『シルフィード王国物語』〜 神聖法師イヴと女王シルフィア 〜

静風

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天啓編

神仙の大魔術師

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女王シルフィアは、クライン山脈の聖なる祠で、神に語りかけるように祈り続けた。その真摯な信仰心に応えるかのように、神々は彼女に三つ目の天啓を授けた。その天啓とは、聖なる詩の形をとって現れた。

聖なる 天翔ける 雷霆
魔力の富める者を求めよ

大地を揺るがす轟音
空を裂く電光
魔力の激流が今、溢れ出る

力強き魔法使いたちよ
その魔力で、世界を救え
闇に染まる未来を、光に包め

聖なる 天翔ける 雷霆
魔力の富める者を求めよ
世界を変える力を持つ者よ
その力を、我々に示せ

シルフィアはエリオットに向かって言いました。「聖なる詩が降りてきました。それには『魔力の富める者を求めよ』と書かれていました。これは、優れた魔術師を見つけることが必要だということではないでしょうか。」

エリオットは深く考え込みながら、シルフィアの言葉に答えました。「確かに、聖なる詩が降りてきたということは、何かしらの意味があるはずです。魔力の富める者を探すことが、私たちが今直面している問題を解決する鍵かもしれません。」

シルフィアはエリオットの言葉にうなずきました。「ですが、魔力の富める者を見つけるためには、どうすればいいのでしょうか?」

エリオットは少し考え込んだ後、「私たちは、魔法学校や魔法協会にアプローチすることができます。そこには、多くの魔法使いたちがいるはずです。また、噂によれば、魔法使いたちは一定の地域に集まって生活することが多いようです。そのような場所を調べて、探してみることもできます。」

エリオットは第一シルフィード王国時代、非公式に「風の部隊」という傭兵団を雇っていた。その中でも隊長のジェイド・ストームウィンドは、戦時には疾風の遊撃として活躍し、その素早い行動力から一部の者からは疾風将軍と呼ばれていた。さらに、風の部隊は諜報部隊としても活躍していた。エリオットは、この傭兵団を通じて王国の安全を確保していたのだ。

エリオット:「ジェイド、君に頼みたいことがある。優秀な魔術師を探し出してほしいんだ。」

ジェイド:「了解しました、閣下。どういう目的でお探しですか?」

エリオット:「戦争に備えてだ。魔術師は戦場で重要な役割を担う。風の部隊にも魔法を使う者はいるが、もっと優秀な者が必要だ。」

ジェイド:「かしこまりました。ただ、魔術師は貴重な存在です。どのような条件を提示すれば、彼らを引き寄せることができますか?」

エリオット:「魔力の富める者を探し出して、十分な報酬を与えよう。それに加えて、彼らが自分たちの力を存分に発揮できるような環境を整える。」

ジェイド:「承知しました。私たちの諜報網を駆使して、最適な魔術師を見つけます。」

エリオット:「お前たちには期待している。頼む。」

ジェイド:「はい、閣下。必ずや成し遂げます。」

ジェイドは風の部隊の部下たちを各地に飛ばし、優秀な魔術師の情報を収集していた。その中で得た有力な情報は、アルディア大陸に仙人のような力を持った大魔術師が存在するという噂だった。ジェイドはこの情報をエリオットに報告し、次なる行動を協議することになった。

その大魔術師は「蒼翔光(そうしょうこう)」と言い、「蒼空仙人」とも呼ばれている。

蒼翔光はアルディア大陸の東方、広大な森林地帯の「幻翠林(げんすいりん)」にあると言われています。この地域は一般的に魔法生物が多く生息しており、その中でも特に強力なものが多いことから、彼がそこで生活していると考えられています。しかし、蒼翔光自身があえて姿を現さないため、正確な場所は分かっていません。

シルフィアは新たな天啓を受けるために祈り続けなければなりません。
エリオットとイヴは、この使命を果たすため、蒼翔光の住むとされる「幻翠林(げんすいりん)」へと旅立つことを決意しました。彼らは大陸の中心部を南下し、数日にわたる長い旅を経て、ようやく幻翠林に到着しました。この森は美しく、神秘的な雰囲気に包まれており、彼らは蒼翔光との出会いを待ち望みました。
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