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第一話 命名、エド
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ヤバい。
神様?からスキルをもらって五日が経つ、僕の家は森の中にある山小屋で、多分神様が用意してくれたものだ。
「用意してもらった保存食が無くなりそうだなぁ…」
保存食の他には森で採った木の実等を食べていた。
千里眼スキルで食べられるものを探しているというわけだ、天才。
「うーん、そろそろ魚とかお肉も食べたいな」
しかし、狩りなんて道具も無いし経験も無いためできるワケがなく、釣りだって道具が無いため湖に魚がいても釣り上げる術が無い。
詰んだ。
「まさかの食料問題で異世界生活が幕を閉じるなんて…我が生涯一片の悔い無し…無念…!」
そんなことをブツブツつぶやきながら、いつものように森で木の実を探していると、森の奥から人の話し声が聞こえてきた。
「薬草集め、ご苦労様」
「はい!いつも護衛ありがとうございます!」
薬草集め?護衛?
気になる!ちょっと行ってみよう!あと話しかけよう!
「あのー、すみませーん」
話していたのは鎧を着て帯刀した女性と、植物の入ったカゴを持った女性だった。
鎧!剣!カッコいい!
「誰だ?この辺りじゃ見かけないな」
嘘は言わないようにしよう、正直に伝えれば相手も受け入れてくれる、はず。
「どうも、僕は江戸宮と申します、ちょっと前からこの森に住んでる者です」
「エド……エドか」
いいえ、江戸宮です、訂正するのが面倒だからそれでいいけど。
「ではエド、何故この森に住んでる?近くに街があるというのに、恐らくこの近くの街の住人ではないんだろ?」
街!?この森の近くに街が!?知らなかった…
街に行けば保存食以外のご飯があるかもしれない、是非とも行ってみたい。
「近くに街があるんですか!?そこへ案内していただくことは可能でしょうか!?」
「あ、あぁ…それぐらいならお安いご用だ…」
しまった、勢いよく話しかけてしまった、若干引かれてそう。
「ミーナも、それでいいか?」
「あ、はい、私は問題無いですよ、レオン様!」
カゴを持ってる方がミーナ、帯刀してるかっちょいい女の人がレオン、うん、異世界っぽい名前!
「よし、ミーナから許可が出た、私達の住んでる街に案内してやろう」
やったぁー!ヒャッフー!久しぶりにまともなご飯が食べられるかもしれないぞぅ!
「ありがとうございます!」
こうして江戸宮改め、エドは異世界で初めての街へ行くことになった。
神様?からスキルをもらって五日が経つ、僕の家は森の中にある山小屋で、多分神様が用意してくれたものだ。
「用意してもらった保存食が無くなりそうだなぁ…」
保存食の他には森で採った木の実等を食べていた。
千里眼スキルで食べられるものを探しているというわけだ、天才。
「うーん、そろそろ魚とかお肉も食べたいな」
しかし、狩りなんて道具も無いし経験も無いためできるワケがなく、釣りだって道具が無いため湖に魚がいても釣り上げる術が無い。
詰んだ。
「まさかの食料問題で異世界生活が幕を閉じるなんて…我が生涯一片の悔い無し…無念…!」
そんなことをブツブツつぶやきながら、いつものように森で木の実を探していると、森の奥から人の話し声が聞こえてきた。
「薬草集め、ご苦労様」
「はい!いつも護衛ありがとうございます!」
薬草集め?護衛?
気になる!ちょっと行ってみよう!あと話しかけよう!
「あのー、すみませーん」
話していたのは鎧を着て帯刀した女性と、植物の入ったカゴを持った女性だった。
鎧!剣!カッコいい!
「誰だ?この辺りじゃ見かけないな」
嘘は言わないようにしよう、正直に伝えれば相手も受け入れてくれる、はず。
「どうも、僕は江戸宮と申します、ちょっと前からこの森に住んでる者です」
「エド……エドか」
いいえ、江戸宮です、訂正するのが面倒だからそれでいいけど。
「ではエド、何故この森に住んでる?近くに街があるというのに、恐らくこの近くの街の住人ではないんだろ?」
街!?この森の近くに街が!?知らなかった…
街に行けば保存食以外のご飯があるかもしれない、是非とも行ってみたい。
「近くに街があるんですか!?そこへ案内していただくことは可能でしょうか!?」
「あ、あぁ…それぐらいならお安いご用だ…」
しまった、勢いよく話しかけてしまった、若干引かれてそう。
「ミーナも、それでいいか?」
「あ、はい、私は問題無いですよ、レオン様!」
カゴを持ってる方がミーナ、帯刀してるかっちょいい女の人がレオン、うん、異世界っぽい名前!
「よし、ミーナから許可が出た、私達の住んでる街に案内してやろう」
やったぁー!ヒャッフー!久しぶりにまともなご飯が食べられるかもしれないぞぅ!
「ありがとうございます!」
こうして江戸宮改め、エドは異世界で初めての街へ行くことになった。
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