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10 二人の関係
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七夕の日から五日が過ぎた。
この間に何かあったことと言えば、先週の期末試験が返ってきたことくらいだろうか。
僕の試験結果は悪くないけど良くもないというところ。僕は普段勉強はそこまでせずに絵ばかり描いていて、試験の前だけ勉強するスタイルだ。それを思えば、期末試験の学年の順位が上位三割付近、というのはまあまあだと僕は満足している。
そんな試験結果で一喜一憂する週も最終日。
金曜の夕方前に授業が終わり、終礼も終わって席を立った時だった。終礼と同時に隣のクラスからやってきた男子が僕を見てニヤニヤとしつつ口を開いた。
「航輝、この前の日曜に駅で見かけたんだけど、一緒に歩いてた可愛い子って誰? 彼女?」
彼は二年でクラスが分かれたものの、一年の時に同じクラスだった友人だ。気安い関係なので、彼は遠慮することなく面倒なことを言い出した。
「違うよ。友達」
彼の用事は、現在彼が肩を抱いている僕の従兄弟海斗の方にあったはず。だから、僕のことは放ってくれていいのに。なのに、海斗までからかうような表情をしている。
「何ぃ……っ! コウ! 聞いてないよ、俺! 日曜に珍しくウチに来なかったと思ってたら、デートだったの?」
「デートじゃないよ。遊びに行っただけ」
脅されたとも言う。そうだ、あれは脅されたんだった。僕の意志が反映されたのは、星を見に行った時間だけ。
「女子と二人で遊びに行ったってこと!? デートじゃん、それ」
「いや、勘違いしてるよ。俺たち、そういう関係じゃないし」
かといって、どういう関係かと言われると首を傾げるけれど。彼女曰く、友達ではあるらしいが。
「え~、向こうはそう思ってないかもよ~」
「はいはい。俺もう帰るからね」
からかい交じりの友人と海斗を置いて教室を出た。あの二人はこの後部活に行くと言っていた。
いつも通り学校を出て、徒歩で『桜ヶ丘珈琲』へ向かう。
七夕以降、彼女とは会っていない。日曜の七夕とは打って変わって月曜の午後から再び大雨となり、昨日の木曜まで降ったり止んだりを繰り返して天気が悪かった。晴れの日の彼女しか見たことがない僕は、彼女が『桜ヶ丘珈琲』にも顔を出さないのは雨が降っていたからではないかと思っていた。
会ってはいないけれど、彼女からチャットは時々来ている。
日曜の星見の後、家に帰ったころに『今日はありがとう。また一緒に出掛けてね』とチャットが来た。僕は『気が向いたらね』と返事した。その後は、『おはよう』『今日も雨だね』と返事に困る連絡に、僕はオウム返しに『おはよう』『今日も雨だね』と返した。
ああいうのって、貰った人はみんなどんな返事をしてるのだろう。
桜ヶ丘の坂を上っていると、ちょうど彼女からチャットが来た。『やっほー! 今日はカフェにいる?』とのことだ。僕は『今ちょうど向かってるところ』と返事する。
今日は久しぶりの晴れ。だから彼女は外に出る気になったのかもしれない。
彼女は現在祖母宅に滞在しているけれど、おそらく東京に実家があるはずだ。学校には行っていたと思われるけど、病気のせいなのか、現在は行っていない、もしくは学校を辞めた可能性がある。
人のあれこれを詮索し過ぎるのは良くない。無理に聞くのも良くない。
だから僕は彼女の言動の端々を拾って予測を立てたりするようになった。彼女の絵を描いていいという許可を得てから、絵を描きながら彼女のそういった背景を考えている。
『桜ヶ丘珈琲』に到着し、この日はアイスキャラメルラテを頼んで二階のバルコニーのいつもの席に座る。
まだ彼女は来ていない。彼女はここへ来るとは言っていないけれど、チャットの文面でたぶん来るだろうと予測している。
リュックからスケッチブックを出してテーブルに開いて置き、タブレットを取り出した。さっそく真っ白のキャンパスに彼女の横顔を描いていく。
それから五分ほどしてテーブルに誰かが飲み物を置いた。視線を上げると彼女だった。「夕方なのに、今日は暑いね! でも、ここは風が涼しー」と僕の隣の椅子に座りながら言った。
彼女は元気だ。いつも通りだと思う。けれど、どこか違和感もあるような。空元気のようにも感じる。
「今日と明日からの三連休は晴れるみたいだし、予報ではすごく暑いってよ」
「みたいだね。私も天気予報見た。でも梅雨はまだ明けてないんでしょ? もー、雨は嫌いなのになぁ」
「月曜から木曜は雨だったけど、家を出なかったの?」
「出てないよー。家でぐだぐだしてたよー」
「……もしかして、月曜以降は体調悪かった? 日曜は一日出かけたから疲れたんじゃない?」
彼女は驚いた顔をして、困ったような笑みを向けた。
「コウ君って観察力高いねぇ。お兄さんの影響?」
そうかもしれない。兄は体調が悪くてもそれを隠して笑っていることが多かった。兄の絵を描いてばかりいた僕は、いつも兄を観察していたから、兄の体調の変化は両親より分かっていたと思う。
「確かに、月曜は疲れちゃって一日寝てた。体力が落ちちゃってるなぁ。前は少しくらい辛くても全然動けてたのに。でも、月曜は十分休んだし、その後も家で大人しくしてたから、今は体調は万全! 元気元気! だから心配しないで。あの日はロープウェーに乗って、花も見れて、天の川も見れたんだもん、すっごく楽しかった。全部私がしたいことをしたんだから後悔してない」
「……今日は体調悪くないんだよね?」
「うん。……これに懲りずに、また一緒に出掛けてくれる?」
「……気が向いたらね」
「うん」
「でも、次は一日中は出かけないからね」
「うん」
彼女の体力は僕が監視していたほうが良さそうだ。
へらっと笑みを浮かべた彼女は、おしゃれリュックからスマホを取り出した。
「それでね、調べたんだけど流星群!」
「ああ。今年ありそう?」
「うん、ちょうど来月にあるみたい。ペルセウス座流星群って言うらしいんだけど。でもお盆の日の夜中なの」
彼女はスマホの画面を見せてくれた。それによると、ペルセウス座流星群は八月十二日の二十二時から十三日二時の間に見られるようで、一時間あたりの予想では五十個以上の流星数が見られる可能性があるんだとか。
「夜中か……俺はいいけど、サヤはおばあちゃんに怒られないの?」
「おばあちゃんは怒らないよ。大丈夫」
「そう? だったらいいよ。晴れるといいね」
「うん!」
彼女は嬉しそうに「スマホのスケジュール帳に予定組んでおくね~」と言っている。
先日の星は綺麗だったし、流星群なら僕も見たいと思うけれど、彼女はどうしても流れ星が見たいような感じがする。
流れ星といえば連想されるのは願い事だろうか。願いたいことがあるのだろうか。
その後、僕はタブレットにお絵描きを再開し、彼女は手帳を出して何かを描いていた。スマホのスケジュール帳にも記載したのに、手帳にも流星群の日程を記載しているのかと思っていた。
ふと、彼女の手帳を覗き込むと。
「ふはっ……何それ……っ。お地蔵?」
「何でよ! コウ君ですけど!?」
「まさかの俺」
僕の真似をしてなのか、彼女も絵を描いていた。僕の絵らしいのだけれど、かろうじて目と鼻と口が分かる程度のお地蔵にしか見えない。
「サヤは字も独特だったけど、絵も独特だね」
「く……っ、ちょっと上手だからってぇ、上から目線はいけないんだぞっ」
「ただの感想です。独特なのは悪い事ではない」
「慰めをありがとう!」
「ねぇ、ちょっと丸を描いてみて」
「丸くらい描けますけど。私を舐めすぎではないでしょうか」
「いや、舐めてるんじゃなくて。お地蔵の顔の丸が歪んでるから。顔の輪郭をうまく描きたいなら、丸が描けた方がいいよ」
「お地蔵じゃなくてコウ君だけどね。本格的な指導が入った。――そんなに丸が歪んでる?」
「ただの丸でいいから、たくさん描いてみて」
彼女は丸を十個ほど手帳に描いた。
「……意外に綺麗な丸にならない」
「ほら、難しいんだって。人の頭を含めた顔を描くなら丸がすんなり描けるようになったほうがいいよ」
彼女は「丸のくせにー! コノヤロー!」と言いながら、丸をいくつも手帳に描いている。
そうやって一時間くらい、二人で絵を描きながらくだらない話をしていた時、聞き覚えのある声がした。
「コウ~」
後ろを振り向くと従兄弟の海斗がいて、顔にニヤニヤとした笑みを浮かべていた。
この間に何かあったことと言えば、先週の期末試験が返ってきたことくらいだろうか。
僕の試験結果は悪くないけど良くもないというところ。僕は普段勉強はそこまでせずに絵ばかり描いていて、試験の前だけ勉強するスタイルだ。それを思えば、期末試験の学年の順位が上位三割付近、というのはまあまあだと僕は満足している。
そんな試験結果で一喜一憂する週も最終日。
金曜の夕方前に授業が終わり、終礼も終わって席を立った時だった。終礼と同時に隣のクラスからやってきた男子が僕を見てニヤニヤとしつつ口を開いた。
「航輝、この前の日曜に駅で見かけたんだけど、一緒に歩いてた可愛い子って誰? 彼女?」
彼は二年でクラスが分かれたものの、一年の時に同じクラスだった友人だ。気安い関係なので、彼は遠慮することなく面倒なことを言い出した。
「違うよ。友達」
彼の用事は、現在彼が肩を抱いている僕の従兄弟海斗の方にあったはず。だから、僕のことは放ってくれていいのに。なのに、海斗までからかうような表情をしている。
「何ぃ……っ! コウ! 聞いてないよ、俺! 日曜に珍しくウチに来なかったと思ってたら、デートだったの?」
「デートじゃないよ。遊びに行っただけ」
脅されたとも言う。そうだ、あれは脅されたんだった。僕の意志が反映されたのは、星を見に行った時間だけ。
「女子と二人で遊びに行ったってこと!? デートじゃん、それ」
「いや、勘違いしてるよ。俺たち、そういう関係じゃないし」
かといって、どういう関係かと言われると首を傾げるけれど。彼女曰く、友達ではあるらしいが。
「え~、向こうはそう思ってないかもよ~」
「はいはい。俺もう帰るからね」
からかい交じりの友人と海斗を置いて教室を出た。あの二人はこの後部活に行くと言っていた。
いつも通り学校を出て、徒歩で『桜ヶ丘珈琲』へ向かう。
七夕以降、彼女とは会っていない。日曜の七夕とは打って変わって月曜の午後から再び大雨となり、昨日の木曜まで降ったり止んだりを繰り返して天気が悪かった。晴れの日の彼女しか見たことがない僕は、彼女が『桜ヶ丘珈琲』にも顔を出さないのは雨が降っていたからではないかと思っていた。
会ってはいないけれど、彼女からチャットは時々来ている。
日曜の星見の後、家に帰ったころに『今日はありがとう。また一緒に出掛けてね』とチャットが来た。僕は『気が向いたらね』と返事した。その後は、『おはよう』『今日も雨だね』と返事に困る連絡に、僕はオウム返しに『おはよう』『今日も雨だね』と返した。
ああいうのって、貰った人はみんなどんな返事をしてるのだろう。
桜ヶ丘の坂を上っていると、ちょうど彼女からチャットが来た。『やっほー! 今日はカフェにいる?』とのことだ。僕は『今ちょうど向かってるところ』と返事する。
今日は久しぶりの晴れ。だから彼女は外に出る気になったのかもしれない。
彼女は現在祖母宅に滞在しているけれど、おそらく東京に実家があるはずだ。学校には行っていたと思われるけど、病気のせいなのか、現在は行っていない、もしくは学校を辞めた可能性がある。
人のあれこれを詮索し過ぎるのは良くない。無理に聞くのも良くない。
だから僕は彼女の言動の端々を拾って予測を立てたりするようになった。彼女の絵を描いていいという許可を得てから、絵を描きながら彼女のそういった背景を考えている。
『桜ヶ丘珈琲』に到着し、この日はアイスキャラメルラテを頼んで二階のバルコニーのいつもの席に座る。
まだ彼女は来ていない。彼女はここへ来るとは言っていないけれど、チャットの文面でたぶん来るだろうと予測している。
リュックからスケッチブックを出してテーブルに開いて置き、タブレットを取り出した。さっそく真っ白のキャンパスに彼女の横顔を描いていく。
それから五分ほどしてテーブルに誰かが飲み物を置いた。視線を上げると彼女だった。「夕方なのに、今日は暑いね! でも、ここは風が涼しー」と僕の隣の椅子に座りながら言った。
彼女は元気だ。いつも通りだと思う。けれど、どこか違和感もあるような。空元気のようにも感じる。
「今日と明日からの三連休は晴れるみたいだし、予報ではすごく暑いってよ」
「みたいだね。私も天気予報見た。でも梅雨はまだ明けてないんでしょ? もー、雨は嫌いなのになぁ」
「月曜から木曜は雨だったけど、家を出なかったの?」
「出てないよー。家でぐだぐだしてたよー」
「……もしかして、月曜以降は体調悪かった? 日曜は一日出かけたから疲れたんじゃない?」
彼女は驚いた顔をして、困ったような笑みを向けた。
「コウ君って観察力高いねぇ。お兄さんの影響?」
そうかもしれない。兄は体調が悪くてもそれを隠して笑っていることが多かった。兄の絵を描いてばかりいた僕は、いつも兄を観察していたから、兄の体調の変化は両親より分かっていたと思う。
「確かに、月曜は疲れちゃって一日寝てた。体力が落ちちゃってるなぁ。前は少しくらい辛くても全然動けてたのに。でも、月曜は十分休んだし、その後も家で大人しくしてたから、今は体調は万全! 元気元気! だから心配しないで。あの日はロープウェーに乗って、花も見れて、天の川も見れたんだもん、すっごく楽しかった。全部私がしたいことをしたんだから後悔してない」
「……今日は体調悪くないんだよね?」
「うん。……これに懲りずに、また一緒に出掛けてくれる?」
「……気が向いたらね」
「うん」
「でも、次は一日中は出かけないからね」
「うん」
彼女の体力は僕が監視していたほうが良さそうだ。
へらっと笑みを浮かべた彼女は、おしゃれリュックからスマホを取り出した。
「それでね、調べたんだけど流星群!」
「ああ。今年ありそう?」
「うん、ちょうど来月にあるみたい。ペルセウス座流星群って言うらしいんだけど。でもお盆の日の夜中なの」
彼女はスマホの画面を見せてくれた。それによると、ペルセウス座流星群は八月十二日の二十二時から十三日二時の間に見られるようで、一時間あたりの予想では五十個以上の流星数が見られる可能性があるんだとか。
「夜中か……俺はいいけど、サヤはおばあちゃんに怒られないの?」
「おばあちゃんは怒らないよ。大丈夫」
「そう? だったらいいよ。晴れるといいね」
「うん!」
彼女は嬉しそうに「スマホのスケジュール帳に予定組んでおくね~」と言っている。
先日の星は綺麗だったし、流星群なら僕も見たいと思うけれど、彼女はどうしても流れ星が見たいような感じがする。
流れ星といえば連想されるのは願い事だろうか。願いたいことがあるのだろうか。
その後、僕はタブレットにお絵描きを再開し、彼女は手帳を出して何かを描いていた。スマホのスケジュール帳にも記載したのに、手帳にも流星群の日程を記載しているのかと思っていた。
ふと、彼女の手帳を覗き込むと。
「ふはっ……何それ……っ。お地蔵?」
「何でよ! コウ君ですけど!?」
「まさかの俺」
僕の真似をしてなのか、彼女も絵を描いていた。僕の絵らしいのだけれど、かろうじて目と鼻と口が分かる程度のお地蔵にしか見えない。
「サヤは字も独特だったけど、絵も独特だね」
「く……っ、ちょっと上手だからってぇ、上から目線はいけないんだぞっ」
「ただの感想です。独特なのは悪い事ではない」
「慰めをありがとう!」
「ねぇ、ちょっと丸を描いてみて」
「丸くらい描けますけど。私を舐めすぎではないでしょうか」
「いや、舐めてるんじゃなくて。お地蔵の顔の丸が歪んでるから。顔の輪郭をうまく描きたいなら、丸が描けた方がいいよ」
「お地蔵じゃなくてコウ君だけどね。本格的な指導が入った。――そんなに丸が歪んでる?」
「ただの丸でいいから、たくさん描いてみて」
彼女は丸を十個ほど手帳に描いた。
「……意外に綺麗な丸にならない」
「ほら、難しいんだって。人の頭を含めた顔を描くなら丸がすんなり描けるようになったほうがいいよ」
彼女は「丸のくせにー! コノヤロー!」と言いながら、丸をいくつも手帳に描いている。
そうやって一時間くらい、二人で絵を描きながらくだらない話をしていた時、聞き覚えのある声がした。
「コウ~」
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