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花を貪る胡蝶は蜘蛛の網にかかる
9話
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コンコンとノックしたら、すぐにどうぞと返事がしたので、神代はドアを開いた。
まず一番目に入ったのが、正面に飾ってある風景画。
どこの景色だろうか‥夕暮れと稲穂の田舎の風景。
とても美しく、そして懐かしい‥誰かの故郷で、誰かの産まれた場所‥そんな気持ちにさせる絵画で、心が癒される。
その脇には本棚があり、本がぎっしりと埋まっており、一番奥にはベッド、反対側の壁沿いにはイーゼルにキャンバスが置かれ、その前で和弘が椅子に座り、持っていた筆の手を止め、こちらを振り向いた。
シュッとした体型に白いシャツとグレーのスラックスを履き、絵の具で汚れたエプロンを身に着け、少し長めの髪は緩く後ろに流している。
切れ長の瞳にスッキリとした鼻筋、唇は男らしく薄く、やはり46歳という年齢の割には、若く見える。
「ああ、すみません。お仕事中に‥」
ちっとも悪びれる様子もなく、ズカズカと部屋に入っていく神代に、葉月は遠慮がちに後から続く。
「ええ、大丈夫ですよ‥」
そう言ってくれた和弘の傍まで行くと、神代は顎に手を置き、背後からまじまじと制作途中の絵を見ている。
「風景画ですか‥?」
「ええ、そうです。‥私の絵は、殆どが風景画ですから‥」
「ああ、そうなんですね~人物は描かれないんですか?」
今度は、本棚の隣に並べてある完成された絵や、かさねて置いてある絵を遠慮なしに見ている神代に、葉月はハラハラとしていた。
「ええ‥人物は殆ど描きません‥‥あっ、それには触れないで‥」
和弘が振り返り、神代がベッド脇のキャンバスに触れようとした手を止めた。
「ああ、失礼‥」
手を引っ込めた神代は、再び和弘の隣まで来ると、近くにあった木製のスツールを引き寄せ座る。
神代と視線が合ったところで、和弘は手に持っていた筆をテーブルの上に置いた。
「‥なにが知りたいのですか?」
「和弘さんは、いつから絵を描いているのですか?」
「実際、絵を描き始めたのは、中学2年‥15歳の時かな‥ただ、売れるようになったのは大学生、20歳の時から。それから大学を卒業後、22歳で海外へ行き、いろんな国のいろんな風景を描いた‥楽しかったよ‥」
遠くを見ながら笑顔で話す和弘に、神代は立て続けに質問をする。
「そうですか‥では、どうして戻ってきたんですか?」
失礼な神代の物言いにも、嫌な顔ひとつしないで和弘は笑顔で答えてくれる。
「確か、戻って来たのは2年前か‥日本の景色も見ておこうと思ってね‥。ほら、入り口にある、あの稲穂の場所は埼玉県の田舎の方なんだけどね‥こんな近くにも、綺麗な景色が沢山あるんだ。もっと日本の素晴らしい所を描きたくてね‥」
「‥なるほど‥。あの離れのアトリエが燃える前は、いつもあちらで描かれていたのですか?」
「ええ‥まぁ、こちらの部屋にも、少し画材や作品を置いていましたが、ほとんど離れに‥残念ながら、すべて燃えてしまいました‥」
「前に、こちらの部屋に鍵が掛かっていると伺ったのですが、離れのアトリエにも鍵を?」
「ええ、掛けてますよ。まぁ、家族は誰も入らないでしょうが、一応、それで飯を食っているんでね‥」
「‥では、あの日‥アトリエの鍵はどうなってたのでしょう。閉め忘れ?それともマスターキーが別にあったんですか?」
「それは警察にも聞かれましたが、おそらく、私の閉め忘れだと思います。マスターキーは、ほら‥ここにありますから」
そう言って和弘は棚の引き出しから出して見せた。
そこには2本鍵が置いてあった。
「鍵はいつもここに?」
「ええ、アトリエに行く時は、ここから持って行きます‥」
「そうでしたか‥ちなみに和弘さんは煙草を吸われますか?」
「いいえ、吸いません。兄はたまに吸っていたようですが‥アトリエには燃えやすいものがあるからと、注意はしていたんですが‥‥」
「豊成さんが、アトリエで煙草を吸われた事は、今までにありましたか?」
「いいえ、先程も言ったように注意していたので、一度もありません。‥そもそも、兄はアトリエには入りませんから‥」
「そうですか、それなのに‥何故、あの日は‥わざわざ、あなたが居ない時を狙った様に、アトリエに入ったのでしょう?」
神代の質問に、和弘は戸惑ったような顔を向けた。
「‥それは、私も知りたいです。‥私が鍵を掛け忘れてしまったから、兄は‥あんな事に‥‥」
「んー、なんともおかしな話ですよね‥普段は近づかないアトリエに、和弘さんが居ない時を狙ったように入り、そしてダメと言われている煙草を吸うなんて‥そんな危険性を、うっかり忘れてしまうような方なんでしょうか?豊成さんは‥」
神代のその言葉には、少し棘が含まれているようで、葉月は隣でいつもの如くハラハラとしていた。
そんな葉月の気持ちに全く気が付いていない様に、平然としている神代の隣では、和弘が唇をギュッと結び、片方を眉をクッと上げた時、その瞳に僅かに怒りが含まれたのを見逃さなかった。
「どうでしょう‥ですが、それが事実なら、そうなのかもしれませんね‥」
何とも歯切れの悪い回答を、和弘の形の良い唇から聞いた時、神代は僅かに笑ったような気がした。
「先日、アトリエを拝見させていただきましたが、結構な数のキャンバスが燃えていた様に感じましたが、どれほどの数が、あちらに置かれていたのですか?」
「‥そうですね‥燃えたのは10枚前後ってところでしょうか、あそこにあった物は、売り物にならない絵ばかりでしたが‥」
「そうでしたか‥では、あの火災のあった日、和弘さんは何をされていましたか‥?」
「ああ、アリバイですか‥。一応、警察の方にも聞かれたんですが、取材に行っていました。絵の下見に、千葉の方へ‥」
「時間も分かりますか?」
「ええ、日の出が見たかったので朝の4時前には家を出ました。帰ってきたのは、20時半頃でしょうか‥17時過ぎにキヨから連絡を受けたんですが、渋滞に巻き込まれて、家に着くのが遅くなったんです‥」
「なるほど‥ちなみに22歳で海外へ行かれて、2年前に帰国するまで、こちらに帰ってきた事は‥?」
話が飛び過ぎて躊躇ったのか、淡々と質問に答えていた和弘が、僅かに視線をずらしたのが見えた。
「‥‥あれは、両親が事故で亡くなった時ですね‥あの時は、1年くらいこっちに居ました‥」
「そうでしたか‥この屋敷にいらしたんですか?」
「ええ、もちろん‥なにか‥?」
「いえ、颯馬さんの話を思い出しまして。母と祖父母が亡くなり、一人になったので、寂しかったと‥和弘さんが居たのに‥‥ね?」
「‥あっ‥ああ、あの時は、俺も‥動揺してて‥ほとんど部屋から出なかったから‥颯馬が、そう思っても仕方がないかな‥」
「そうでしたか、まぁ、そうですよね。ご両親と義理の姉を一度に亡くされて、さぞ悲しみが深かったのでしょう‥」
「‥‥そうですね‥」
和弘の瞳が、溢れ出る感情に揺れていた。
「ところで、和弘さん‥兄弟仲は良かったですか?」
突然の話に、和弘が明らかに動揺した。
「えっ‥ええ‥まぁ、普通でしょうか‥」
そう言って、一旦言葉を切り、視線を神代に向けると、大きく息を吐き出し言葉を続けた。
「はぁ~どうせ誰かから聞くと思いますので‥はっきりと言いますが、兄弟仲は悪かったですよ。特に、最近は‥顔を合わせる事も、ほとんどありませんでした」
白状するように、そう言った和弘の様子を、神代はジッと見ていた。
「それはそうと、油絵って結構大変だと聞きますが、完成にはどれくらい掛かるのですか?」
いきなり話が逸れた事に驚いたのは、和弘だけではなかった。
「そっ‥そうですね‥あのサイズの絵だと、半年ほどでしょうか‥乾かすのに時間が掛かるので‥」
入り口にある稲穂の絵を指しながら、和弘はそう答えた。
「そうですか、ちなみに今、描いている絵は‥取材に行かれた千葉ですか‥?」
神代が、和弘の目の前にある絵を指しながら聞いている。
下書きが終わっている段階だろうが、いろんな色の絵の具がキャンバスにあるため、何の絵を描いているのか素人には分からない。
「ええ、そうです‥九十九里浜です‥」
「才能があるって、素晴らしいですよね~。すみません、お仕事中にお邪魔してしまいまして。では‥」
神代はそう言うと、葉月を伴ってあっけなく部屋を出て行った。
神代の沢山の質問の中に、どんな意図があるのか、さっぱり分からなかったが、和弘は胸の奥深くにしまってある記憶をこじ開けられたような、嫌な気分になった。
まず一番目に入ったのが、正面に飾ってある風景画。
どこの景色だろうか‥夕暮れと稲穂の田舎の風景。
とても美しく、そして懐かしい‥誰かの故郷で、誰かの産まれた場所‥そんな気持ちにさせる絵画で、心が癒される。
その脇には本棚があり、本がぎっしりと埋まっており、一番奥にはベッド、反対側の壁沿いにはイーゼルにキャンバスが置かれ、その前で和弘が椅子に座り、持っていた筆の手を止め、こちらを振り向いた。
シュッとした体型に白いシャツとグレーのスラックスを履き、絵の具で汚れたエプロンを身に着け、少し長めの髪は緩く後ろに流している。
切れ長の瞳にスッキリとした鼻筋、唇は男らしく薄く、やはり46歳という年齢の割には、若く見える。
「ああ、すみません。お仕事中に‥」
ちっとも悪びれる様子もなく、ズカズカと部屋に入っていく神代に、葉月は遠慮がちに後から続く。
「ええ、大丈夫ですよ‥」
そう言ってくれた和弘の傍まで行くと、神代は顎に手を置き、背後からまじまじと制作途中の絵を見ている。
「風景画ですか‥?」
「ええ、そうです。‥私の絵は、殆どが風景画ですから‥」
「ああ、そうなんですね~人物は描かれないんですか?」
今度は、本棚の隣に並べてある完成された絵や、かさねて置いてある絵を遠慮なしに見ている神代に、葉月はハラハラとしていた。
「ええ‥人物は殆ど描きません‥‥あっ、それには触れないで‥」
和弘が振り返り、神代がベッド脇のキャンバスに触れようとした手を止めた。
「ああ、失礼‥」
手を引っ込めた神代は、再び和弘の隣まで来ると、近くにあった木製のスツールを引き寄せ座る。
神代と視線が合ったところで、和弘は手に持っていた筆をテーブルの上に置いた。
「‥なにが知りたいのですか?」
「和弘さんは、いつから絵を描いているのですか?」
「実際、絵を描き始めたのは、中学2年‥15歳の時かな‥ただ、売れるようになったのは大学生、20歳の時から。それから大学を卒業後、22歳で海外へ行き、いろんな国のいろんな風景を描いた‥楽しかったよ‥」
遠くを見ながら笑顔で話す和弘に、神代は立て続けに質問をする。
「そうですか‥では、どうして戻ってきたんですか?」
失礼な神代の物言いにも、嫌な顔ひとつしないで和弘は笑顔で答えてくれる。
「確か、戻って来たのは2年前か‥日本の景色も見ておこうと思ってね‥。ほら、入り口にある、あの稲穂の場所は埼玉県の田舎の方なんだけどね‥こんな近くにも、綺麗な景色が沢山あるんだ。もっと日本の素晴らしい所を描きたくてね‥」
「‥なるほど‥。あの離れのアトリエが燃える前は、いつもあちらで描かれていたのですか?」
「ええ‥まぁ、こちらの部屋にも、少し画材や作品を置いていましたが、ほとんど離れに‥残念ながら、すべて燃えてしまいました‥」
「前に、こちらの部屋に鍵が掛かっていると伺ったのですが、離れのアトリエにも鍵を?」
「ええ、掛けてますよ。まぁ、家族は誰も入らないでしょうが、一応、それで飯を食っているんでね‥」
「‥では、あの日‥アトリエの鍵はどうなってたのでしょう。閉め忘れ?それともマスターキーが別にあったんですか?」
「それは警察にも聞かれましたが、おそらく、私の閉め忘れだと思います。マスターキーは、ほら‥ここにありますから」
そう言って和弘は棚の引き出しから出して見せた。
そこには2本鍵が置いてあった。
「鍵はいつもここに?」
「ええ、アトリエに行く時は、ここから持って行きます‥」
「そうでしたか‥ちなみに和弘さんは煙草を吸われますか?」
「いいえ、吸いません。兄はたまに吸っていたようですが‥アトリエには燃えやすいものがあるからと、注意はしていたんですが‥‥」
「豊成さんが、アトリエで煙草を吸われた事は、今までにありましたか?」
「いいえ、先程も言ったように注意していたので、一度もありません。‥そもそも、兄はアトリエには入りませんから‥」
「そうですか、それなのに‥何故、あの日は‥わざわざ、あなたが居ない時を狙った様に、アトリエに入ったのでしょう?」
神代の質問に、和弘は戸惑ったような顔を向けた。
「‥それは、私も知りたいです。‥私が鍵を掛け忘れてしまったから、兄は‥あんな事に‥‥」
「んー、なんともおかしな話ですよね‥普段は近づかないアトリエに、和弘さんが居ない時を狙ったように入り、そしてダメと言われている煙草を吸うなんて‥そんな危険性を、うっかり忘れてしまうような方なんでしょうか?豊成さんは‥」
神代のその言葉には、少し棘が含まれているようで、葉月は隣でいつもの如くハラハラとしていた。
そんな葉月の気持ちに全く気が付いていない様に、平然としている神代の隣では、和弘が唇をギュッと結び、片方を眉をクッと上げた時、その瞳に僅かに怒りが含まれたのを見逃さなかった。
「どうでしょう‥ですが、それが事実なら、そうなのかもしれませんね‥」
何とも歯切れの悪い回答を、和弘の形の良い唇から聞いた時、神代は僅かに笑ったような気がした。
「先日、アトリエを拝見させていただきましたが、結構な数のキャンバスが燃えていた様に感じましたが、どれほどの数が、あちらに置かれていたのですか?」
「‥そうですね‥燃えたのは10枚前後ってところでしょうか、あそこにあった物は、売り物にならない絵ばかりでしたが‥」
「そうでしたか‥では、あの火災のあった日、和弘さんは何をされていましたか‥?」
「ああ、アリバイですか‥。一応、警察の方にも聞かれたんですが、取材に行っていました。絵の下見に、千葉の方へ‥」
「時間も分かりますか?」
「ええ、日の出が見たかったので朝の4時前には家を出ました。帰ってきたのは、20時半頃でしょうか‥17時過ぎにキヨから連絡を受けたんですが、渋滞に巻き込まれて、家に着くのが遅くなったんです‥」
「なるほど‥ちなみに22歳で海外へ行かれて、2年前に帰国するまで、こちらに帰ってきた事は‥?」
話が飛び過ぎて躊躇ったのか、淡々と質問に答えていた和弘が、僅かに視線をずらしたのが見えた。
「‥‥あれは、両親が事故で亡くなった時ですね‥あの時は、1年くらいこっちに居ました‥」
「そうでしたか‥この屋敷にいらしたんですか?」
「ええ、もちろん‥なにか‥?」
「いえ、颯馬さんの話を思い出しまして。母と祖父母が亡くなり、一人になったので、寂しかったと‥和弘さんが居たのに‥‥ね?」
「‥あっ‥ああ、あの時は、俺も‥動揺してて‥ほとんど部屋から出なかったから‥颯馬が、そう思っても仕方がないかな‥」
「そうでしたか、まぁ、そうですよね。ご両親と義理の姉を一度に亡くされて、さぞ悲しみが深かったのでしょう‥」
「‥‥そうですね‥」
和弘の瞳が、溢れ出る感情に揺れていた。
「ところで、和弘さん‥兄弟仲は良かったですか?」
突然の話に、和弘が明らかに動揺した。
「えっ‥ええ‥まぁ、普通でしょうか‥」
そう言って、一旦言葉を切り、視線を神代に向けると、大きく息を吐き出し言葉を続けた。
「はぁ~どうせ誰かから聞くと思いますので‥はっきりと言いますが、兄弟仲は悪かったですよ。特に、最近は‥顔を合わせる事も、ほとんどありませんでした」
白状するように、そう言った和弘の様子を、神代はジッと見ていた。
「それはそうと、油絵って結構大変だと聞きますが、完成にはどれくらい掛かるのですか?」
いきなり話が逸れた事に驚いたのは、和弘だけではなかった。
「そっ‥そうですね‥あのサイズの絵だと、半年ほどでしょうか‥乾かすのに時間が掛かるので‥」
入り口にある稲穂の絵を指しながら、和弘はそう答えた。
「そうですか、ちなみに今、描いている絵は‥取材に行かれた千葉ですか‥?」
神代が、和弘の目の前にある絵を指しながら聞いている。
下書きが終わっている段階だろうが、いろんな色の絵の具がキャンバスにあるため、何の絵を描いているのか素人には分からない。
「ええ、そうです‥九十九里浜です‥」
「才能があるって、素晴らしいですよね~。すみません、お仕事中にお邪魔してしまいまして。では‥」
神代はそう言うと、葉月を伴ってあっけなく部屋を出て行った。
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