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2章
49話 同化
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「え?」
僕は自分の手……ではなく、触手を見つめる。
「え……僕……え……?」
上手く言葉が出てこない。
というか、まずは一体何があったのか。
「あの……僕……何をしていましたか?」
「何と言われてもな……。純粋にさっきのタコの形態でクラーケンの力を触手4本にして、それからじっと固まってしまったんじゃよ」
学園長も信じられないというような驚きの表情を顔に張りつけたまま話す。
「何をしておったんじゃ?」
「え……僕は……あれ? 何だったかな……」
ちょっと前まではこの心に残る少し寂しい気持ちがなんなのか分からなくなる。
でも、何か……とても大事な気持ちだったように思う。
「まぁよい。元に戻れたのなら良かった。クラーケンに意識を乗っ取られている訳ではないな?」
「大丈夫です」
「一番大切な人は?」
「サナです」
「よし。大丈夫じゃな」
「……」
そんな確認の仕方はどうかと思うけれど……。
まぁ、僕にとっての真実だからしょうがないか。
僕は触手で頭を軽く書いて、ごまかした。
「のう……クトーよ」
「なんでしょう?」
「その体……以前よりも上手く扱えるようになっていないか?」
「そうですかね?」
僕は腕を組み、首をかしげてみる。
「それじゃそれ。今まではそんな動き出来なかったじゃろう」
「うーん。どうしてでしょうか……」
ちょっと前の記憶があればこの違いの原因が分かるのだろうか。
「なんでもよい。それだけ強くなったのであれば、もう一度戦ってみんか?」
「戦う?」
「そうじゃ。前回戦った火の鳥。次も2回殺したらそれで終了として、やってみたらどうじゃろうか?」
「なるほど! それはいいと思います!」
僕も組んでいた腕を解き、腰に手を当てて頷く。
すると、学園長は少し微妙そうな顔になった。
「何というか……少し……奇妙じゃな……。タコの見た目なのに完全に動きが人間じゃぞ?」
「そうなんですか? 自分だとよくわからなくって。人間に戻りますね」
「あ、ああ……」
スキルを解除して、人間の姿に戻ったけれど、なんというか……どことなく違和感が体を包む。
「では行こうか」
「はい」
僕らは前回と同じ場所に来て、同じように向かい合う。
「準備はいいかのう?」
「はい」
学園長は直ぐに詠唱を始め、足元には真っ赤な文字で描かれた魔法陣が浮かび上がる。
そして、そこから火の鳥が現れた。
「ピィィィィィィィィ!!!」
火の鳥は現れると直ぐに炎を吐きつけてくる。
一直線に僕に向かってくるそれは完全に僕を炭に変えようとするもの。
以前の僕であれば、慌てて逃げ出していたところだ。
けれど、今は違う。
「【タコ化】【水流防盾】」
右手を触手にして、頭の中に浮かんでいるスキルを使う。
ジュワァァァァァァ
僕の目の前に水の盾が発生し、全ての炎を受けきった。
足を前に進め、ゆっくりと歩きながら火の鳥に近付いていく。
「ピィィィィィィィィ!!!」
またしても炎を吐きつけてくる。
けれど、僕の迎撃は変わらない。
それどころか、歩きながらでも問題なかった。
「【水流防盾】」
ジュワァァァァァァ
再び問題なく受けきった。
僕は火の鳥まで5mくらいまで来ると、右手の触手に力を注ぐ。
「【タコ化:クラーケン】」
右の触手だけを真っ黒に染めて伸ばし、一気に火の鳥の首をねじり切る。
「ピ?」
火の鳥は何が起きたかも分からないまま灰になり、復活する。
「ピ、ピィィィィィィィィ!!!」
以前と同じく一瞬で飛び上がり、上から炎を吐きつけてくる。
けれど、今度は特に問題はない。
右手の触手を奴に向け、スキルを使う。
「【水流切断】」
シュパ!
今回は前回のことを反省して、どこにも被害を出さないようにして狙ったのだ。
「ピ……」
真っ二つにされた火の鳥が地面に落ちてきて、そのまま灰に変わった。
「そ、それまで!」
「ありがとうございました」
僕は確かな手ごたえを感じて満足する。
今まではどうやってタコの体を扱っていたのか思い出せないほどに、今のタコの体でいることが普通の、当たり前の様に感じた。
僕は今の体の感覚を確かめていると、学園長が近付いてくる。
「クトーお主……本当にどうしてしまったんじゃ? 今までは……ここまで……」
「それは……わかりません。でも、少しだけ思い出した事があるんです」
「思いだしたこと?」
「はい。サナです」
「サナ嬢……」
僕はサナがいるから帰って来れた。
なんとなくだけれど、そんな気がしたのだ。
だから、僕はサナがいれば、どこまででもタコと……クラーケンと一緒になれるような気がする。
もっと深く、もっと底へ。
深く深く行けば行くほどに、僕はスキルを使いこなしていける。
そして、サナを頼りに帰って来れる気がするのだ。
「サナがいれば、僕は強くなれます。だから、もっともっとスキルの練習をしてもいいでしょうか?」
「それはならん」
「どうしてですか? 僕には時間が」
「時間も何も、今何時だと思っておる?」
「え?」
僕は月明かりの入ってくる空を見ると、月がもう沈み始めていた。
「既に2時を回っておるんじゃぞ?」
「え……? そんな……」
僕は放課後、授業が終わってから直ぐに学園長の部屋に来たはずだ。
それなのに、一体どうしてなのだろうか?
「クトー。お主が止まっている間に、これだけの時間が経っておったのじゃよ」
「そんな事があるんですか?」
「実際になっておるからの。ワシも明日の準備もある。今日はこれで終わりにせぬか?」
「……分かりました。ありがとうございます」
「よいよ。ではまたの」
「はい。学園長。ありがとうございます」
僕はそう言って頭を下げて、そのまま部屋に戻る。
その時もタコの形態になって体を動かし続けた。
うん。やっぱりこっちの方がしっくりと来る。
立っているのがちょっと不思議な感覚ではあるけれど、自由自在に体を動かせる。
気分はかなりよく部屋に戻ることができた。
******
「しかし……一体どこまで同化していくんじゃ……」
クトーが去った後、学園長は火の鳥に近付き話しかける。
「どうじゃった? 戦ってみて」
火の鳥からは、少し甲高い声が返ってくる。
「それが……前回戦った時とはまるで違う生物と戦っている様でした」
「違う生物?」
「はい。この世の物とは思えない……信じられない程の圧力でした。今も思い出すだけで恐ろしい……」
火の鳥はそう言って羽をブルリと震わせた。
学園長も同意するように頷く。
「ああ……それだけあのスキルが危険だと言うことじゃろう。注意深く研究せねばならなぬ」
「本当にこのまま続けてもいいのでしょうか? 危険ではないですか?」
「スキルの研究をしようとおもったら、安全な事などない。むしろ、だからこそ燃えるのじゃよ」
「承知しました」
火の鳥は学園長の目について行けないというようだけれど、彼から離れようとはしなかった。
「それでは戻るぞ、今さっき集めたデータを記録し、精査せねば」
「〈守護獣の兜〉の説得はよろしいのですか? 多少の授業を見ることしか受け入れて下さってないのでしょう?」
「むぅ……まぁ、最悪出来ずとも良い。それよりもあのスキルじゃ」
「畏まりました」
そう言って火の鳥は学園長の後に続いた。
僕は自分の手……ではなく、触手を見つめる。
「え……僕……え……?」
上手く言葉が出てこない。
というか、まずは一体何があったのか。
「あの……僕……何をしていましたか?」
「何と言われてもな……。純粋にさっきのタコの形態でクラーケンの力を触手4本にして、それからじっと固まってしまったんじゃよ」
学園長も信じられないというような驚きの表情を顔に張りつけたまま話す。
「何をしておったんじゃ?」
「え……僕は……あれ? 何だったかな……」
ちょっと前まではこの心に残る少し寂しい気持ちがなんなのか分からなくなる。
でも、何か……とても大事な気持ちだったように思う。
「まぁよい。元に戻れたのなら良かった。クラーケンに意識を乗っ取られている訳ではないな?」
「大丈夫です」
「一番大切な人は?」
「サナです」
「よし。大丈夫じゃな」
「……」
そんな確認の仕方はどうかと思うけれど……。
まぁ、僕にとっての真実だからしょうがないか。
僕は触手で頭を軽く書いて、ごまかした。
「のう……クトーよ」
「なんでしょう?」
「その体……以前よりも上手く扱えるようになっていないか?」
「そうですかね?」
僕は腕を組み、首をかしげてみる。
「それじゃそれ。今まではそんな動き出来なかったじゃろう」
「うーん。どうしてでしょうか……」
ちょっと前の記憶があればこの違いの原因が分かるのだろうか。
「なんでもよい。それだけ強くなったのであれば、もう一度戦ってみんか?」
「戦う?」
「そうじゃ。前回戦った火の鳥。次も2回殺したらそれで終了として、やってみたらどうじゃろうか?」
「なるほど! それはいいと思います!」
僕も組んでいた腕を解き、腰に手を当てて頷く。
すると、学園長は少し微妙そうな顔になった。
「何というか……少し……奇妙じゃな……。タコの見た目なのに完全に動きが人間じゃぞ?」
「そうなんですか? 自分だとよくわからなくって。人間に戻りますね」
「あ、ああ……」
スキルを解除して、人間の姿に戻ったけれど、なんというか……どことなく違和感が体を包む。
「では行こうか」
「はい」
僕らは前回と同じ場所に来て、同じように向かい合う。
「準備はいいかのう?」
「はい」
学園長は直ぐに詠唱を始め、足元には真っ赤な文字で描かれた魔法陣が浮かび上がる。
そして、そこから火の鳥が現れた。
「ピィィィィィィィィ!!!」
火の鳥は現れると直ぐに炎を吐きつけてくる。
一直線に僕に向かってくるそれは完全に僕を炭に変えようとするもの。
以前の僕であれば、慌てて逃げ出していたところだ。
けれど、今は違う。
「【タコ化】【水流防盾】」
右手を触手にして、頭の中に浮かんでいるスキルを使う。
ジュワァァァァァァ
僕の目の前に水の盾が発生し、全ての炎を受けきった。
足を前に進め、ゆっくりと歩きながら火の鳥に近付いていく。
「ピィィィィィィィィ!!!」
またしても炎を吐きつけてくる。
けれど、僕の迎撃は変わらない。
それどころか、歩きながらでも問題なかった。
「【水流防盾】」
ジュワァァァァァァ
再び問題なく受けきった。
僕は火の鳥まで5mくらいまで来ると、右手の触手に力を注ぐ。
「【タコ化:クラーケン】」
右の触手だけを真っ黒に染めて伸ばし、一気に火の鳥の首をねじり切る。
「ピ?」
火の鳥は何が起きたかも分からないまま灰になり、復活する。
「ピ、ピィィィィィィィィ!!!」
以前と同じく一瞬で飛び上がり、上から炎を吐きつけてくる。
けれど、今度は特に問題はない。
右手の触手を奴に向け、スキルを使う。
「【水流切断】」
シュパ!
今回は前回のことを反省して、どこにも被害を出さないようにして狙ったのだ。
「ピ……」
真っ二つにされた火の鳥が地面に落ちてきて、そのまま灰に変わった。
「そ、それまで!」
「ありがとうございました」
僕は確かな手ごたえを感じて満足する。
今まではどうやってタコの体を扱っていたのか思い出せないほどに、今のタコの体でいることが普通の、当たり前の様に感じた。
僕は今の体の感覚を確かめていると、学園長が近付いてくる。
「クトーお主……本当にどうしてしまったんじゃ? 今までは……ここまで……」
「それは……わかりません。でも、少しだけ思い出した事があるんです」
「思いだしたこと?」
「はい。サナです」
「サナ嬢……」
僕はサナがいるから帰って来れた。
なんとなくだけれど、そんな気がしたのだ。
だから、僕はサナがいれば、どこまででもタコと……クラーケンと一緒になれるような気がする。
もっと深く、もっと底へ。
深く深く行けば行くほどに、僕はスキルを使いこなしていける。
そして、サナを頼りに帰って来れる気がするのだ。
「サナがいれば、僕は強くなれます。だから、もっともっとスキルの練習をしてもいいでしょうか?」
「それはならん」
「どうしてですか? 僕には時間が」
「時間も何も、今何時だと思っておる?」
「え?」
僕は月明かりの入ってくる空を見ると、月がもう沈み始めていた。
「既に2時を回っておるんじゃぞ?」
「え……? そんな……」
僕は放課後、授業が終わってから直ぐに学園長の部屋に来たはずだ。
それなのに、一体どうしてなのだろうか?
「クトー。お主が止まっている間に、これだけの時間が経っておったのじゃよ」
「そんな事があるんですか?」
「実際になっておるからの。ワシも明日の準備もある。今日はこれで終わりにせぬか?」
「……分かりました。ありがとうございます」
「よいよ。ではまたの」
「はい。学園長。ありがとうございます」
僕はそう言って頭を下げて、そのまま部屋に戻る。
その時もタコの形態になって体を動かし続けた。
うん。やっぱりこっちの方がしっくりと来る。
立っているのがちょっと不思議な感覚ではあるけれど、自由自在に体を動かせる。
気分はかなりよく部屋に戻ることができた。
******
「しかし……一体どこまで同化していくんじゃ……」
クトーが去った後、学園長は火の鳥に近付き話しかける。
「どうじゃった? 戦ってみて」
火の鳥からは、少し甲高い声が返ってくる。
「それが……前回戦った時とはまるで違う生物と戦っている様でした」
「違う生物?」
「はい。この世の物とは思えない……信じられない程の圧力でした。今も思い出すだけで恐ろしい……」
火の鳥はそう言って羽をブルリと震わせた。
学園長も同意するように頷く。
「ああ……それだけあのスキルが危険だと言うことじゃろう。注意深く研究せねばならなぬ」
「本当にこのまま続けてもいいのでしょうか? 危険ではないですか?」
「スキルの研究をしようとおもったら、安全な事などない。むしろ、だからこそ燃えるのじゃよ」
「承知しました」
火の鳥は学園長の目について行けないというようだけれど、彼から離れようとはしなかった。
「それでは戻るぞ、今さっき集めたデータを記録し、精査せねば」
「〈守護獣の兜〉の説得はよろしいのですか? 多少の授業を見ることしか受け入れて下さってないのでしょう?」
「むぅ……まぁ、最悪出来ずとも良い。それよりもあのスキルじゃ」
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