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新しい婚約者はあくまで、カッコ仮、でしかない
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ノーダメージなオフィーリアは、いそいそと友人の元に歩いていってしまった。
これからルークは新しい婚約者のお披露目をしようと企んでいたというのに、オフィーリアはもう既に王太子であるルークに関してThe・無関心。
「(こんなはずじゃなかったんだけど……おかしいな。あいつ、俺の事好きなんじゃなかったのか? 何であんなにしれっとして……いや、何でもない、って顔してんだよ!?)」
ルークが少し上の位置で、オフィーリアは舞台下、ともいえる位置での会話が終わったあとで、オフィーリアはもうすっかり既にルークに興味を示していない。友人の元にすたすたと歩いていってしまったのが良い証拠である。
これから悔しがっている(であろう)オフィーリアに対して、見せつけるかのごとく、新たな婚約者を見せつけてラブラブっぷりを突きつけて悔しがるはずだ、と思っていたのに予想とは違いまくっている。
「え、えーと……」
しかも、オフィーリアの先程の言葉により、ルークを注目している人はとても少ない。
ただ少ない、なら良かったものの、興味を示している人も少ないという悲しき事実を目の当たりにしてしまったルークだが、こんなことでめげはしない。
「(まぁいい……。もう一度俺に注目をさせれば良いだけだ!)」
フン、と鼻息荒くしたルークは、壇上からもう一度声を張り上げた。
「皆、聞くがいい!」
何だ何だ、と少しだけざわめいた生徒たちは、ルークの声の大きさにそちらを振り向いた。
そして、先程と変わらずドヤ顔を披露しているルークを見て『ロクでもないことするんだろうなぁ……』と、各々予想を立ててしまった。
「良いか、先程性悪すぎるオフィーリアとは婚約を破棄した! そして、早々に婚約破棄に関しての書類を作って、俺はあいつの家に送る! そして、俺は新たに、ここにいるオフィーリアよりも麗しく素晴らしき令嬢、アルティナと婚約を結ぶ!!」
「まぁ嫌だわ、殿下ったら」
「さぁアルティナ、こちらへ! 皆へのお披露目をしようではないか!」
「殿下……! 嬉しい!」
にこにことご機嫌な様子で微笑んでいるアルティナは、ルークの声に待ってました、と言わんばかりにずいずいと前にでてきた。
「え……」
「アルティナ、って……」
「あの……アルティナ?」
それを聞いたオフィーリアの友人たちは、自分たちの輪の中に居てリラックスした様子で、もりもりと料理を食べているの彼女をつんつんとつつく。
「リア、ちょっと!」
「ん?」
「あの人と婚約って、王太子殿下、本気!?」
「あの人?」
「あそこ! 見なさい!」
もりもりと料理を食べるオフィーリアの頭をがっ、と掴んだ友人の一人が、意気揚々と新しい婚約者予定になる令嬢を見せた。ぐきり、と音がしてオフィーリアが『んげ』と呟いていたが友人は気にしていない。
痛みに耐えつつそれを見たオフィーリアは、思わず料理を食べる手を止めたほどだった。
「……うぅわ、アルティナ嬢かぁ……そっかそっか……そうかぁ……」
「…………え?」
色んな意味で有名人なアルティナを、まさかあのルークが選ぶとは、とオフィーリアの友人たちはどよめいたのだが、それを知った時のオフィーリアの顔はとんでもなく嫌そうなものへと変貌していた。
「リア、あの……?」
「あー……っと、うん。そうねー、アルティナ嬢……は、うん……」
何やらモゴモゴと言っているオフィーリアの様子に、はて、と友人たちは首を傾げている。
「何かあったの?」
そう問われ、オフィーリアは困ったように自分の頭に装着されているティアラを指さした。
「んーと……その、コレ」
「あぁ、筆頭聖女がつけられるティアラ?」
「そう」
「それがどうかしたの?」
「確か……前にね……」
オフィーリアは少し考え、当時の状況を思い出す。
ルークとオフィーリアが確か課題のことを話していた時、何故だかずいずいと会話に割り込んできていて、自信たっぷりにこう言い切ったのだ。
『わたしぃ、オフィーリアの代わりに聖女になれます!』
……と。
何がどうしてそういう主張をしてきたのかな、とオフィーリアはいくら考えても出てこなくて、『はぁ』と気の抜けた返事をしたのだが、何故かルークは『そうかそうか!』と嬉しそうにしていたのだ。
「リア?」
「あの人ね、私の代わりに筆頭聖女になれるんですって」
「は!?」
「あ、違う。聖女になれます!だったかな……?」
聖女になれる=オフィーリアの頭上にあるティアラを装着できる資格がある、ということ。
聖女は皆等しく、階級に従ってティアラを装着する決まりがある。
その中でも、オフィーリアは筆頭聖女。
ティアラについている魔石はとても特殊なもので、つけるためにはある条件が必要となるのだが、恐らくアルティナもルークも、それは恐らく理解していないだろう。
「……でも、聖女のティアラって……確か」
「まぁ、そうなんだけど……そもそもあの人、一応魔力の量的には聖女になれる資格はあるんだけど、どうやってもこれはねぇ……」
ねー、とオフィーリアが友人とどうしたものか、と考えているところに、オフィーリアの友人のもう一人が呆れたようオフィーリアを含んだ三人に問いかけた。
「筆頭聖女はそもそも無理よね、アルティナ嬢は。けど王太子と結婚するなら筆頭聖女、っていう習わしがあるでしょう? 無理なのにどうやって婚約するの?」
「「「あ」」」
ルークが王太子を降りることはないだろう。
だって彼は王太子であることが何よりの誇りなのだから、何があろうと王太子の地位にしがみつくことは間違いない。王太子としての能力自体はあるのだが、ちょっと視野が狭すぎる、というだけで。
この国の慣例として、王太子は国を守る存在として筆頭聖女と結婚する、というものがある。
これまではオフィーリアが筆頭聖女なので、ルークとの婚約は何も問題なかった。現在進行形で筆頭聖女だが、ルークはそんなオフィーリアとの婚約を破棄する、と堂々と宣言してしまった。
つまり、これが意味するのは。
「ルーク殿下、どうにかしてアルティナ嬢を筆頭聖女にしないといけないんでしょう?」
「そうだねぇ」
のほほんと笑うオフィーリアに、友人三人ががっくりと項垂れる。
何でこんなにのんびりしているんだ、と怒鳴りつけようとするが、次いだオフィーリアの言葉に全員がポカンとする。
「私はこれで筆頭聖女のお役目から解放される、っていうわけなので……」
「リア?」
「うっふっふっふ、おばさまのところに行けるのよ!!」
ぐっ、と拳を握るオフィーリアを見て、友人たちは納得する。
オフィーリアの聖魔力がとんでもなく高いせいで、適性が高すぎる、という判断をされてしまった結果、ヴァルティス伯爵家から教会へ移り住むことになってしまい、叶えたかった夢を全て諦めたのだ。
婚約破棄=筆頭聖女というう役目からの解放=夢が叶えられる!という式がすぐさま構築されてしまったので、オフィーリアはにっこにこ、というわけである。
「リアらしい、というか」
「まぁ、教会とか諸々に感謝もしているのよ。学校にも通わせてくれたし、そのおかげでみんなと出会えてお友達になれたんだし」
「……それはそうね」
「私たちだってリアと出会えたことは、かけがえのない素敵なことよ?」
「えへへ、うん」
にこにこととても機嫌良さそうに微笑んでいるオフィーリアを見て、友人たちも嬉しそうに微笑んだ。
――と、ここでルークの声がようやく彼女たちの耳へと入ってきた。
「………………いいか、つまり筆頭聖女の交代が起これば全てを解決できる手段なのだ!! どうだ、素晴らしい案だろう!!」
「本当にやる気だ、あの人」
何やら御高説を繰り広げていたらしい様子は、すぐさま理解できた。
会場の皆が、オフィーリアをじっと見ていたのだから。
「……まぁ、本当にいいけど」
ふ、と微笑んでオフィーリアはその視線たちに応えるようにすっと一歩前に出る。
「そうだよねぇ、このティアラがなければアルティナ嬢なんて、婚約者(仮)にしかなれないもんねぇ」
これからルークは新しい婚約者のお披露目をしようと企んでいたというのに、オフィーリアはもう既に王太子であるルークに関してThe・無関心。
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これから悔しがっている(であろう)オフィーリアに対して、見せつけるかのごとく、新たな婚約者を見せつけてラブラブっぷりを突きつけて悔しがるはずだ、と思っていたのに予想とは違いまくっている。
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しかも、オフィーリアの先程の言葉により、ルークを注目している人はとても少ない。
ただ少ない、なら良かったものの、興味を示している人も少ないという悲しき事実を目の当たりにしてしまったルークだが、こんなことでめげはしない。
「(まぁいい……。もう一度俺に注目をさせれば良いだけだ!)」
フン、と鼻息荒くしたルークは、壇上からもう一度声を張り上げた。
「皆、聞くがいい!」
何だ何だ、と少しだけざわめいた生徒たちは、ルークの声の大きさにそちらを振り向いた。
そして、先程と変わらずドヤ顔を披露しているルークを見て『ロクでもないことするんだろうなぁ……』と、各々予想を立ててしまった。
「良いか、先程性悪すぎるオフィーリアとは婚約を破棄した! そして、早々に婚約破棄に関しての書類を作って、俺はあいつの家に送る! そして、俺は新たに、ここにいるオフィーリアよりも麗しく素晴らしき令嬢、アルティナと婚約を結ぶ!!」
「まぁ嫌だわ、殿下ったら」
「さぁアルティナ、こちらへ! 皆へのお披露目をしようではないか!」
「殿下……! 嬉しい!」
にこにことご機嫌な様子で微笑んでいるアルティナは、ルークの声に待ってました、と言わんばかりにずいずいと前にでてきた。
「え……」
「アルティナ、って……」
「あの……アルティナ?」
それを聞いたオフィーリアの友人たちは、自分たちの輪の中に居てリラックスした様子で、もりもりと料理を食べているの彼女をつんつんとつつく。
「リア、ちょっと!」
「ん?」
「あの人と婚約って、王太子殿下、本気!?」
「あの人?」
「あそこ! 見なさい!」
もりもりと料理を食べるオフィーリアの頭をがっ、と掴んだ友人の一人が、意気揚々と新しい婚約者予定になる令嬢を見せた。ぐきり、と音がしてオフィーリアが『んげ』と呟いていたが友人は気にしていない。
痛みに耐えつつそれを見たオフィーリアは、思わず料理を食べる手を止めたほどだった。
「……うぅわ、アルティナ嬢かぁ……そっかそっか……そうかぁ……」
「…………え?」
色んな意味で有名人なアルティナを、まさかあのルークが選ぶとは、とオフィーリアの友人たちはどよめいたのだが、それを知った時のオフィーリアの顔はとんでもなく嫌そうなものへと変貌していた。
「リア、あの……?」
「あー……っと、うん。そうねー、アルティナ嬢……は、うん……」
何やらモゴモゴと言っているオフィーリアの様子に、はて、と友人たちは首を傾げている。
「何かあったの?」
そう問われ、オフィーリアは困ったように自分の頭に装着されているティアラを指さした。
「んーと……その、コレ」
「あぁ、筆頭聖女がつけられるティアラ?」
「そう」
「それがどうかしたの?」
「確か……前にね……」
オフィーリアは少し考え、当時の状況を思い出す。
ルークとオフィーリアが確か課題のことを話していた時、何故だかずいずいと会話に割り込んできていて、自信たっぷりにこう言い切ったのだ。
『わたしぃ、オフィーリアの代わりに聖女になれます!』
……と。
何がどうしてそういう主張をしてきたのかな、とオフィーリアはいくら考えても出てこなくて、『はぁ』と気の抜けた返事をしたのだが、何故かルークは『そうかそうか!』と嬉しそうにしていたのだ。
「リア?」
「あの人ね、私の代わりに筆頭聖女になれるんですって」
「は!?」
「あ、違う。聖女になれます!だったかな……?」
聖女になれる=オフィーリアの頭上にあるティアラを装着できる資格がある、ということ。
聖女は皆等しく、階級に従ってティアラを装着する決まりがある。
その中でも、オフィーリアは筆頭聖女。
ティアラについている魔石はとても特殊なもので、つけるためにはある条件が必要となるのだが、恐らくアルティナもルークも、それは恐らく理解していないだろう。
「……でも、聖女のティアラって……確か」
「まぁ、そうなんだけど……そもそもあの人、一応魔力の量的には聖女になれる資格はあるんだけど、どうやってもこれはねぇ……」
ねー、とオフィーリアが友人とどうしたものか、と考えているところに、オフィーリアの友人のもう一人が呆れたようオフィーリアを含んだ三人に問いかけた。
「筆頭聖女はそもそも無理よね、アルティナ嬢は。けど王太子と結婚するなら筆頭聖女、っていう習わしがあるでしょう? 無理なのにどうやって婚約するの?」
「「「あ」」」
ルークが王太子を降りることはないだろう。
だって彼は王太子であることが何よりの誇りなのだから、何があろうと王太子の地位にしがみつくことは間違いない。王太子としての能力自体はあるのだが、ちょっと視野が狭すぎる、というだけで。
この国の慣例として、王太子は国を守る存在として筆頭聖女と結婚する、というものがある。
これまではオフィーリアが筆頭聖女なので、ルークとの婚約は何も問題なかった。現在進行形で筆頭聖女だが、ルークはそんなオフィーリアとの婚約を破棄する、と堂々と宣言してしまった。
つまり、これが意味するのは。
「ルーク殿下、どうにかしてアルティナ嬢を筆頭聖女にしないといけないんでしょう?」
「そうだねぇ」
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何でこんなにのんびりしているんだ、と怒鳴りつけようとするが、次いだオフィーリアの言葉に全員がポカンとする。
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「リア?」
「うっふっふっふ、おばさまのところに行けるのよ!!」
ぐっ、と拳を握るオフィーリアを見て、友人たちは納得する。
オフィーリアの聖魔力がとんでもなく高いせいで、適性が高すぎる、という判断をされてしまった結果、ヴァルティス伯爵家から教会へ移り住むことになってしまい、叶えたかった夢を全て諦めたのだ。
婚約破棄=筆頭聖女というう役目からの解放=夢が叶えられる!という式がすぐさま構築されてしまったので、オフィーリアはにっこにこ、というわけである。
「リアらしい、というか」
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「……それはそうね」
「私たちだってリアと出会えたことは、かけがえのない素敵なことよ?」
「えへへ、うん」
にこにこととても機嫌良さそうに微笑んでいるオフィーリアを見て、友人たちも嬉しそうに微笑んだ。
――と、ここでルークの声がようやく彼女たちの耳へと入ってきた。
「………………いいか、つまり筆頭聖女の交代が起これば全てを解決できる手段なのだ!! どうだ、素晴らしい案だろう!!」
「本当にやる気だ、あの人」
何やら御高説を繰り広げていたらしい様子は、すぐさま理解できた。
会場の皆が、オフィーリアをじっと見ていたのだから。
「……まぁ、本当にいいけど」
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