幻想神統記ロータジア(ハナツオモイ編)

静風

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ハナツオモイの章

1.遭遇

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神代と言われる太古の世界の時代から人は理想郷を創ることを夢見ていたのかもしれない。
ムー、レムリア、アトランティス、様々な超古代文明が存在すると言う伝説が存在するが、誰もその存在を確認するものはいない。しかし、もしそれらの文明が遥か遠い時代に存在していたら、それは理想郷であったのだろうか。

【OPソング『ハナツチカラ』】
https://youtu.be/lraSMb_MwM8
Youtube「ハナツチカラ 」で検索!

ヘティス
「ここが過去の世界・・・?私、本当にタイムスリップしちゃったの?」
「とにかくパパの言っていたコノハナ・レンヤって人を探さなくっちゃ。超時空座標的には、古文書に記録されていた場所のはずなのよね。彼が居たとされる時間と空間はこの辺りなんだと思うんだけど、ただ、ちょっと誤差が生じるってパパは言ってたわね。けど、運がよければきっと会えるわ。だって、私、超運いいもの!」

ある使命を父親から受けてヘティスは過去の世界へとタイムスリップした。



ヘティス
「ねぇ、ヘパ、一緒に来て」
「ブーバ、キキ、あなたたちも来る?」

汎用性AIロボットのヘパイトス、メタボ系柴犬のブーバ、痩せ型三毛猫のキキ、この一体と二匹を引きつけれてヘティスは未来から過去へとやってきた。

ヘティス
「とりあえず、宇宙船の外に出たはいいけど、草木が鬱蒼としてて、どっちに行っていいのかわからないわ。本当に、こんなところに人がいるのかしら?」
「それに暑いわ~。ムシムシするし・・・」
「ねぇ、スマートスーツ、スマートシューズ、通気性をよくして」

ヘティスの着ている衣服や靴は普通の衣服に見えるが、実はハイテク素材で、非常に可塑性が高く、そのため環境への適応が可能である。例えば、雨が降ればレインコートにも長靴にもなる、というものである。ちなみにスマートシューズは圧電効果発電が可能であり、歩く度に発電することができる。

ヘティス
「けど、なんか大地を感じるって素敵!私の住んでる海上都市には、こんなにたくさん自然の土が広がっているところってないもの」
「そうそう、ブーバ、人の匂いがする方向を教えて」
ブーバ
「この時代の人間は少し臭いが違うわん。けど、多分、あっちの方角わん」
ヘティス
「それにしても暗いわね~。」
「キキ、あなたは暗いところでもよく見えるから先頭で行きやすそうなところを案内してちょうだい」
キキ
「わかったにゃん」

鬱蒼と生茂る暗い森の中、猫の目はよく見える。タペタム(輝板)が光の感度を上げるためである。
ヘティスが動物と会話できるのは、彼女がつけているスマートカチューシャとスマートチョーカーによるものである。スマートカチューシャは動物の声を人間の言葉に変換する。スマートチョーカーは、人間の声を動物にわかりやすい信号として変換するのである。

ヘティス
「ねぇ、ヘパ」
「高感度スマートLiDAR(ライダー)を作動して、私のスマートグラスに映像を転送して」
ヘパイトス
「かしこまりました」

ヘパイトスは人工知覚(AP)ロボットでもあり、Fudan社製のLiDAR(ライダー)を搭載している。LiDARは光を感知するセンサーであるが、暗闇や極端に明るい場所には弱い。しかし、ヘパイトスの最新ライダーは、その光の自動調整がAIによって可能となっているため、どのような場所でも対応可能である。
ヘティスはスマートポシェットからハイテク眼鏡であるスマートグラスを取り出した。ヘパイトスのライダーが感知した映像は、ヘティスのスマートグラスに映し出される。

ヘティス
「これで少しは見えるようになったわ」

少し森の茂みの中を歩いていくと、人工的と思われる道が見えてきた。舗装はされていない。ヘティスはスマートグラスを外し、ポシェットの中に入れた。

ヘティス
「やっと道が見えたわ。とりあえず、この道を辿っていけばいいような気がするの」

そう言って、ヘティスたちは、その道を歩いていった。しかし、人とすれ違うことはない。
その時、突然、茂みから巨大な恐竜のような生物が現れた。



ヘティス
「・・・え?何コレ、恐竜?」
「ちょっと・・・、こんなのがいるなんて聞いてないわよ!」
「ねぇ、ヘパ」
「あなたロボットなんだから何とかして!」
ヘパイトス@汎用AIロボット
「私は戦闘用に作られたロボットではないのですが、やれるだけやります」

ロボットのヘパイトスは一応、ヘティスを危険から守るようにはプログラミングされているため、ヘティスの前へと進み出た。しかし、恐竜が繰り出した腕の一撃でヘパイトスは、あっさりと吹っ飛ばされてしまった。びっくりしたヘティスは、その場に尻餅をついた。

ヘティス
「ちょ、ちょっと、待ってよ!何それ!ヘパの役立たず!」
「わ、私を食べても美味しくないわよ!」
「ブーバ、キキ、逃げるわよ!」

と言っても腰が抜けてしまいヘティス立ち上がれない。

ヘティス
「あー、もー、何でこうなるのよ!私、まだ17なのよ!彼氏も欲しいし、恋愛もしたいし、美味しいものも食べたいし、旅行もしたいし、もっとネットゲームもしたいし・・・」
「誰か、助けてー!」

そこに、一人の男性が立ちはだかった。



右手には剣を握っている。
そして、その剣を振りかざした。
すると、一瞬で恐竜は真っ二つになる。
巨大な生物が目の前で真っ二つになったのを見て、ヘティスは更に驚いた。そして、その男性が振り返る。ヘティスは恐怖で声が出ない。

ヘティスは男性へと目を移す。男性の髪の毛はプラチナのような輝きを放ち、肌も透き通るように白かった。瞳は真っ赤に燃えるようだが、どこか憂いを感じる。ヘティスは少し冷静さを取り戻したので、そのような観察ができた。

ヘティス
(・・・男性なのに、女の人みたいに綺麗・・・)



男性
「普通の人間が武器も持たずに、こんなところをほっつき歩いていたら危ないだろう」
ヘティス
「あ、ありがとう。私はヘティスって言います」
(よかった・・・、悪い人じゃないみたい)
「えーと、コノハナ・レンヤって人を探していますが知りませんか?」
蓮也
「私がその此花蓮也だが、なぜお前が私の名を知っている?」

ヘティスはポシェットからスマートグラスを取り出し、その男性が此花蓮也かどうかをチェックする。此花蓮也の剣と鎧はアトランティス遺跡から発掘されており、その剣と鎧は99%の確率で、同じものであることが画像解析から確認できた。

ヘティス
(やっぱり私、超運がいい!)
「あなたが此花蓮也なんですね!私たちの未来の世界がサトゥルヌスによって滅ぼされそうになってて・・・。その未来を変えるためにやってきたの!お願い、私たちの世界を救って!」
蓮也
「お前の言っている意味がよくわからない。そして、なぜサトゥルヌスの存在を知っているのだ」
ヘティス
「あなたはサトゥルヌスと闘って破れることになっているの。そしてサトゥルヌスはその後も存在し続け、私たちの世界を破滅させようとしている。だから、あなたに勝ってもらうために私は未来から来たの」
蓮也
「それで逆に私に助けられたというのか?どう見てもお前が私の戦力になるとは思えないのだが」
ヘティス
「それは・・・」
(うーん、スマートシューズで加速したり、スマートスーツで防御できたかもしれないけど、こんな危険なことに遭遇する機会がないから、咄嗟の判断ができなかったわ・・・)
蓮也
(この者は私の未来の事を話しているのか?そして、預言者なのだろうか・・・。しかし、預言者は独特のオーラを感じるはずだが、この者からはそれが感じられない・・・。では、なぜ私やサトゥルヌスの事をしっているのだ)
(それに緑の目・・・未来からやって来たというのは、光の彼方からやって来たということなのだろうか?ロータジアの古い言い伝えにあることと何か関係するのだろう?)
「まあ、いい。嘘をつくと目や声が微妙に揺れるが、お前の目や声は嘘をついていないことだけはわかる」

人間の表情は嘘を言うと微妙な反応を起こす。この微表情を蓮也は正確に読み取っている。
蓮也はヘティスのそばによって、ヘティスのウナジに顔を近づけた。

蓮也
「・・・桃の香りがする」
ヘティス
「ちょ、ちょっと何すんのよ!このヘンタイ!!」

ヘティスは顔を真っ赤にし、尻餅をついたまま、急いで後退りした。男性に近づかれたことも、ウナジの臭いを嗅がれたこともなかったため、ヘティスは初めての経験に動揺した。

蓮也
「お前から桃の香りがする。竜は、この桃の香りを目印にやってくる。だから竜狩りをするパーティでは、お前のような桃の香りのする若い女を入れることがある」
ヘティス
「も、桃の香りなんてしないわよ!ヘンタイ!」

恐竜がいるということは6600万年以上前にヘティスはタイムスリップしたことになる。人類と恐竜が共存した記録は存在しない。しかし、西洋のドラゴン、東洋の竜は、もしかしたら恐竜の生き残りをそのように呼んだのかもしれない。

ちなみに、若い健康的な女性から桃の香りがするのはラクトンC10(γ-デカラクトン)とラクトンC11(γ-ウンデカラクトン)という成分が関係する。この物質の香りを恐竜が嗅ぎつけて獲物としてヘティスを認識したのである。つまり、この臭いは健康的で良質な獲物のシグナルとなっているのである。

この桃の香りを利用して、竜をおびき寄せ「竜狩り」をし、それを生業とするドラゴンハンターもいる。そして、その囮役(おとりやく)の女性を「桃香師(とうかし)」と言ったり「デコイヤー(Decoyer=囮役)」と言ったりする。

蓮也は狼煙を上げた。細長い煙が空へとたなびく。
そして、蓮也は横たわっている竜の額にある宝石を取り出した。この宝石は、町の宝石商で高く売ることができる。他の爪や角、鱗も装飾品や錬金材料として売れるが、宝石に比べて金額は下がるし持ち運びに限界がある。竜の肉は食糧になり、竜の肝や骨は薬となる。もちろん、これらも持ち運びが困難なので、その場で商人に売る。そのための合図が狼煙である。
しばらくすると、商人のパーティがやってきた。

商人ダーパ
「やあ、旦那。いつも凄いねぇ。ソロで竜を仕留めちまうなんざぁ、神業だねぇ。このタイプの竜は1万ロータスで買い上げまっせ。はい、いつも、まいど」
「ところで、そちらの女の子は見かけない顔だけど、旦那の雇った新しい囮役ですかい?」
蓮也
「いや、今逢ったばかりで、まだ、それは決めていない」
ダーパ
「ああ、そうなのかい。なら、ウチで奴隷として引き取らせてもらいましょうか?10万ロータスだしまっせ」
ヘティス
「ちょっと!奴隷って何よ!私、奴隷なんかならないわよ!」
蓮也
「というわけだ、コイツは俺が囮役として今から雇うことにする」
ダーパ
「ああ、わかりやした」
ヘティス
「人をモノ扱いしないでよね!そして、勝手に話を進めないで!」
ダーパ
「それでは竜の解体作業を始めさせてもらいまっせ。これは上質な鱗や角ですな」
蓮也
「肉は少し残しておいてくれ。今から食事にする。串と薪を少し買うから、置いていってくれ」

蓮也は商人が置いていった薪に火を付ける。

蓮也
「エンチャント・・・、ファイヤー」

剣先から炎が出て、一瞬で薪に火がつく。

ヘティス
「何それ!すごーい!超能力?MMORPGで見たことあるわ!本当にできるのね!」
「ねぇねぇ、どこで習ったの?どうやるの?」
蓮也
「そんなことはどうでもいい。肉が焼けた。食事にするぞ。お前はオトリ役として一緒に来てもらう」
ヘティス
「ナニ考えてんの!女の子を囮役なんかにしていいと思ってるの?サイテーよ、サイテー!それにお前、お前ってさっきから。私はヘティスって言う名前があるの!」
蓮也
「肉が焼けすぎて硬くなるぞ、早く食え。これはさっきの報酬だ」
ヘティス
「あんな気持ち悪い動物の肉なんて食べれるわけないでしょ?それに野菜もないじゃないの。緑のモノも食べないと栄養バランス悪いわよ。緑のモノが食べたい!アボガドグラタンのキウイソースがけが食べたい!ほうれん草と菜の花のスープやセロリと青りんごのスムージーが飲みたい!」
ブーバ@柴犬
「ヘティスわん、この肉、鶏肉みたいで美味いわん」
キキ@三毛猫
「ヘティスにゃん、この肉、鶏肉みたいで美味いにゃん」
ヘティス
「アンタたち、何食べてるの!恐竜の肉なんて食べて、腹壊したらどうすんの?」
ヘパイトス@汎用性AIロボット
「恐竜から進化したのが鳥なので、鶏肉とほぼ同じ味・栄養だと思われます」
ヘティス
「どーみても鳥じゃないでしょ!」
「・・・私はぜーーーったい、そんなの食べないから!死んでも食べないからね!」
蓮也
「好きにしろ、腹減って倒れても面倒は見ないからな」

というわけで、蓮也・ヘティスの二人と、ロボット一体、動物二匹の不思議な旅が始まろうとしている。

【EDソング『バラード・ハナツオモイ』】
https://youtu.be/DoIbhlgDFx4
Youtube「ハナツオモイ」で検索!


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