僕は伝説の神獣らしい

マグロ

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第一章

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テントに入ってカインに近くの椅子に座るよう言われる。
なんでも先程、話し合ってた事は僕にも関係があるらしい。
向かい側にカインが座り一度目を閉じてフゥ。と息を吐き、こっちを真剣な目で見てきた。


「ルル明日な、隣国の騎士団幹部達と話をしなければならなくなった。普段は討伐が終われば各国のテリトリーで休憩した後、国に帰るんだが今回は違った。向こう側の指揮官が第二王子でルルに会ってお礼を言いたいと申し入れて来た」

「僕に?そんなの僕がしたくてしただけだからお礼なんていらないのに…」

「俺もそう言うと思って俺が契約者だから話を聞くと言ったんだが…。やはり騎士団と王族じゃ立場が違う。第二王子がどうしてもと言えば俺は強く出られない。本当に申し訳ないが1回だけ会ってくれるか?」

そう話をしたカインは苦虫を噛み潰したような顔をした。

何故、そんな顔をするのかは分からないけどカインが辛そうなら僕は会っても構わない。
カインが辛い顔をするのは見たくない。

「うん。いいよ。僕が会えばカインも辛くなくなるなら」

「…。そうゆう辛さじゃないんだが…。(王子に会わせたくなくて、辛いんだがな…。)」

「?」

「いや!ありがとう。1回だけでいいからな。もしお礼以外に何か色々言われたら断ってくれていいから。ルルなら王族関係なく失礼な態度を取っても不敬にはならない」

「んー。分かった!」

失礼な態度とかよく分からないけどカインが嫌な事は断ればいいんだよね。

それから明日の事を少し話してカインと一緒に眠りに着いた。


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