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第13章 影が消える
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甲羅谷の広場は、もはや戦場そのものだった。破壊された家屋や裂けた大地の隙間から、黒炎と影が絶え間なく湧き上がる。九尾の黒尾は谷の中央にそびえ立ち、その赤黒い瞳が兄弟を射抜く。
「よくここまで持ちこたえたな、愚かなる亀どもよ」
尾を揺らすたび、地面が震え、空気が凍りつく。
「だが、これで終わりだ。この谷も、お前たちも、すべて我がものとなる」
ポンは甲羅を打ち鳴らし、刀を握りしめる。
「終わらせるのは、俺たちだ!」
ミクもポンと同じく、瞳に炎を宿して刀を構えた。
「父さんの意志も、クララも、俺たちの守るものは絶対に守る!」
黒尾は尾を一斉に振り下ろし、広場を暗黒の津波で覆った。兄弟は反射的に跳び、光を帯びた刃で闇を切り裂く。斬っても斬っても湧き出る影。しかし、二人の動きは完全に同期し、まるで双甲が一つの刃となったかのようだった。
「兄さん!!ミク!!」
クララの声が闇を切り裂く。彼女は広場の端で、避難していた仲間の亀たちを励まし続けていた。
「お願い!!!!……負けないで!!!!」
その小さな叫びが、兄弟の心にさらなる力を注ぐ。
ポンは一瞬の隙をつき、尾の一本を斬り裂いた。黒尾は驚きの表情を浮かべ、九つの尾を激しく振るう。だが、兄弟は怯まず光の刃を交差させ、尾の動きを封じる。
「まだ足りぬか……!」
黒尾の咆哮とともに、尾が地面に突き刺さり、奈落の深淵が広がった。谷の大地が崩れ落ち、兄弟の足元が危うくなる。
「兄ちゃん、ここで……!」
ミクの声が響く。二人は刀を高く掲げ、互いの光を重ね合わせた。刃の光は頂点に達し、九尾の黒尾を包む。尾から放たれる黒炎と光が激突し、周囲の影が一瞬で蒸発する。
「ぐ……っ!」
黒尾は激しく暴れたが、兄弟の光の連携は途切れない。ポンは力の限り斬り続け、ミクも一瞬も遅れず追撃する。光の渦が尾を取り囲み、黒尾の動きを縛った。
「終わらせる……!」
ポンの叫びが谷を震わせる。ミクも声を重ね、双甲の刃が黒尾に深く突き立った。赤黒い瞳が血走り、九つの尾が暴れ狂うが、光は消えない。
黒尾はついに大きく咆哮し、体勢を崩した。光が尾を裂き、影が断ち切られる。谷の闇が風に押され、破片のように消え去る。
広場に残されたのは、硝煙と瓦礫、そして静かに立つ三匹の姿だった。
ポンは荒い息をつき、刃を下ろす。
「……やっと、終わったのか」
ミクも刀を握りしめながら頷く。
「うん……でも、守れたんだ、みんなを……」
クララが駆け寄り、二人の背を抱きしめた。
「兄さんたち……すごいよ。やっぱり、絶対に負けないんだね!」
兄弟は互いに顔を見合わせ、微かに笑った。
甲羅谷に光が戻り、影が消え去った。谷は傷つき、瓦礫だらけだが、それでも確かに生きていた。守るべきものを守り抜いた戦士たち――ポン、ミク、そしてクララの絆は、深く、そして固く結ばれたままだった。
「よくここまで持ちこたえたな、愚かなる亀どもよ」
尾を揺らすたび、地面が震え、空気が凍りつく。
「だが、これで終わりだ。この谷も、お前たちも、すべて我がものとなる」
ポンは甲羅を打ち鳴らし、刀を握りしめる。
「終わらせるのは、俺たちだ!」
ミクもポンと同じく、瞳に炎を宿して刀を構えた。
「父さんの意志も、クララも、俺たちの守るものは絶対に守る!」
黒尾は尾を一斉に振り下ろし、広場を暗黒の津波で覆った。兄弟は反射的に跳び、光を帯びた刃で闇を切り裂く。斬っても斬っても湧き出る影。しかし、二人の動きは完全に同期し、まるで双甲が一つの刃となったかのようだった。
「兄さん!!ミク!!」
クララの声が闇を切り裂く。彼女は広場の端で、避難していた仲間の亀たちを励まし続けていた。
「お願い!!!!……負けないで!!!!」
その小さな叫びが、兄弟の心にさらなる力を注ぐ。
ポンは一瞬の隙をつき、尾の一本を斬り裂いた。黒尾は驚きの表情を浮かべ、九つの尾を激しく振るう。だが、兄弟は怯まず光の刃を交差させ、尾の動きを封じる。
「まだ足りぬか……!」
黒尾の咆哮とともに、尾が地面に突き刺さり、奈落の深淵が広がった。谷の大地が崩れ落ち、兄弟の足元が危うくなる。
「兄ちゃん、ここで……!」
ミクの声が響く。二人は刀を高く掲げ、互いの光を重ね合わせた。刃の光は頂点に達し、九尾の黒尾を包む。尾から放たれる黒炎と光が激突し、周囲の影が一瞬で蒸発する。
「ぐ……っ!」
黒尾は激しく暴れたが、兄弟の光の連携は途切れない。ポンは力の限り斬り続け、ミクも一瞬も遅れず追撃する。光の渦が尾を取り囲み、黒尾の動きを縛った。
「終わらせる……!」
ポンの叫びが谷を震わせる。ミクも声を重ね、双甲の刃が黒尾に深く突き立った。赤黒い瞳が血走り、九つの尾が暴れ狂うが、光は消えない。
黒尾はついに大きく咆哮し、体勢を崩した。光が尾を裂き、影が断ち切られる。谷の闇が風に押され、破片のように消え去る。
広場に残されたのは、硝煙と瓦礫、そして静かに立つ三匹の姿だった。
ポンは荒い息をつき、刃を下ろす。
「……やっと、終わったのか」
ミクも刀を握りしめながら頷く。
「うん……でも、守れたんだ、みんなを……」
クララが駆け寄り、二人の背を抱きしめた。
「兄さんたち……すごいよ。やっぱり、絶対に負けないんだね!」
兄弟は互いに顔を見合わせ、微かに笑った。
甲羅谷に光が戻り、影が消え去った。谷は傷つき、瓦礫だらけだが、それでも確かに生きていた。守るべきものを守り抜いた戦士たち――ポン、ミク、そしてクララの絆は、深く、そして固く結ばれたままだった。
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