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第2章 姫
45話 少し振り返って(2章の振り返り)
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2章の部分の要約になります。
ちょっとどうだったっけ? という時にはここを見ればいいと思います。
分かりにくいと思われましたら教えていただけると幸いです。
************************
「ふぅ」
「どうしたんだ? ため息なんかついて」
一息ついた所に、一緒に火を囲んでいるウテナが聞いてきた。
「ちょっと最近の事を思い返していてな」
「最近?」
「ああ、そうだ」
ウテナに返して、一人思い出す。
この帝国に来て、大過の龍脈のスタンピードを沈めて龍騎士になった。それからの日々は落ち着いていた。ウテナに騎士としての訓練をしてもらったり、パルマの所で龍を狩ったりして過ごした。
そんな落ち着いた日常がどこまで続くのかと思っていたけど、割と続くことになるとは思わなかった。
アイシャ、パルマ、秘書と共に、街に出かけると言う依頼を受けたためだ。
「あの時私は死ぬほど忙しかったのだぞ? 毎日城に泊り込んで大変だった」
「あれ? 声が漏れていたのか?」
「ああ、昔を懐かしむ老人みたいだったぞ」
「この年でそれは嫌だなぁ」
「それで、どんな依頼だったんだ?」
「ああ、それは……」
3人とはそれぞれ街に行くという依頼だった。依頼といっても街に行って遊んでいただけとしか思えないけど。
「ほー。そうかそうか。私が死ぬほど忙しかった時にはそんな事をしていたのか」
「し、仕方ないだろ。城からの依頼だから受けない訳にはいかないし」
「まぁな。それにセレットには助けられた」
「ああ、この護衛だな……」
今の俺はウテナや彼女の部下、オリーブらと共にロネ姫の公務の護衛としてガンプノスという街を目指していた。
なんでも、ロネ姫の護衛が足りないということで、彼女に仕えるウテナに同行を頼まれたのだ。
特にやることも無かったので俺は了承し、護衛としてついてきた。
「セレットと街で遊ぶこともできたし、良かったと思っているぞ?」
「そう言ってくれると助かる」
その護衛の最中、ウテナの主君であるロネに街で遊んで来いと言われたのだ。ウテナはそれまでずっと寝る間も惜しんで働きづめで、顔色も大分悪くなっていた。
ロネはそれを思っての事だったのだ。実際は違ったが……。
「まぁでも、ロネ姫があんなことを考えていたとはな」
「姫様はそういうことをするのが得意でな……」
「それでも、ロネ姫にそこまで思われているのならいいじゃないか」
「当然だ」
ウテナは自信満々に言っている。それだけロネとは強いきずなで結ばれているのだろう。
ロネ姫は、俺とウテナが街で遊ぶのを邪魔したかったのだそうだ。俺とウテナが仲良くやっているのが許せなかったらしい。
罠を何とか掻い潜り、楽しく過ごした後には問題が起きた。
魔物が襲ってきたのだ。それも、俺がいない時に。まぁ、これもロネ姫の仕業だったのだが……。
グレンゴイルからガンプノスへ向かう途中、俺を強引にグレンゴイルに送る。そして、俺が護衛に戻ってくる前に、用意しておいた魔物に自分たちを襲わせる。ウテナが撃退して、やはりウテナはすごい。そう誰の目にも思わせるような話に持って行くはずだったのだが……。
ウォータードラゴンというSランクの魔物が現れ、護衛一行に襲い掛かったのだ。
ウテナでも勝てないかもしれないほどの魔物。それを何とか1晩中駆け抜けた俺が戻り間に合った。
無事討伐をした所で、ロネから真実を聞かされた。
「自分の部下の名声を上げようとしてそこまでやるなんて聞いたことがないぞ」
「姫様は自分の名誉や名声と言ったことには無頓着だからな……。セレットと似たところがあるのかもしれない」
「ははは、そうかもしれないな」
「しかし、まさかセレットも私の同僚になるとは思わなかったぞ」
「ああ……。でも、誰かに仕えるとしても、やっぱり、自分で忠誠を尽くす相手を選びたいからな」
ウォータードラゴン以外の全てのことはロネ姫が仕組んだこと。そう聞かされた時は戸惑ったけど、話を聞くうちに、そこまで部下の事を考える人だと思えきて、彼女に忠誠を尽くしたくなった。
その理由というのが、俺との戦いで負けたウテナの名声を取り戻すというものだったのだ。
彼女の元でなら忠誠を尽くせるかもしれない。そう思った俺は、どうやって彼女に言おうか。迷っていた所に彼女から誘われ、これ幸いと彼女の騎士になったのだ。
「これから行くガンプノスでは何も無いといいな」
「そうだな。だが、油断は出来ん。ここまでやってきたのだからな」
「ああ、主君が見つかったのに直ぐに居なくなったでは死神と言われるからな。そうはならないように気を付けるさ」
「ああ、是非そうしてくれ」
俺達はロネ姫の公務の為、ガンプノスを目指す。
ちょっとどうだったっけ? という時にはここを見ればいいと思います。
分かりにくいと思われましたら教えていただけると幸いです。
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「ふぅ」
「どうしたんだ? ため息なんかついて」
一息ついた所に、一緒に火を囲んでいるウテナが聞いてきた。
「ちょっと最近の事を思い返していてな」
「最近?」
「ああ、そうだ」
ウテナに返して、一人思い出す。
この帝国に来て、大過の龍脈のスタンピードを沈めて龍騎士になった。それからの日々は落ち着いていた。ウテナに騎士としての訓練をしてもらったり、パルマの所で龍を狩ったりして過ごした。
そんな落ち着いた日常がどこまで続くのかと思っていたけど、割と続くことになるとは思わなかった。
アイシャ、パルマ、秘書と共に、街に出かけると言う依頼を受けたためだ。
「あの時私は死ぬほど忙しかったのだぞ? 毎日城に泊り込んで大変だった」
「あれ? 声が漏れていたのか?」
「ああ、昔を懐かしむ老人みたいだったぞ」
「この年でそれは嫌だなぁ」
「それで、どんな依頼だったんだ?」
「ああ、それは……」
3人とはそれぞれ街に行くという依頼だった。依頼といっても街に行って遊んでいただけとしか思えないけど。
「ほー。そうかそうか。私が死ぬほど忙しかった時にはそんな事をしていたのか」
「し、仕方ないだろ。城からの依頼だから受けない訳にはいかないし」
「まぁな。それにセレットには助けられた」
「ああ、この護衛だな……」
今の俺はウテナや彼女の部下、オリーブらと共にロネ姫の公務の護衛としてガンプノスという街を目指していた。
なんでも、ロネ姫の護衛が足りないということで、彼女に仕えるウテナに同行を頼まれたのだ。
特にやることも無かったので俺は了承し、護衛としてついてきた。
「セレットと街で遊ぶこともできたし、良かったと思っているぞ?」
「そう言ってくれると助かる」
その護衛の最中、ウテナの主君であるロネに街で遊んで来いと言われたのだ。ウテナはそれまでずっと寝る間も惜しんで働きづめで、顔色も大分悪くなっていた。
ロネはそれを思っての事だったのだ。実際は違ったが……。
「まぁでも、ロネ姫があんなことを考えていたとはな」
「姫様はそういうことをするのが得意でな……」
「それでも、ロネ姫にそこまで思われているのならいいじゃないか」
「当然だ」
ウテナは自信満々に言っている。それだけロネとは強いきずなで結ばれているのだろう。
ロネ姫は、俺とウテナが街で遊ぶのを邪魔したかったのだそうだ。俺とウテナが仲良くやっているのが許せなかったらしい。
罠を何とか掻い潜り、楽しく過ごした後には問題が起きた。
魔物が襲ってきたのだ。それも、俺がいない時に。まぁ、これもロネ姫の仕業だったのだが……。
グレンゴイルからガンプノスへ向かう途中、俺を強引にグレンゴイルに送る。そして、俺が護衛に戻ってくる前に、用意しておいた魔物に自分たちを襲わせる。ウテナが撃退して、やはりウテナはすごい。そう誰の目にも思わせるような話に持って行くはずだったのだが……。
ウォータードラゴンというSランクの魔物が現れ、護衛一行に襲い掛かったのだ。
ウテナでも勝てないかもしれないほどの魔物。それを何とか1晩中駆け抜けた俺が戻り間に合った。
無事討伐をした所で、ロネから真実を聞かされた。
「自分の部下の名声を上げようとしてそこまでやるなんて聞いたことがないぞ」
「姫様は自分の名誉や名声と言ったことには無頓着だからな……。セレットと似たところがあるのかもしれない」
「ははは、そうかもしれないな」
「しかし、まさかセレットも私の同僚になるとは思わなかったぞ」
「ああ……。でも、誰かに仕えるとしても、やっぱり、自分で忠誠を尽くす相手を選びたいからな」
ウォータードラゴン以外の全てのことはロネ姫が仕組んだこと。そう聞かされた時は戸惑ったけど、話を聞くうちに、そこまで部下の事を考える人だと思えきて、彼女に忠誠を尽くしたくなった。
その理由というのが、俺との戦いで負けたウテナの名声を取り戻すというものだったのだ。
彼女の元でなら忠誠を尽くせるかもしれない。そう思った俺は、どうやって彼女に言おうか。迷っていた所に彼女から誘われ、これ幸いと彼女の騎士になったのだ。
「これから行くガンプノスでは何も無いといいな」
「そうだな。だが、油断は出来ん。ここまでやってきたのだからな」
「ああ、主君が見つかったのに直ぐに居なくなったでは死神と言われるからな。そうはならないように気を付けるさ」
「ああ、是非そうしてくれ」
俺達はロネ姫の公務の為、ガンプノスを目指す。
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