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2章
48話 クラーケンの力
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「つまり……僕が……僕がもっともっとクラーケンの力を使いこなせるようになればいい。という事ですね?」
「そうじゃ。クラーケンの力にはそれほどのものがあるとにらんでおる」
学園長はそう僕の目を真っすぐに見つめながら話してくれる。
「どうしてそこまで言えるのですか?」
「どうしてもこうしてもない。ローバーとの戦いのおり……どれほどの事をしようとしておったのか忘れたのか?」
「それは……確かに……」
僕はあの平原から周囲数100キロを水に……海に沈めようとしたのだ。
それが起きていれば……。
「そんなことはきっと奴らでも出来ぬ。ならば、やることは一つではないか?」
「……はい!」
僕は決意を固めた目で学園長を見つめ返した。
スキルを完璧に使えるようになる。
どれほど険しく、苦しい道だったとしても、サナの為なら……僕は頑張れるから。
学園長は頷くと、優し気な目を僕に向けてくる。
「それではまずは普通のタコの状態になってもらおうかのう。そして、どれくらいまで伸ばせるか……」
「学園長」
「なんじゃ?」
「今日から……ずっとクラーケンの力をやり続けてはダメでしょうか?」
「それは……」
学園長は困った顔をしている。
【タコ化】のスキルの研究をしたいのだろう。
それに、クラーケンの力を研究したくない訳ではないのだろうけれど、危険が常に付きまとうからだ。
「どうしてそこまでこだわるんじゃ?」
「黒蛇病を調べて下さった学園長なら分かるはずです。サナには……もう時間がないのです」
「……」
「僕はサナを助けたい。だから……だからお願いします。危険なのは分かっています。でも、僕は……僕は絶対に制御を失ったりしません!」
サナの為に、スキルの制御能力を……いや、クラーケンの力を使いこなす事は必須なのだ。
でも、スキルを打ち消す事が出来る魔法を使えるのは僕は学園長くらいしか知らない。
だから、学園長の協力は必須なのだ。
クラーケンに乗っ取られそうになった時に、絶対に必要になる。
「クトー……いいのか? 今までの訓練でも、3本を5分間。たった5分間維持するだけでも辛かったはずじゃろう? それを直ぐに出来るようになると思っておるのか?」
「思いません。でも、時間がないんです。だから……どうか……」
僕は頭を下げてお願いする。
サナを助ける為に、彼の力がどうしても必要になるのだから。
「仕方ないの。じゃが、ワシが危険じゃとおもったら直ぐに止める。いいな?」
「はい! ありがとうございます!」
「では出来る限りやってみよ。いざという時はワシが止める」
「はい!」
学園長は渋々と言った様子だったけれど、僕のやらなければいけないことを認めてくれたのだ。
僕は感謝し、スキルの練習に入る。
ここで言葉を重ねるよりも、トレーニングをしてより結果を見せなければならないのだから。
「【タコ化:クラーケン】」
僕は人間の体のまま、両手の腕を触手にしていく。
ただ、火の鳥戦や禁書庫の試練である程度は経験している。
触手を4本同時にクラーケンの力を注ぐ、それをコントロールすることなど……やばい力が!
「ぐぅ!」
「『神の恩寵は届かぬ』!」
思わず意識が持って行かれそうになった時に、学園長が魔法でスキルを消してくれた。
「クトーよ。焦る気持ちは分かる。じゃが、これ以上いきなりやることは」
「学園長。ごめんなさい。でも、僕はやってみせます。だから、もう少しだけやらせて下さい」
「……仕方ないの。ほれ、魔法は解除した」
「ありがとうございます。【タコ化:クラーケン】」
僕は再びスキルを使い、触手にクラーケンの力を注ぎ込んでいく。
さっきは失敗したけれど、少しは要領を掴めた。
今度こそは……。
「よし……」
僕は触手を4本、クラーケンの力でゆっくりと満たす事に成功していた。
「バカな……早すぎる……」
学園長が何か言っていたようだけれど、僕の耳には入ってこない。
クラーケンの力を使う事に集中していたからだ。
そして、僕はこの時、更に行ける。
どこか、そんな予感の様なものが浮かんでいた。
「【タコ化】」
僕は体を普通のタコの状態に戻す。
こうする事によって、より……よりクラーケンの力を身近に感じられる。
危険かもしれない。
でも、サナを助ける為には少しでも急がなければならないのだ。
僕が出来る全力を今でもやり続けなければならない。
それに……サナが僕を守ってくれるような気がしていた。
「嘘……じゃろ……」
「ぐぅぅぅぅ」
僕はタコの姿になり、触手4本を真っ黒にして維持する。
最初はそれだけでも良かったかと思ったけれど、それではいけないような気がした。
(もっと……もっとクラーケンの力を使いこなせるように……クラーケンのことを知らないといけない。もっと……もっともっと、僕はクラーケンにならなければならない!)
「い、いかん!」
僕は体をクラーケンにしたためか、クラーケンの力をより体に満たすようにしていく。
もっと、もっともっと。
クラーケンはどこに住んでいる?
水底の奥の奥。
誰も……誰も来ることが出来ないような深い闇。
クラーケンは誰といる?
1人、常に1人。
何人とも交わることをせず、ただ久遠の時を1人でただ過ごす。
クラーケンに繋がっている様な気がして来る。
僕はクトーでは無く、クラーケン。
いや、違う。僕は僕だ。
でも、心の底から湧き上がってくるこの感情はなんだろうか。
今まで長い時を闇で暮らし、1人でいる事に慣れた。
彼は……寂しがっている?
1人無限とも言える時を生き、他者との別れもし続けてきた。
僕のその奥に……
「兄さん」
「サナ!?」
僕はそのまま引きずり込まれそうになった時に、サナの声を聞く。
「起きて、兄さん」
「……分かった」
僕はまた元の場所に戻る。
僕はサナと一緒にいると決めたのだ。
サナに連れられて、僕は上を……そう。ただ上を目指す。
意識が戻ると、そこは学園長の部屋だった。
「あれ……僕は?」
「おお……目を覚ましおったか……。『神の恩寵は届かぬ』も効かんかったからどうしようかと思っておったぞ」
「……すいません」
僕は少し痛む頭を振って起き上がる。
頭はいたいけれど、体はどうしてだろうか、心なしか軽い気がした。
立ち上がったのだけれど、どうしてかいつもより身長が低くなってしまったような気がする。
これでは高さが足りない。
大きくしなければ。
体のサイズを調節し、体を大きくした。
いつもの視界に戻って満足する。
「うん。こんな物か」
「お主……今何をやっておるか……分かっているのか?」
「どうかしましたか? 学園長?」
「お主……今、タコの体を自在に操っておるのじゃぞ?」
「え?」
僕は自分の手を見ると、それは確かに触手だった。
「そうじゃ。クラーケンの力にはそれほどのものがあるとにらんでおる」
学園長はそう僕の目を真っすぐに見つめながら話してくれる。
「どうしてそこまで言えるのですか?」
「どうしてもこうしてもない。ローバーとの戦いのおり……どれほどの事をしようとしておったのか忘れたのか?」
「それは……確かに……」
僕はあの平原から周囲数100キロを水に……海に沈めようとしたのだ。
それが起きていれば……。
「そんなことはきっと奴らでも出来ぬ。ならば、やることは一つではないか?」
「……はい!」
僕は決意を固めた目で学園長を見つめ返した。
スキルを完璧に使えるようになる。
どれほど険しく、苦しい道だったとしても、サナの為なら……僕は頑張れるから。
学園長は頷くと、優し気な目を僕に向けてくる。
「それではまずは普通のタコの状態になってもらおうかのう。そして、どれくらいまで伸ばせるか……」
「学園長」
「なんじゃ?」
「今日から……ずっとクラーケンの力をやり続けてはダメでしょうか?」
「それは……」
学園長は困った顔をしている。
【タコ化】のスキルの研究をしたいのだろう。
それに、クラーケンの力を研究したくない訳ではないのだろうけれど、危険が常に付きまとうからだ。
「どうしてそこまでこだわるんじゃ?」
「黒蛇病を調べて下さった学園長なら分かるはずです。サナには……もう時間がないのです」
「……」
「僕はサナを助けたい。だから……だからお願いします。危険なのは分かっています。でも、僕は……僕は絶対に制御を失ったりしません!」
サナの為に、スキルの制御能力を……いや、クラーケンの力を使いこなす事は必須なのだ。
でも、スキルを打ち消す事が出来る魔法を使えるのは僕は学園長くらいしか知らない。
だから、学園長の協力は必須なのだ。
クラーケンに乗っ取られそうになった時に、絶対に必要になる。
「クトー……いいのか? 今までの訓練でも、3本を5分間。たった5分間維持するだけでも辛かったはずじゃろう? それを直ぐに出来るようになると思っておるのか?」
「思いません。でも、時間がないんです。だから……どうか……」
僕は頭を下げてお願いする。
サナを助ける為に、彼の力がどうしても必要になるのだから。
「仕方ないの。じゃが、ワシが危険じゃとおもったら直ぐに止める。いいな?」
「はい! ありがとうございます!」
「では出来る限りやってみよ。いざという時はワシが止める」
「はい!」
学園長は渋々と言った様子だったけれど、僕のやらなければいけないことを認めてくれたのだ。
僕は感謝し、スキルの練習に入る。
ここで言葉を重ねるよりも、トレーニングをしてより結果を見せなければならないのだから。
「【タコ化:クラーケン】」
僕は人間の体のまま、両手の腕を触手にしていく。
ただ、火の鳥戦や禁書庫の試練である程度は経験している。
触手を4本同時にクラーケンの力を注ぐ、それをコントロールすることなど……やばい力が!
「ぐぅ!」
「『神の恩寵は届かぬ』!」
思わず意識が持って行かれそうになった時に、学園長が魔法でスキルを消してくれた。
「クトーよ。焦る気持ちは分かる。じゃが、これ以上いきなりやることは」
「学園長。ごめんなさい。でも、僕はやってみせます。だから、もう少しだけやらせて下さい」
「……仕方ないの。ほれ、魔法は解除した」
「ありがとうございます。【タコ化:クラーケン】」
僕は再びスキルを使い、触手にクラーケンの力を注ぎ込んでいく。
さっきは失敗したけれど、少しは要領を掴めた。
今度こそは……。
「よし……」
僕は触手を4本、クラーケンの力でゆっくりと満たす事に成功していた。
「バカな……早すぎる……」
学園長が何か言っていたようだけれど、僕の耳には入ってこない。
クラーケンの力を使う事に集中していたからだ。
そして、僕はこの時、更に行ける。
どこか、そんな予感の様なものが浮かんでいた。
「【タコ化】」
僕は体を普通のタコの状態に戻す。
こうする事によって、より……よりクラーケンの力を身近に感じられる。
危険かもしれない。
でも、サナを助ける為には少しでも急がなければならないのだ。
僕が出来る全力を今でもやり続けなければならない。
それに……サナが僕を守ってくれるような気がしていた。
「嘘……じゃろ……」
「ぐぅぅぅぅ」
僕はタコの姿になり、触手4本を真っ黒にして維持する。
最初はそれだけでも良かったかと思ったけれど、それではいけないような気がした。
(もっと……もっとクラーケンの力を使いこなせるように……クラーケンのことを知らないといけない。もっと……もっともっと、僕はクラーケンにならなければならない!)
「い、いかん!」
僕は体をクラーケンにしたためか、クラーケンの力をより体に満たすようにしていく。
もっと、もっともっと。
クラーケンはどこに住んでいる?
水底の奥の奥。
誰も……誰も来ることが出来ないような深い闇。
クラーケンは誰といる?
1人、常に1人。
何人とも交わることをせず、ただ久遠の時を1人でただ過ごす。
クラーケンに繋がっている様な気がして来る。
僕はクトーでは無く、クラーケン。
いや、違う。僕は僕だ。
でも、心の底から湧き上がってくるこの感情はなんだろうか。
今まで長い時を闇で暮らし、1人でいる事に慣れた。
彼は……寂しがっている?
1人無限とも言える時を生き、他者との別れもし続けてきた。
僕のその奥に……
「兄さん」
「サナ!?」
僕はそのまま引きずり込まれそうになった時に、サナの声を聞く。
「起きて、兄さん」
「……分かった」
僕はまた元の場所に戻る。
僕はサナと一緒にいると決めたのだ。
サナに連れられて、僕は上を……そう。ただ上を目指す。
意識が戻ると、そこは学園長の部屋だった。
「あれ……僕は?」
「おお……目を覚ましおったか……。『神の恩寵は届かぬ』も効かんかったからどうしようかと思っておったぞ」
「……すいません」
僕は少し痛む頭を振って起き上がる。
頭はいたいけれど、体はどうしてだろうか、心なしか軽い気がした。
立ち上がったのだけれど、どうしてかいつもより身長が低くなってしまったような気がする。
これでは高さが足りない。
大きくしなければ。
体のサイズを調節し、体を大きくした。
いつもの視界に戻って満足する。
「うん。こんな物か」
「お主……今何をやっておるか……分かっているのか?」
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「え?」
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