95 / 100
3章
95話 複合属性
しおりを挟む僕は祭壇の上で漂う闇の女神に向かっていく。
『攻撃するのは少し待て。我が最初に話してみよう』
『最初に話す? っていうか、闇の女神を知っている様な感じの話をしていたけど……』
『当然知っている。だから少し任せろ』
『よろしく』
闇の女神と顔見知りとは……流石神獣。
フェンリルがレイラの中にある時の神を呼び起こしたのも、そういった事が出来たからかもしれない。
ザバッ!
僕は水中から飛び上がり、闇の女神の前に降り立つ。
その際に彼女に水がかかってしまう。
「貴様……何者……いや。クラーケンか?」
『久しいな闇の女神よ』
「そんな肩書で話すのは寄せ。わらわにはダークネスという名があることは知っておろう」
『その名は……思い出すから使いたくない』
クラーケンがそう言うと、闇の女神の気配が強くなった。
「わらわの名も呼びたくない……? 大きく出たな。クラーケンよ。誰に作られたか忘れたと申すか!」
『……やはりこうなったか』
「もう一度言ってみよ。クラーケン。主は一体誰に作られた存在じゃ!?」
『水の神、次元の神そして闇の神の貴方だ』
「そうじゃろう。そうじゃろう。それがなぜそんな他人行儀な言い方をするのか。ああ、イライラする。一度仕置きをしてから考えるとするか」
『本当に貴方という方は……』
「口答えをするな。【闇の痛み】」
「!?」
僕は急いで横に飛び、僕がいた場所を黒い風が通り抜ける。
「なぜ避けるのじゃ。許さぬ。許さぬぞ。わらわの至福を壊した貴様には、決して癒えぬ傷を残してやる」
『待て! 落ち着け! 話せば分かる!』
「くどい! 【闇の痛み】【闇の痛み】【闇の痛み】!!!」
「うわああああ!!!」
僕は今度は横に移動するだけではなく、ジャンプしたり横に飛んだり下がりながら彼女のスキルを躱す。
しかし、その密度は圧倒的で、全てを避け切れるものでは無かった。
彼女のスキルが、触手の1本の中ほどまでに当たってしまったのだ。
次の瞬間、タコの状態であればほとんど感じない痛みにのたうち回ることになった。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!」
「ふはははははははは!!! いい。いいぞ。わらわの邪魔をしたつけを払うがいい! 【闇の痛み】」
彼女は僕が痛がっているのを見ても関係ないとばかりにこれでもかとスキルを放って来る。
その姿は容赦がない所か楽しんでいる様にすら見えた。
「一回下がるよ!」
『そうしろ』
僕は水の中に飛び込み、彼女から姿を隠す。
逃げている間も、彼女はスキルを放ち続けていて正直肝が冷える。
一体どれだけ力を使って来るのだろうか。
「ねぇ……本当に知り合い?」
それほどに関係ないとばかりに攻撃をして来たように思う。
というか、あんなちょっとでかなりの激痛が走るのに、あれをもろに受けたらどうなるのだろうか……。
恐ろしいことに考えがいってしまう。
『知っているはずだが……。それもかなり昔の事。あやつが忘れている可能性がない訳ではない』
「それなら……どうしたらいいのさ」
『どうするか……』
どうするか、と考えても、サナを取り返すように攻撃をするしかない。
でも……サナを攻撃する。
ということにどうしても抵抗感があるのだ。
大事な……大事なサナ。
僕の事を慕ってくれる可愛いサナ。
彼女のことを考えたら、僕は迷っている暇なんてない。
サナを傷つけて、辛い思いをするのは僕だけだ。
サナが帰ってくるのであれば、それくらいは乗り越えてみせる。
「やるよ。サナ……いや、ダークネスをサナから追い出すために攻撃をする」
『覚悟は出来たのか?』
「うん。僕が……僕がサナを助けるんだ。だから、協力して欲しい」
『ふ。元よりそのつもりだ』
「ありがとう。行くよ」
『ああ』
僕は泳ぎ、ダークネスを目掛けて近寄っていく。
彼女は僕の事を把握していたようで、じろりと睨みつけてくる。
「そのまま大人しくしていればよかったものを。【闇の痛み】」
「サナを返して!」
僕は彼女の攻撃を避けながら近付いて行く。
「サナ……なんじゃそれは。煩わしい。【闇の痛み】【闇の痛み】【闇の痛み】」
「【水流切断】!」
僕は攻撃を避けるために下がり、そしてスキルを放つ。
シュパッ!!!
狙いは当然ダークネス。
だけれど、もしもの事を考えて足を狙う。
しかし、
「その程度の攻撃が効くわけなかろう。わらわのことをバカにしておるのか?」
彼女の周囲に存在する黒い靄に消されてしまった。
「近付いて触手での攻撃なら効くかな?」
『恐らく……としか言えぬ。我からは強い衝撃を与えれば何とかなるかもしれん。としか言えぬ』
「強い衝撃……」
あれだけの密度の攻撃を掻い潜って強力な攻撃を当てなければならないということか。
であれば、体を小さくして近付く……?
『よそ見をするな!』
「!?」
僕は急いで回避行動をとり、彼女の攻撃を躱す。
危ない。
少しでも気を抜いたら攻撃を食らってしまうのだ。
『考えるのであれば我が体を操作するか?』
「それは後で頼むよ。まずは近付いてちょっと攻撃を試してみる」
『数秒防いでやるから恐れずに進め』
「分かった」
僕はもう一度ダークネスに向かって進む。
「【闇の痛み】」
彼女が放ってくる攻撃を見切って躱し続ける。
先ほどから連打されまくっているので、どれくらいの効果範囲か分かりやすいのだ。
「うっとおしい……【闇の拘束】」
「!?」
僕は急いでその場から横に進路を変える。
すると、僕の進行方向に茨の壁が出来上がっていた。
「【水流切断】!」
僕は自分が通れるだけの穴を穿つ。
茨は拘束用でこうやった攻撃には弱いからだ。
僕はそのまま中を通り抜けてダークネスまで後数mと言う距離にまで到達する。
「【触手強化】!」
僕はダークネスの腹に思い切り触手を叩きつけた。
「その程度の攻撃か……」
「硬すぎでしょ……」
僕の攻撃は彼女の黒い靄すら突破する事は出来ていなかった。
「でも、【氷の装甲】!」
ダァン!!!
「っ!」
僕の触手がダークネスの靄を突破し、彼女の腹を叩く。
「つっ!」
彼女はそのまま後ろの壁に背中をぶつけた。
「やった!」
これで強い衝撃を与えるという事は達成出来たのではないだろうか。
サナが帰って……
『下がれ!』
「!」
僕が驚いて飛び下がると、僕のいた位置に【闇の牢獄】の様な棺が発生していた。
「貴様ら……許さぬ。決して許さぬ。楽に死ねると思うなよ……」
壁からは美しいサナの顔を憤怒の表情で染めたダークネスが出て来た。
「結構強い衝撃だったと思うんだけど!?」
『お前達人と神を同列に語るな。あの程度では虫が止まった程度に過ぎん』
「あれで……」
『ともかく一度下がれ』
「分かった」
僕は再び水の中に戻ろうとして飛び込む。
しかし、ダークネスはそれを許してはくれなかった。
「させるわけなかろう。【闇の領域】」
「何これ!?」
『ここまでするか!?』
彼女を中心に、漆黒の領域が拡がっていく。
それは一瞬の出来事で何かをする暇さえ無かった。
「ここは……」
僕も当然それに飲まれ、水も何もない。
真っ暗な空間に彼女と2人きりになる。
「これ……戻れる?」
『不可能だ……目覚めたばかりとはいえ、ここは彼女の領域。彼女をなんとかするしか逃れる術はない』
「それは……」
不味い。
という言葉は飲み込んだ。
どこからどこまで移動して良いのかも、何をしてはいけないのかも全く分からない。
僕の不安に気付いたのか、クラーケンがこのフィールドの効果を教えてくれる。
『安心しろ。この空間は闇属性の効果が上がることと、出られなくなるだけだ』
「そっか……まぁ、それも安心は出来ないんだけれど……」
なにせ相手は闇の神だ。
ただでさえ勝てるか分からない相手の有利なフィールド。
どう考えたって不利になるだろう。
そんな事を思っていると、この空間に満足したのかダークネスが攻撃を仕掛けて来た。
「うむ。やはりこの空間こそわらわの領域よな。【闇の痛み】」
「え?」
僕は彼女から放たれた桁違いに大きな攻撃に気付くのが遅れて当たるかと思った。
『【闇の盾】』
しかし、クラーケンが何とか防いでくれた。
「ありがとう」
『気にするな。それよりも彼女に集中しろ。一瞬でも隙を見せたら地獄だぞ』
「うん」
僕は油断していた。
だけどしっかりと意識する。
ここが闇の領域であることを。
彼女の攻撃力が上がっているということを本能のレベルにまで刻み込むのだ。
「【水流切断】」
「効かぬと言っておろう」
「く……」
僕のスキルは確かに彼女に全く効いていない。
遠距離攻撃はこれくらいしかないのに、全くの無傷ではどうしたらいいのだろうか。
『貴様、複合属性を使え』
「複合属性?」
『先ほど犬ころが使っていただろう。【炎と土の爪】等の技だ』
「使えないよ」
『今使えるようになれ。でなければ彼女には届かない』
「そんな、いきなり?」
『仮にも神を相手にするのだ。それくらいやれ』
「……分かった」
言われてみればそうだ。
というか、ダークネスに効く可能性があるというだけで十分。
『それに多少は我の感覚を共有している。1からやるよりは難しくないはずだ』
「なるほど」
『ではやってみろ』
「何をしたらいいいの?」
僕は暇つぶしのよに放たれている【闇の痛み】を避けながらクラーケンに聞く。
『2つのスキルを同時に発動しろ。感覚が掴めるはずだ』
「そんな急に」
『いいから』
「それじゃあ……【水流切断】【水流防盾】」
何といきなり出来てしまった。
僕から彼女に水流が飛び、目の前には水の盾がつくられている。
「悪くない。だが、違う属性だ」
「あ……そうだよね。【水流切断】【次元の門】!」
その時に、何か奇妙な感覚を体が襲う。
口で説明しにくい、でも確かにこれか。
と思うような感触があったのだ。
『いいぞ。筋がいい。後は、メインとなるスキルにもう1つの属性の感覚を注ぎ込みながら使えば放てる』
「やってみる」
メインとなるスキルは【水流切断】。
これに、次元属性を加えて……。
心の奥で、何かがカチリとハマった感触を得た。
それと同時に、スキルが口からこぼれていた。
「【水次元切断】」
シパッ
今までの音よりも圧倒的に軽い。
いきなり聞いたら聞き間違いだ。
そう言われても信じてしまいそうな程に軽い音。
その線がダークネスを切り裂いた。
「くっ!!! 貴様!? 何をした!?」
彼女の綺麗な肌は薄くだが切り裂かれ、驚きで攻撃を止めていた。
「出来た……」
『いいぞ。その調子でやりまくれ』
「【水次元切断】!」
シパッ!
「【闇の盾】」
今度の攻撃は彼女が力を使って防ぐ。
その目は僕をいらだたし気に見つめていた。
「いつまでもいつまでもいつまでも! 【闇の拘束】!!!」
彼女はドンドン目覚めていっているのか、力のキレが鋭くなって行く。下手をしたらもう簡単に追いつかれてしまいそうな程だ。
クラーケンが体の使い方を分かっているので何とか逃げられるけれど、これ以上は厳しい。
そうやって、終わる前に……僕が自ら前に進むしかない。
「行くよ」
『分かっている』
僕はダークネスに近付いて行く。
遠距離からでは肌を少し傷つけるだけだし、本当に一撃入れるには複合属性を使うしかないのだ。
彼女は怒った顔……サナの顔だから可愛いが。
その状態で力を使い続ける。
「【闇の痛み】【闇の痛み】【闇の拘束】【闇の拘束】」
クラーケンが操る体は右に左に時には飛び、また今度は潜り抜けて行く。
まるで彼女の心を読んでいるというか、未来を見通しているかのようだ。
僕も回避の事は彼に任せて、彼女に打ち込むスキルの事だけを考える。
使うスキルは近接系、それも出来るだけ威力の高い物がいい。
集中して、彼女を真っすぐに見据える。
彼女まで、あと少し。
『今だ!』
「【氷次元の装甲】!」
僕は、近距離用のスキルに2つの属性を乗せて彼女に叩きつけた。
0
あなたにおすすめの小説
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる