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3章
70話 守り神様
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「終わった……のか?」
俺は誰に話すでもなく1人呟く。
それから、一応守り神が突然動き出さないか警戒しながら近付いていった。
すると、リュミエールが飛びかかってくる。
「シュタルさん!」
「リュミエール。成功したのか?」
「はい! シュタルさんが抑えて下さっている間に、私達4人で魔法陣を消すことが出来ました!」
「そうか。よくやった」
俺は彼女が抱きついてくる感触に何か物足りなさを感じながらも、彼女の頭を撫でる。
「もう……子供じゃないって言っているのに……」
そんな事をしていると、アントゥーラが降りてくる。
「シュタル殿……。どうやって被害を抑えたのだ?」
「どうやって? 別に特別な事はしていないぞ」
俺はどの様にして守り神を抑えたのかを彼に話す。
「そんな……そんな馬鹿げた方法で出来る……のか? まず何から突っ込んでいい? 普通暴れてもいい様に『結界魔法』で囲むとか、魔法で空に持ち上げるという方法もあったのではないのか?」
「それだと俺が成長出来んだろう」
「……既にお前は最強ではないのか?」
「そうだな。俺は最強だ。だが、俺の下に最強の座を求めて力をつけて来ている者がいない訳ではない。そういった者達がいるのに、俺がいつまでも足踏みしている場合ではあるまい?」
「お前は……なるほどな。最強を名乗るだけの事はある」
「当然だ」
そんな事を話していると、シビラが慌てた顔で近付いてくる。
「あ、あの! いいでしょうか!?」
「よくやったぞシビラ。やれば出来るじゃないか」
「! はい! ありがとうございます! じゃなかった。姉さんが呼んでいるんです! 少し来てくれませんか!?」
「勿論だ」
俺達は守り神の頭付近にいるメディの元に行く。
彼女は俺達が近付いても気付かないのか、祈りを捧げていた。
「話しかけていいのか?」
俺が疑問を呈すると、メディが答えてくれる。
「ええ、大丈夫……。でも、シュタル様。アントゥーラ様、光の巫女様、そしてシビラ。これだけ頑張ってくれたのに……ごめんなさい。守り神様はもう……持ち直しそうにないわ」
「姉さん!?」
「嘘だろう!?」
「そんな……」
俺以外の3人が驚いた顔でそれを聞いている。
そんな3人を余所に、メディは淡々と告げた。
「守り神様とやっと話せるようになって……。それで、聞ける限りの事を聞いている。誰がこんな事をしたのか。この湖はどうやって維持していくのがいいのか……。私達の先祖の話も……お母さんや……おばあちゃんの話も……沢山……沢山聞かせてくれたわ」
「姉さん……」
「私にもっと力があれば守り神様を助けられたのかもしれない。でも、私では……巫女の力を受け継いだばかりの私では無理なの。ごめんなさい。これだけ……守り神様を助けるように危険を冒してくれたのに……」
メディはそう言って、座り込み、ぽろぽろと涙を溢す。
彼女達にとって、守り神とはそれほどに大切な存在なのだろう。
長い時を彼女の一族と共にあり続けた。
しかし、今回の事で、もう守り神はボロボロなのだ。
それほどに、【魔陣】の力はすさまじかったのだろう。
「すまない」
メディが泣いているのを聞いていると、アントゥーラが口を開いた。
「ワシの見立てが甘かった所為だ。もっと……時間をかけてやるべきだったのだ。ワシが……ワシが魔法陣の研究をもっとしていれば、ワシが……ワシが……」
そう言って彼も声を殺していた。
「2人とも違うよ! 僕が……僕がいけなかったんだ! 僕が……水賊に捕まってそれで……守り神様に頼ませて酷い事をさせてきた。きっと……それが原因なんだ! だから……だから僕のせいなんだ!」
今度はシビラが責任は自分にあると言う。
「3人共……」
3人はそう言いつつ、ゆっくりと閉じて行く守り神を見続ける。
そして、守り神の目が閉じきり、ピクリとも動かなくなった。
3人は大声を上げて泣き、俺とリュミエールはそれを見ていることしか出来なかった。
「シュタルさん」
「なんだリュミエール」
「守り神様を……蘇らすことは出来ないのでしょうか」
「やってみるか」
「え? 可能性はあるんですか? 黙って見ていたからてっきり……」
「いや、あの空気には入れないから。それに、これだけのサイズだ。洒落にならない魔力を使う。まぁ……こんなこともあろうかと魔法の使用は出来るだけ止めておいた甲斐があったが」
「それならすぐにやりましょうよ!」
「そうだな。やるか」
俺は剣を抜き放ち、魔力を大量に注ぎ込んで守り神の蘇生を試みる。
「く……」
ファイヤードラゴンの蘇生等とは比べ物にならない程の魔力を持っていかれる。
太古の昔からいる存在だからか、それともこれだけの質量を誇っている巨大さからか……。
どちらにしろ、並大抵の魔法使いでは魔力を一生分使い切っても足りないだろう。
だが、
「俺は最強だ」
最強である俺に魔力が足りなくなる。
そんな事は決してあってはならない。
俺は最強。
「もっとあるだろう!? 蘇れ! 守り神!!!」
俺は体の奥の奥からこれでもかと魔力を引っ張りだし、それを目の前の剣に注いでいく。
ピカッ!
そして、魔力を限界まで注ぎ、剣が強烈な閃光を放つ。
閃光が収まっても、誰も動かない。
しかし、次に動いたものは皆が分かった。
「ガメェ?」
守り神は蘇った。
俺は誰に話すでもなく1人呟く。
それから、一応守り神が突然動き出さないか警戒しながら近付いていった。
すると、リュミエールが飛びかかってくる。
「シュタルさん!」
「リュミエール。成功したのか?」
「はい! シュタルさんが抑えて下さっている間に、私達4人で魔法陣を消すことが出来ました!」
「そうか。よくやった」
俺は彼女が抱きついてくる感触に何か物足りなさを感じながらも、彼女の頭を撫でる。
「もう……子供じゃないって言っているのに……」
そんな事をしていると、アントゥーラが降りてくる。
「シュタル殿……。どうやって被害を抑えたのだ?」
「どうやって? 別に特別な事はしていないぞ」
俺はどの様にして守り神を抑えたのかを彼に話す。
「そんな……そんな馬鹿げた方法で出来る……のか? まず何から突っ込んでいい? 普通暴れてもいい様に『結界魔法』で囲むとか、魔法で空に持ち上げるという方法もあったのではないのか?」
「それだと俺が成長出来んだろう」
「……既にお前は最強ではないのか?」
「そうだな。俺は最強だ。だが、俺の下に最強の座を求めて力をつけて来ている者がいない訳ではない。そういった者達がいるのに、俺がいつまでも足踏みしている場合ではあるまい?」
「お前は……なるほどな。最強を名乗るだけの事はある」
「当然だ」
そんな事を話していると、シビラが慌てた顔で近付いてくる。
「あ、あの! いいでしょうか!?」
「よくやったぞシビラ。やれば出来るじゃないか」
「! はい! ありがとうございます! じゃなかった。姉さんが呼んでいるんです! 少し来てくれませんか!?」
「勿論だ」
俺達は守り神の頭付近にいるメディの元に行く。
彼女は俺達が近付いても気付かないのか、祈りを捧げていた。
「話しかけていいのか?」
俺が疑問を呈すると、メディが答えてくれる。
「ええ、大丈夫……。でも、シュタル様。アントゥーラ様、光の巫女様、そしてシビラ。これだけ頑張ってくれたのに……ごめんなさい。守り神様はもう……持ち直しそうにないわ」
「姉さん!?」
「嘘だろう!?」
「そんな……」
俺以外の3人が驚いた顔でそれを聞いている。
そんな3人を余所に、メディは淡々と告げた。
「守り神様とやっと話せるようになって……。それで、聞ける限りの事を聞いている。誰がこんな事をしたのか。この湖はどうやって維持していくのがいいのか……。私達の先祖の話も……お母さんや……おばあちゃんの話も……沢山……沢山聞かせてくれたわ」
「姉さん……」
「私にもっと力があれば守り神様を助けられたのかもしれない。でも、私では……巫女の力を受け継いだばかりの私では無理なの。ごめんなさい。これだけ……守り神様を助けるように危険を冒してくれたのに……」
メディはそう言って、座り込み、ぽろぽろと涙を溢す。
彼女達にとって、守り神とはそれほどに大切な存在なのだろう。
長い時を彼女の一族と共にあり続けた。
しかし、今回の事で、もう守り神はボロボロなのだ。
それほどに、【魔陣】の力はすさまじかったのだろう。
「すまない」
メディが泣いているのを聞いていると、アントゥーラが口を開いた。
「ワシの見立てが甘かった所為だ。もっと……時間をかけてやるべきだったのだ。ワシが……ワシが魔法陣の研究をもっとしていれば、ワシが……ワシが……」
そう言って彼も声を殺していた。
「2人とも違うよ! 僕が……僕がいけなかったんだ! 僕が……水賊に捕まってそれで……守り神様に頼ませて酷い事をさせてきた。きっと……それが原因なんだ! だから……だから僕のせいなんだ!」
今度はシビラが責任は自分にあると言う。
「3人共……」
3人はそう言いつつ、ゆっくりと閉じて行く守り神を見続ける。
そして、守り神の目が閉じきり、ピクリとも動かなくなった。
3人は大声を上げて泣き、俺とリュミエールはそれを見ていることしか出来なかった。
「シュタルさん」
「なんだリュミエール」
「守り神様を……蘇らすことは出来ないのでしょうか」
「やってみるか」
「え? 可能性はあるんですか? 黙って見ていたからてっきり……」
「いや、あの空気には入れないから。それに、これだけのサイズだ。洒落にならない魔力を使う。まぁ……こんなこともあろうかと魔法の使用は出来るだけ止めておいた甲斐があったが」
「それならすぐにやりましょうよ!」
「そうだな。やるか」
俺は剣を抜き放ち、魔力を大量に注ぎ込んで守り神の蘇生を試みる。
「く……」
ファイヤードラゴンの蘇生等とは比べ物にならない程の魔力を持っていかれる。
太古の昔からいる存在だからか、それともこれだけの質量を誇っている巨大さからか……。
どちらにしろ、並大抵の魔法使いでは魔力を一生分使い切っても足りないだろう。
だが、
「俺は最強だ」
最強である俺に魔力が足りなくなる。
そんな事は決してあってはならない。
俺は最強。
「もっとあるだろう!? 蘇れ! 守り神!!!」
俺は体の奥の奥からこれでもかと魔力を引っ張りだし、それを目の前の剣に注いでいく。
ピカッ!
そして、魔力を限界まで注ぎ、剣が強烈な閃光を放つ。
閃光が収まっても、誰も動かない。
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「ガメェ?」
守り神は蘇った。
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