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リス喫茶
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それからはさっきと同じように店を回ったり、ただただ歩いているだけだったりしたが、話しているだけでも充分に楽しめた。
でもそれだけだと飽きてしまうだろうから、俺は彼女をそこから更に違う場所に連れ出した。
「何処に行くの?」
「それは着いてからのお楽しみ、と言いたい所だけど、『リス喫茶』って所だな。行ったことあるか?」
「あー最近出来たリスが放し飼いになっている喫茶店? 行ったことないから行ってみたかったんだよ!」
「今からそこに行こうぜ」
「大丈夫? そこって予約取らないと入れないって聞くよ?」
「任せておけ、既にとってある」
こんなこともあろうかと事前に予約してある。予約の開始は数日前からなので助かった。もっと何週間も前からとかだったらきっと予約をすることは出来なかっただろう。
俺達は車に乗り移動する。
通りの道は休日ということもあって意外と混んでいる。少し渋滞になりかけている所もありイライラも溜まりそうだった。
だけど、少し早めに出たこともあり、問題なく目的地に着くことが出来た。
「ここがそうだな」
カーナビの案内を聞いて到着したのは、ぱっとみ一軒家だった。壁の色は青と緑を合わせたような色で屋根は赤色だ。屋根は平面ではなく三角形の様に少し上がっていて、白い縁の窓も取りつけられているので中を覗くことが出来る。
俺達はオレンジの扉を開けて中に入った。
「いらっしゃいませー」
俺達が入ると中にはウェイトレスさんが待って居て、俺達を出迎えてくれる。丈の長い緑色のメイド服を身にまとっていた。
彼女は優しい顔で出迎えてくれる。鼻の下が伸びてしまっているかもしれない。
「予約していた者なんですけど」
「ネットでご予約ですか?」
「はい」
「ではネットで送付された証明書を拝見してもよろしいですか?」
「えっと……これですかね?」
俺はメールで送られてきた番号等が描かれた物をメイドさんに見せる。彼女はそれを確認すると、頷いて頭を下げた。
「確認が取れました。それでは席にご案内します」
「はい」
そう言われて進むメイドさんについていくと大きな扉を潜り抜ける。そこには俺の腰までしかない高さのテーブルとイスが1個と4脚。その組み合わせが計6個置かれていた。横に長い長方形のように縦2個横3個といった感じだろうか。
そしてそのセットの内の5つには既に人が座っていて、楽しそうにリスたちと戯れている。リスの種類はシマリスだったっけ? 背中に模様が入ってるのが可愛い。
「それではこちらへどうぞ」
俺達は空いている席に案内されて、向かい合うように座る。
「こちらがメニューになります。それと大変混雑していますので、1時間までとさせて頂いております。ご了承ください」
「はい、分かりました」
「もし何かあればそちらのベルでお呼びください」
「ありがとうございます」
メイドさんはそう言って元の扉をくぐっていく。彼女の役目は出たり入ったりとかの受付専門なのかもしれない。
「それじゃあ見ようか」
俺はメニューを一つしか渡されたかったのでそれを拡げて彼女と一緒に見えるようにする。
「色んなメニューがあるんだな」
「ほぇーリスに餌とかもあげれるんだって」
「凄いな。あ、但し食べずに巣に持って帰ることがあります、だって」
「はは、やっぱりリスだからそれは仕方がないのかな?」
「そうだな。それならそれで見てみたい気はする」
「そうだね。どんな感じで来るのかな?」
「それは来てからのお楽しみか。メニューは決めたか?」
「うーん。私はリスの餌セットかな。これならちょうど良さそうだし」
「俺はこの頬張りセットかな」
「豪華なの行くね」
「普段は金を使わないからな。こんな時しか使いどころがない」
リスの餌セットはドリンクとケーキ、そしてリスに上げる用の餌がついてくるセットだ。
俺の物はケーキが2個になってリス用の餌もかなり増えるという特盛のものだった。
それから店員さんを呼んでメニューを通す。
待っている間に店内を見回した。店内は自然の木と人工の木が店内中の壁と天井を張り巡らされていて、リスたちはそれに伝って移動したりしている。壁際にある木には小さな穴が開いていてそこにリスが出たり入ったりしているのはとても可愛い。
壁の色は落ち着いたクリーム色でゆったりできる。他の家具も茶色や緑色でリスが警戒しないような色になっているようだった。
他のテーブルを見ると餌を貰って喜んでいるリスや、撫でられて嬉しそうにしているリスがいて、フレンドリーなリスが多そうだ。俺は期待に胸を膨らませて頬張りセットを待つ。
そして頼んで数分で到着した。
「ごゆっくりどうぞ」
「これは……」
「凄いね……」
俺の前には頼んだ通りの紅茶、レアチーズケーキとショートケーキ、山かとも間違う程のトウモロコシ、ヒマワリの種、くるみ等が積み上げられていた。
そしてその様子を察してかリスたちが俺達のテーブルに寄ってきている。
俺はその前にケーキの味を確かめる。
「やばいな。旨いぞこのケーキ」
レアチーズケーキはチーズの味がしっかりとしていて、舌触りも滑らか。濃くて一口でもういいかとなるはずがフォークが止まらない。
ショートケーキはザ・王道といった感じで、基本を押さえつつも生クリームと生地の相性は抜群だ。基本が出来ていれば、それだけで美味しいとわからせてくれるものだった。
「ホント? こっちのも美味しいよ?」
「良さそうだな。一口交換しよう」
「いいよ」
彼女のケーキはラズベリー等の果実がふんだんに載った物で、酸味と甘味絶妙なバランスでマッチしてこれまたフォークが止まらなくなる味だった。
「すご。ここのケーキこんなに美味しかったんだね」
「ああ、このためだけに来てもいいかもしれないな」
「だね。ここのケーキ食べ放題とかあったら絶対に来てる」
「ほんと。持ち帰りとかないのかな? あったら全種類持って帰りたい」
「ははは、その時は私も呼んでよね」
「おう、流石に俺達だけだと太りそうだから、皆で食べたいかもしれないな」
「そうだね。流石にこれだけの種類を食べたら……体重計に乗れなくなっちゃう」
「今のままでも充分に細いだろうに」
「それでも気を付けてないと、母さんみたいになるから油断は出来ないんだよ」
「おばさんか……」
思い浮かべると確かにおばさんはちょっと太め、いや、ぽっちゃり系だった気がする。
彼女がちょっと太めになるとすると……。
「ちょっと、ほんとに変な想像しないでよ」
「すまんすまん」
「それよりもいいの?」
「何がだ?」
俺は紅茶を飲みながら彼女に返事をする。この紅茶もケーキと合うようになっていて美味しいな。ティーパックとかあったら買って帰りたい。
「みんな見てるけど」
「?」
そう言われて彼女の視線を追って周囲を見回す。
「ぶっ」
「ちょっと、汚いでしょ」
「すまん。まじですまん」
そこまで漏れた訳ではないが見た目は非常によろしくない。ていうか今大事なのはそんなことじゃない。
俺達の周囲に結構な数のリスが集まっているのだ。1,2,3,4,5、……大体10匹以上はいるだろうか。何でこんなにいるんだ。
しかもリスたちの目はギラリと狙っていて背筋をゾクりとさせるものがあった。
「これは直ぐにやらないとまずい感じ?」
「多分。剥ぎ取られるよ」
「何を!?」
「早くあげてあげて? リスたちが可哀そうだよ」
「わ、分かった」
俺は餌の山から一握り掴みとり、そっとリスたちの前に置く。
でもそれだけだと飽きてしまうだろうから、俺は彼女をそこから更に違う場所に連れ出した。
「何処に行くの?」
「それは着いてからのお楽しみ、と言いたい所だけど、『リス喫茶』って所だな。行ったことあるか?」
「あー最近出来たリスが放し飼いになっている喫茶店? 行ったことないから行ってみたかったんだよ!」
「今からそこに行こうぜ」
「大丈夫? そこって予約取らないと入れないって聞くよ?」
「任せておけ、既にとってある」
こんなこともあろうかと事前に予約してある。予約の開始は数日前からなので助かった。もっと何週間も前からとかだったらきっと予約をすることは出来なかっただろう。
俺達は車に乗り移動する。
通りの道は休日ということもあって意外と混んでいる。少し渋滞になりかけている所もありイライラも溜まりそうだった。
だけど、少し早めに出たこともあり、問題なく目的地に着くことが出来た。
「ここがそうだな」
カーナビの案内を聞いて到着したのは、ぱっとみ一軒家だった。壁の色は青と緑を合わせたような色で屋根は赤色だ。屋根は平面ではなく三角形の様に少し上がっていて、白い縁の窓も取りつけられているので中を覗くことが出来る。
俺達はオレンジの扉を開けて中に入った。
「いらっしゃいませー」
俺達が入ると中にはウェイトレスさんが待って居て、俺達を出迎えてくれる。丈の長い緑色のメイド服を身にまとっていた。
彼女は優しい顔で出迎えてくれる。鼻の下が伸びてしまっているかもしれない。
「予約していた者なんですけど」
「ネットでご予約ですか?」
「はい」
「ではネットで送付された証明書を拝見してもよろしいですか?」
「えっと……これですかね?」
俺はメールで送られてきた番号等が描かれた物をメイドさんに見せる。彼女はそれを確認すると、頷いて頭を下げた。
「確認が取れました。それでは席にご案内します」
「はい」
そう言われて進むメイドさんについていくと大きな扉を潜り抜ける。そこには俺の腰までしかない高さのテーブルとイスが1個と4脚。その組み合わせが計6個置かれていた。横に長い長方形のように縦2個横3個といった感じだろうか。
そしてそのセットの内の5つには既に人が座っていて、楽しそうにリスたちと戯れている。リスの種類はシマリスだったっけ? 背中に模様が入ってるのが可愛い。
「それではこちらへどうぞ」
俺達は空いている席に案内されて、向かい合うように座る。
「こちらがメニューになります。それと大変混雑していますので、1時間までとさせて頂いております。ご了承ください」
「はい、分かりました」
「もし何かあればそちらのベルでお呼びください」
「ありがとうございます」
メイドさんはそう言って元の扉をくぐっていく。彼女の役目は出たり入ったりとかの受付専門なのかもしれない。
「それじゃあ見ようか」
俺はメニューを一つしか渡されたかったのでそれを拡げて彼女と一緒に見えるようにする。
「色んなメニューがあるんだな」
「ほぇーリスに餌とかもあげれるんだって」
「凄いな。あ、但し食べずに巣に持って帰ることがあります、だって」
「はは、やっぱりリスだからそれは仕方がないのかな?」
「そうだな。それならそれで見てみたい気はする」
「そうだね。どんな感じで来るのかな?」
「それは来てからのお楽しみか。メニューは決めたか?」
「うーん。私はリスの餌セットかな。これならちょうど良さそうだし」
「俺はこの頬張りセットかな」
「豪華なの行くね」
「普段は金を使わないからな。こんな時しか使いどころがない」
リスの餌セットはドリンクとケーキ、そしてリスに上げる用の餌がついてくるセットだ。
俺の物はケーキが2個になってリス用の餌もかなり増えるという特盛のものだった。
それから店員さんを呼んでメニューを通す。
待っている間に店内を見回した。店内は自然の木と人工の木が店内中の壁と天井を張り巡らされていて、リスたちはそれに伝って移動したりしている。壁際にある木には小さな穴が開いていてそこにリスが出たり入ったりしているのはとても可愛い。
壁の色は落ち着いたクリーム色でゆったりできる。他の家具も茶色や緑色でリスが警戒しないような色になっているようだった。
他のテーブルを見ると餌を貰って喜んでいるリスや、撫でられて嬉しそうにしているリスがいて、フレンドリーなリスが多そうだ。俺は期待に胸を膨らませて頬張りセットを待つ。
そして頼んで数分で到着した。
「ごゆっくりどうぞ」
「これは……」
「凄いね……」
俺の前には頼んだ通りの紅茶、レアチーズケーキとショートケーキ、山かとも間違う程のトウモロコシ、ヒマワリの種、くるみ等が積み上げられていた。
そしてその様子を察してかリスたちが俺達のテーブルに寄ってきている。
俺はその前にケーキの味を確かめる。
「やばいな。旨いぞこのケーキ」
レアチーズケーキはチーズの味がしっかりとしていて、舌触りも滑らか。濃くて一口でもういいかとなるはずがフォークが止まらない。
ショートケーキはザ・王道といった感じで、基本を押さえつつも生クリームと生地の相性は抜群だ。基本が出来ていれば、それだけで美味しいとわからせてくれるものだった。
「ホント? こっちのも美味しいよ?」
「良さそうだな。一口交換しよう」
「いいよ」
彼女のケーキはラズベリー等の果実がふんだんに載った物で、酸味と甘味絶妙なバランスでマッチしてこれまたフォークが止まらなくなる味だった。
「すご。ここのケーキこんなに美味しかったんだね」
「ああ、このためだけに来てもいいかもしれないな」
「だね。ここのケーキ食べ放題とかあったら絶対に来てる」
「ほんと。持ち帰りとかないのかな? あったら全種類持って帰りたい」
「ははは、その時は私も呼んでよね」
「おう、流石に俺達だけだと太りそうだから、皆で食べたいかもしれないな」
「そうだね。流石にこれだけの種類を食べたら……体重計に乗れなくなっちゃう」
「今のままでも充分に細いだろうに」
「それでも気を付けてないと、母さんみたいになるから油断は出来ないんだよ」
「おばさんか……」
思い浮かべると確かにおばさんはちょっと太め、いや、ぽっちゃり系だった気がする。
彼女がちょっと太めになるとすると……。
「ちょっと、ほんとに変な想像しないでよ」
「すまんすまん」
「それよりもいいの?」
「何がだ?」
俺は紅茶を飲みながら彼女に返事をする。この紅茶もケーキと合うようになっていて美味しいな。ティーパックとかあったら買って帰りたい。
「みんな見てるけど」
「?」
そう言われて彼女の視線を追って周囲を見回す。
「ぶっ」
「ちょっと、汚いでしょ」
「すまん。まじですまん」
そこまで漏れた訳ではないが見た目は非常によろしくない。ていうか今大事なのはそんなことじゃない。
俺達の周囲に結構な数のリスが集まっているのだ。1,2,3,4,5、……大体10匹以上はいるだろうか。何でこんなにいるんだ。
しかもリスたちの目はギラリと狙っていて背筋をゾクりとさせるものがあった。
「これは直ぐにやらないとまずい感じ?」
「多分。剥ぎ取られるよ」
「何を!?」
「早くあげてあげて? リスたちが可哀そうだよ」
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