲間が居るから、強くなれる!憎しみに囚われない、大切なものを護るための力だ!」
ポンが叫ぶ。
「この甲羅が砕けても……心は砕けないッ!」
その声が、玄牙の胸をわずかに揺さぶった。
「……護るための力、だと?」
一瞬の沈黙。
だがすぐに、玄牙の口角が吊り上がる。
「ならば、見せてやろう……俺の奥義を!」
玄牙が大きく口を開き、咆哮を上げた。
「牙嵐覇道――ッ!」
瞬間、空気が爆ぜた。
周囲の大気が振動し、衝撃波が奔る。
大地が割れ、建物が崩れ、村人たちが吹き飛ばされる。
その中心に立つ玄牙は、まるで嵐そのものだった。
「なんて力だ……!」
ポンは歯を食いしばり、地面に爪を突き立てて耐える。
耳が裂けそうな轟音、骨にまで響く圧。
しかし、退かない。
その目は、玄牙を真っ直ぐに見据えていた。
「来い……玄牙!
俺は、お前を倒す!!!」
--- 一方その頃――。
月影は槍を再び手に取り、低く呟いた。
「……まだ終わらぬ」
影が渦を巻き、月影の体を覆う。
耳も、腕も、尾も、すべてが闇に溶け込み、やがて一つの巨大な影の獣となって姿を現した。
その目だけが赤く輝き、槍と一体化した影の刃が、宙を裂く。
「これが……月影の最終形態……!」
マメが息を呑んだ。
「影そのものに……!」
「ははっ、化け物に化けたな!」
ミクは鉄棒を構え、笑みを浮かべる。
「だが、ぶっ倒す方法はひとつだ。殴り続ける!」
月影の影刃が閃く。
ミクが受け止めるが、全身に重い衝撃が走り、後方に吹き飛ばされた。
「ぐっ……重ぇ!」
「ミク!」
マメが矢を放つ。
だが矢は影に吸い込まれ、消えてしまう。
「矢が……届かない!」
「マメ! ただ撃つな! 奴の“核”を暴け!」
ミクが立ち上がり、再び突っ込む。
月影は笑った。
「無駄だ。影に核など存在せぬ……!」
その言葉に、マメは目を細めた。
「いや……必ずある。
どんな影にも生まれる一点、“光が触れる場所”が!」
必死に視線を走らせる。
影の獣の動き、槍の閃き、火の粉が舞い散る瞬間。
その一瞬――わずかに“闇の中で揺らぐ一点”が見えた。
「見つけた……!」
マメが矢をつがえ、声を張り上げる。
「ミク! ぼくが射す、その一瞬を狙え!」
「任せろ!」
ミクは鉄棒を肩に担ぎ、全身の力を込めた。
月影の影刃が振り下ろされる――。
その瞬間、マメの矢が闇を裂き、“核”へと吸い込まれた。
光が弾け、影が震える。
「そこだァァッ!」
ミクの鉄棒が、暴かれた影の芯を直撃した。
轟音。
影が裂け、月影の体が揺らぐ。
「ぐっ……おのれ……!」
「俺たちの連携は、お前の影より強い!」
ミクとマメはお互いに顔を見合わせて頷いた。
ポンと玄牙の激突は、もはや一瞬ごとに大地をえぐり、地響きを生んでいた。
「ぬぅぅぅぅッ!」
玄牙の爪が振るわれるたび、石が砕け、木々が薙ぎ払われる。
その爪はまるで嵐。
だがポンは怯まず、甲羅で受け、隙を見ては角で突き、決して退かない。
「小僧……なぜ立ち続ける!」
玄牙の目が血走り、怒声が飛ぶ。
「貴様の甲羅はもうひび割れているではないか!」
確かに、ポンの甲羅には幾筋もの亀裂が走っていた。
呼吸は荒く、全身の筋肉が悲鳴を上げている。
だが――その瞳は曇らなかった。
「俺は……倒れない。仲間が…仲間が居るから、強くなれる!憎しみに囚われない、大切なものを護るための力だ!」
ポンが叫ぶ。
「この甲羅が砕けても……心は砕けないッ!」
その声が、玄牙の胸をわずかに揺さぶった。
「……護るための力、だと?」
一瞬の沈黙。
だがすぐに、玄牙の口角が吊り上がる。
「ならば、見せてやろう……俺の奥義を!」
玄牙が大きく口を開き、咆哮を上げた。
「牙嵐覇道――ッ!」
瞬間、空気が爆ぜた。
周囲の大気が振動し、衝撃波が奔る。
大地が割れ、建物が崩れ、村人たちが吹き飛ばされる。
その中心に立つ玄牙は、まるで嵐そのものだった。
「なんて力だ……!」
ポンは歯を食いしばり、地面に爪を突き立てて耐える。
耳が裂けそうな轟音、骨にまで響く圧。
しかし、退かない。
その目は、玄牙を真っ直ぐに見据えていた。
「来い……玄牙!
俺は、お前を倒す!!!」
--- 一方その頃――。
月影は槍を再び手に取り、低く呟いた。
「……まだ終わらぬ」
影が渦を巻き、月影の体を覆う。
耳も、腕も、尾も、すべてが闇に溶け込み、やがて一つの巨大な影の獣となって姿を現した。
その目だけが赤く輝き、槍と一体化した影の刃が、宙を裂く。
「これが……月影の最終形態……!」
マメが息を呑んだ。
「影そのものに……!」
「ははっ、化け物に化けたな!」
ミクは鉄棒を構え、笑みを浮かべる。
「だが、ぶっ倒す方法はひとつだ。殴り続ける!」
月影の影刃が閃く。
ミクが受け止めるが、全身に重い衝撃が走り、後方に吹き飛ばされた。
「ぐっ……重ぇ!」
「ミク!」
マメが矢を放つ。
だが矢は影に吸い込まれ、消えてしまう。
「矢が……届かない!」
「マメ! ただ撃つな! 奴の“核”を暴け!」
ミクが立ち上がり、再び突っ込む。
月影は笑った。
「無駄だ。影に核など存在せぬ……!」
その言葉に、マメは目を細めた。
「いや……必ずある。
どんな影にも生まれる一点、“光が触れる場所”が!」
必死に視線を走らせる。
影の獣の動き、槍の閃き、火の粉が舞い散る瞬間。
その一瞬――わずかに“闇の中で揺らぐ一点”が見えた。
「見つけた……!」
マメが矢をつがえ、声を張り上げる。
「ミク! ぼくが射す、その一瞬を狙え!」
「任せろ!」
ミクは鉄棒を肩に担ぎ、全身の力を込めた。
月影の影刃が振り下ろされる――。
その瞬間、マメの矢が闇を裂き、“核”へと吸い込まれた。
光が弾け、影が震える。
「そこだァァッ!」
ミクの鉄棒が、暴かれた影の芯を直撃した。
轟音。
影が裂け、月影の体が揺らぐ。
「ぐっ……おのれ……!」
「俺たちの連携は、お前の影より強い!」
ミクとマメはお互いに顔を見合わせて頷いた。
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