その学園にご用心

マグロ

文字の大きさ
49 / 135
第三章

8 紫音サイド

しおりを挟む
さっきの事を思い出していた。

話し掛けられた時、またお誘いかと思った。
普通の遊びとかじゃなくて…ね?
たまに高等部へ来るといつもこうだ。
今日は授業中で誰もいない時を狙って来たのに。

心の中で舌打ちをし、顔には出さず返事だけして前を見た。

天使かと思った…。
キラキラ輝く髪に綺麗なスカイブルーの瞳。まさに天界から降りてきた天使。
その人の周りに妖精が飛んでいそうな幻覚まで見えて来た。

ジッと何も言わずこっちを見て来る人に緊張して来た。

何とか声を出し質問してみる。
ここの生徒会室に行きたいみたいだ。

上目遣いで見て来た時はあまりにも綺麗で可愛いすぎて柄にもなく真っ赤になってしまった。

しかも、サラサラでスベスベの柔らかく手を両手で握られた時なんか鼻血を出すという醜態まで晒してしまった。

不意に触られるのは慣れてるはずなのに。
むしろ嫌悪でしかなくいつも振り払ってたのに。

性格も可愛く面白い。

それからお互い自己紹介をした。

桜李先輩。
遅れて入学した為、生徒会室が分からず、でも会長に呼ばれて生徒会室を探していたらしい。
何で白峰会長が、来たばっかりの桜李先輩を呼ぶんだ?
まさか白峰会長も?

そう思うと胸がズキズキした。

まさかの交流イベントの約束が出来、こんなウキウキした気持ちは初めてだった。

別れるときも名残惜しくてずっとこの人といたい。
そう思ったのも初めてで中3で初恋を知った。

職員室により生徒会顧問に戻ったことを伝え、少し話をして中等部の生徒会室に着き、会長席に座る。
部屋には副会長だけいた。

「なに?今日機嫌よくなーい?」

チャラチャラした喋り方で話し掛けて来たのは副会長の忠家 海里-ただいえ かいり-。

「うるせぇ。黙れ」

「えぇ!ひっどーい!ただ聞いてみただけじゃん!」

「お前もう喋るな」

「何それー!」

それからは無視を決め込み、さっき白峰会長からもらった書類を見て行く。

ん?後1枚足りない。
もらって確認した時はあったはず…。
どこかに落としたか。

探しに行ってあわよくばまた桜李先輩に会えないだろうか。

そう思って席を立った時、ドンッとここの扉を殴ったような音がした。

「何?殴り込みー?」

ドアの近くにいた海里がそう言いながら扉を開けた。

「え!?大丈夫?」

と言いながら開けたドアから外に出て行った。

なんなんだ?と思って俺もドアを開けてみた。
そこにいたのは頭を押さえてしゃがみ込んでいるキラキラの金髪。
その隣で海里が、何があったの?どーしたの?と顔を覗き込もうとしていた。

「え?桜李先輩…?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

灰かぶり君

渡里あずま
BL
谷出灰(たに いずりは)十六歳。平凡だが、職業(ケータイ小説家)はちょっと非凡(本人談)。 お嬢様学校でのガールズライフを書いていた彼だったがある日、担当から「次は王道学園物(BL)ね♪」と無茶振りされてしまう。 「出灰君は安心して、王道君を主人公にした王道学園物を書いてちょうだい!」 「……禿げる」 テンション低め(脳内ではお喋り)な主人公の運命はいかに? ※重複投稿作品※

そういった理由で彼は問題児になりました

まめ
BL
非王道生徒会をリコールされた元生徒会長が、それでも楽しく学校生活を過ごす話。

Q.親友のブラコン兄弟から敵意を向けられています。どうすれば助かりますか?

書鈴 夏(ショベルカー)
BL
平々凡々な高校生、茂部正人«もぶまさと»にはひとつの悩みがある。 それは、親友である八乙女楓真«やおとめふうま»の兄と弟から、尋常でない敵意を向けられることであった。ブラコンである彼らは、大切な彼と仲良くしている茂部を警戒しているのだ──そう考える茂部は悩みつつも、楓真と仲を深めていく。 友達関係を続けるため、たまに折れそうにもなるけど圧には負けない!!頑張れ、茂部!! なお、兄弟は三人とも好意を茂部に向けているものとする。 7/28 一度完結しました。小ネタなど書けたら追加していきたいと思います。

笑わない風紀委員長

馬酔木ビシア
BL
風紀委員長の龍神は、容姿端麗で才色兼備だが周囲からは『笑わない風紀委員長』と呼ばれているほど表情の変化が少ない。 が、それは風紀委員として真面目に職務に当たらねばという強い使命感のもと表情含め笑うことが少ないだけであった。 そんなある日、時期外れの転校生がやってきて次々に人気者を手玉に取った事で学園内を混乱に陥れる。 仕事が多くなった龍神が学園内を奔走する内に 彼の表情に接する者が増え始め── ※作者は知識なし・文才なしの一般人ですのでご了承ください。何言っちゃってんのこいつ状態になる可能性大。 ※この作品は私が単純にクールでちょっと可愛い男子が書きたかっただけの自己満作品ですので読む際はその点をご了承ください。 ※文や誤字脱字へのご指摘はウエルカムです!アンチコメントと荒らしだけはやめて頂きたく……。 ※オチ未定。いつかアンケートで決めようかな、なんて思っております。見切り発車ですすみません……。

百合豚、男子校に入る。

BL
百合をこよなく愛する男子高校生・眞辺恵。 母の歪んだ価値観により共学への進学を断たれ、彼が入学させられたのは―― 男同士の恋愛が“文化”として成立している、全寮制男子校《私立瑞嶺学園》だった。 この学園では、生徒会長は「抱かれたいランキング」で選ばれ、美貌こそが正義とされる世界。 それでも眞辺は決意する。 生徒会長になり、この学校を“共学”に変え、間近で百合を拝むことを。 立ちはだかるのは、顔面至上主義の学園制度、性に奔放すぎるイケメンな幼馴染、そして彼らに憧れ恋をする生徒たち。 さらに何故か、学園の人気者たちに次々と目をつけられてしまい――。 百合を拝むため男子校を変えようとする異端者が、歪んだ王道学園を改革する物語。

風紀委員長様は王道転校生がお嫌い

八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。  11/21 登場人物まとめを追加しました。 【第7回BL小説大賞エントリー中】 山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。 この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。 東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。 風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。 しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。 ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。 おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!? そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。 何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから! ※11/12に10話加筆しています。

転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが

松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。 ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。 あの日までは。 気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。 (無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!) その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。 元日本人女性の異世界生活は如何に? ※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。 5月23日から毎日、昼12時更新します。

ミリしら作品の悪役令息に転生した。BL作品なんて聞いてない!

宵のうさぎ
BL
 転生したけど、オタク御用達の青い店でポスターか店頭販促動画か何かで見たことがあるだけのミリしら作品の世界だった。  記憶が確かならば、ポスターの立ち位置からしてたぶん自分は悪役キャラっぽい。  内容は全然知らないけど、死んだりするのも嫌なので目立たないように生きていたのに、パーティーでなぜか断罪が始まった。  え、ここBL作品の世界なの!?  もしかしたら続けるかも  続いたら、原作受け(スパダリ/ソフトヤンデレ)×原作悪役(主人公)です  BL習作なのであたたかい目で見てください

処理中です...