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レイナとレイン
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話し合いの結果、私はアミリア様が所有する隣国であるルガノ国の別荘に身を寄せる事になった。
そして、私はジュネード伯爵家の親戚の人と養子縁組をする事にした。
その養子縁組相手はジュネード伯爵家の近衞団長ジャスパー・クラウド氏だった。
実はジャスパー氏はジュネード伯爵家の分家にあたる名家の出身でアミリア様とは、従兄妹の関係だった。
ジャスパー氏曰く、
『事実を理解できなかったとは言え、ご主人様の大切な姪御様に刃向けてしまった。この償は一生かけて我がクラウドの名により護らせて頂きます』
との事でジャスパー氏が先立って申し出たのだった。
そうして私はジュネード伯爵家に来て3日でジャスパー氏の義理の娘として養女となり、レイン・クラウドとして名前が変わった。
貴族での養子縁組はアリニア王国が発行した証明書が必要でその証明書を発行するには両家当主の完全な了承が絶対条件。
強制的な養子縁組は法的禁止されているが、それは、貴族同士の養子縁組に限りっている。
実は貴族の中には、平民や親がいない孤児でも才能や容姿が良ければ養子を取る場合があり、子供の一縷の出世の希望をかけて我が子を貴族の家に奉公に出す両親もいる。
現在の私の状況は、親なし家なし戸籍なし。更に結婚もしていないので配偶者もなしと言う事で孤児に該当し、奇しくもジャスパー氏との養子縁組が可能となった。
設定では、私はジャスパー氏、いや、義父の遠縁の夫婦の娘で両親が他界した為、義父に養女として迎えられたと言うものだ。
叔父上は私を自分たちの養女に迎えられないことを残念がっていたが、もし、ジュネード伯爵家に新しい子供を迎えた事をルヴァンヌ侯爵家に知られて身辺調査をされれば面倒な事になるので、第三者を挟むことになった。
だけど、養子縁組だけでは終わらない。
秘密裏に行われた隣国ルガノへの亡命手続きにアミリア様所有の別荘を私の名義にする為の手続きにその為の大義名分。他にも叔父上が色々と手回しをしてくれ、気が付けば、ジュネード伯爵家に一カ月滞在していた。
そして、全ての必要な手続きを終え、遂に明日の朝、ルガノへ出立する事になったレイン。
ルガノへ出立する前夜レインは入浴を終え、メイドのミアに髪を乾かしてもらっていた。
「お嬢様。いよいよ、明日でございますね」
大きな鏡台の前で短い赤毛の髪に櫛を入れるミアはどこかウキウキとしていた。
ずっと自分の身の周りの事は自分でするのが当たり前だったので、数日前から婆ややミア、ジュリアを中心にジュネード伯爵家のメイド達に何かと世話を焼かれる生活には今だに慣れない。
「ミア、旅行に行くんじゃないんだよ?理由は如何あれ、私が亡命する事には変わり無いんだから」
「あ、申し訳ありません、お嬢様」
「でも、ミアもジュリアも良かったの?みんな私と一緒にルガノへ亡命して、家族や友人知人にはそう簡単に会えなくなるんだよ?」
鏡越しに写る濡れた私の髪をタオルで乾かすミアとその後ろ控えるジュリアに問いかける、
「私は、14歳の時に両親にルヴァンヌ公爵家へ奉公に行けと家を追い出されて、それ以来会っていません」
「私も15歳の時に両親を病気で亡くして仲介人を通してルヴァンヌ公爵家へ働きに来たので大丈夫です。他の皆さんも似た境遇で、この国に然程未練は残って無いんです」
鏡越しの2人は笑っていた。
「・・・・だけど、ごめんなさい。私の都合でみんなを巻き込んで」
「また、お嬢様は、その様に悲観的になって」
「婆や」
目を伏せるレインに同室でお茶を淹れていた婆やが淹れたての紅茶を鏡台に置く。
「最終的にお嬢様について行くと決めたのは、私達です。お嬢様が気に病む必要はありません。私達は自分の意思でお嬢様にお仕えするんです。それとも、今更この老体をお捨てになりますか?」
横を見ると優しく微笑む婆やが立っていた。
「意地が悪いよ、婆や」
私が小さく笑うと婆やが微笑み返してくれた。
その時、
コンコンコン
と、ドアがノックする音が聞こえた。
「はい」
ドアの近くに立っていたジュリアが返事をすると、
「アミリアです。今、大丈夫かしら?」
「ア、アミリア様!?しょ、少々お待ちください!!」
突然の来客にレインは慌てて、椅子から立つ。
急いで出来るだけ身だしなみを整え、ミアからカーディガンを受け取り羽織る。
「ジュリア、お開けして」
「は、はい!」
婆やがジュリアにそう言うと、ジュリアが部屋のドアを開ける。
そこには、部屋着姿のアミリア様が立っていた。
「夜分遅くにごめんなさい。取り込み中だった?」
「いいえ、お待たせして申し訳ありません」
「私が突然訪ねて来たのだから、気にしないで」
レインはすぐにアミリアを部屋へ招き入れた。
「婆や、アミリア様にお茶を」
「はい」
「ああ、お構いなく」
「あの、どうかしましたか?」
叔父上の奥方であるアミリアの訪問に戸惑うレインにアミリアは優しく微笑んだ。
「貴女が明日ルガノに発つでしょ?ちょっとだけお話ししたくなっちゃったの。・・・・もしかして都合悪かった?」
「いいえ、大丈夫です」
「あら?レイン、髪濡れているわね」
アミリアはレインの髪が濡れている事に気がつく。
「あ、すみません、入浴して上がったばかりで、見苦しいですよね・・・・、すみません」
「いいえ、いいのよ。そうだ、ちょっとお願いがあるんだけど、いいかしら?」
「え?」
満面の笑みでお願いをするアミリアに首を傾げるレイン。
「あ、あの、アミリア様・・・・」
「んー??なぁに?」
「お願いって、コレでいいんですか?」
「ええ、大丈夫よー」
現在再び鏡台前に座ったレインは御機嫌なアミリアに頭をタオルで拭かれている。
「ふふふ。お痒い所は有りませんか?」
「あ、いいえ、気持ちいいです」
「そう、それは良かった。私ね、娘が出来たらこうして髪を乾かしてあげたり、髪を整えたり、色々お世話してお喋りしたかったの」
「そ、そうなんですか・・・・・」
嬉しそうに笑うアミリアに対して戸惑いを隠せないレイン。
「・・・・・・・レイナ」
「え?」
「私達に娘が生まれた時に付けようとした名前なの」
「そう、ですか・・・・」
頭を拭く手は止めずにアミリア様がポツリと話し出した。
「でも、私の身体が生まれつき弱くてね。子供がなかなか出来なくて、よく貴女の元母親に嫌味を言われたわね」
「え!?」
「元々身体が弱いことで色々言われていたけど、貴女とジルベールが産まれた日、私とレオールがルヴァンヌ侯爵家に呼び出されて、半ば強引にお祝いをさせられたの」
「え、ええぇぇぇ」
「その時ね、もし私達に娘が生まれたらどんな名前にしようかってレオールと話していて、それが『レイナ』だったの」
「・・・・・・・・・・」
「でも、その話をルヴァンヌ侯爵に聞かれてしまって、侯爵は生まれたばかりの娘に、貴女に『レイン』と名付けた」
「ッ、」
アミリア様の言葉に思わず後ろを振り返り、アミリア様の顔を見上げる。
「あの時ね、「子孫を残せないお前らの名前の案を使ってやるが、『レイナ』は大層過ぎて不似合いだな。コレには『レイン』で充分だろう」。って、侯爵に言われたあの時は、流石に身分を忘れて殺意が湧いたわね」
「アミリア様・・・・」
「でも、「どんなに性根がドス黒くて腐り切った男でも産まれたばかりの子供から親を奪うことは子供が可哀想だ」って、レオールに止められて、それは出来なかったんだけね」
そう言ってクスクス笑うアミリアはもう過去の事だと気にしてはいない様子だったが、レインは申し訳無さそうに顔を伏せる。
「でもね。今思うと、私達の娘の名前を貴女に使われた事は、無駄では無かったと思うの」
「え?」
「レイナって名前にはね、優しくて思いやりがあって、元気な体を持って、どんな逆境にも負けない強い心を持つ、そんな子に育って欲しい、そんな願いが込められているの」
アミリアはそう言いながら、伏せたレインの顔をそっと両手で包み込み覗き込んだ。
「レイン、今の貴女そのものね」
「ッ、」
その一言に、私は息が止まるような感じがした。
「例え、私が産んだ子では無くても、貴女にレインと言う名前の切っ掛けになれた事が本当に嬉しいの。
貴女は明日ルガノに発ってしまうけれど、今までよりは会える機会はずっと増えるわ。だから、これから色んな思い出を作っていきましょう?」
「・・・・ハイッ」
胸の内側が熱くなる。
ついこの間までは、元両親に認めてもらいたい。名前を呼んで欲しい。
そう切望していたのに、叶わなかったのに、今はこんなに満ち足りている。
もし、これが全部夢で、目が覚めた時、あの棺桶の中だったとしても、きっと幸せな夢だったと受け入れてしまえるくらいに、幸せだ。
私は、コレが夢でない事を確かめる為に自分の頬を包み込むアミリア様の温かい手に自分の手を重ねる。
その温かさが、コレが現実だと言うことを実感させてくれる。
「・・・・・・あの、アミリア様」
「ん?何?レイン」
おずおずと顔を見上げてるレイン。
「私も、ちょっと、お願いが・・・・」
「え?」
その時、アミリアが見たのは、嬉しいそうな少し恥ずかしそうなレインの笑顔だった。
そして、私はジュネード伯爵家の親戚の人と養子縁組をする事にした。
その養子縁組相手はジュネード伯爵家の近衞団長ジャスパー・クラウド氏だった。
実はジャスパー氏はジュネード伯爵家の分家にあたる名家の出身でアミリア様とは、従兄妹の関係だった。
ジャスパー氏曰く、
『事実を理解できなかったとは言え、ご主人様の大切な姪御様に刃向けてしまった。この償は一生かけて我がクラウドの名により護らせて頂きます』
との事でジャスパー氏が先立って申し出たのだった。
そうして私はジュネード伯爵家に来て3日でジャスパー氏の義理の娘として養女となり、レイン・クラウドとして名前が変わった。
貴族での養子縁組はアリニア王国が発行した証明書が必要でその証明書を発行するには両家当主の完全な了承が絶対条件。
強制的な養子縁組は法的禁止されているが、それは、貴族同士の養子縁組に限りっている。
実は貴族の中には、平民や親がいない孤児でも才能や容姿が良ければ養子を取る場合があり、子供の一縷の出世の希望をかけて我が子を貴族の家に奉公に出す両親もいる。
現在の私の状況は、親なし家なし戸籍なし。更に結婚もしていないので配偶者もなしと言う事で孤児に該当し、奇しくもジャスパー氏との養子縁組が可能となった。
設定では、私はジャスパー氏、いや、義父の遠縁の夫婦の娘で両親が他界した為、義父に養女として迎えられたと言うものだ。
叔父上は私を自分たちの養女に迎えられないことを残念がっていたが、もし、ジュネード伯爵家に新しい子供を迎えた事をルヴァンヌ侯爵家に知られて身辺調査をされれば面倒な事になるので、第三者を挟むことになった。
だけど、養子縁組だけでは終わらない。
秘密裏に行われた隣国ルガノへの亡命手続きにアミリア様所有の別荘を私の名義にする為の手続きにその為の大義名分。他にも叔父上が色々と手回しをしてくれ、気が付けば、ジュネード伯爵家に一カ月滞在していた。
そして、全ての必要な手続きを終え、遂に明日の朝、ルガノへ出立する事になったレイン。
ルガノへ出立する前夜レインは入浴を終え、メイドのミアに髪を乾かしてもらっていた。
「お嬢様。いよいよ、明日でございますね」
大きな鏡台の前で短い赤毛の髪に櫛を入れるミアはどこかウキウキとしていた。
ずっと自分の身の周りの事は自分でするのが当たり前だったので、数日前から婆ややミア、ジュリアを中心にジュネード伯爵家のメイド達に何かと世話を焼かれる生活には今だに慣れない。
「ミア、旅行に行くんじゃないんだよ?理由は如何あれ、私が亡命する事には変わり無いんだから」
「あ、申し訳ありません、お嬢様」
「でも、ミアもジュリアも良かったの?みんな私と一緒にルガノへ亡命して、家族や友人知人にはそう簡単に会えなくなるんだよ?」
鏡越しに写る濡れた私の髪をタオルで乾かすミアとその後ろ控えるジュリアに問いかける、
「私は、14歳の時に両親にルヴァンヌ公爵家へ奉公に行けと家を追い出されて、それ以来会っていません」
「私も15歳の時に両親を病気で亡くして仲介人を通してルヴァンヌ公爵家へ働きに来たので大丈夫です。他の皆さんも似た境遇で、この国に然程未練は残って無いんです」
鏡越しの2人は笑っていた。
「・・・・だけど、ごめんなさい。私の都合でみんなを巻き込んで」
「また、お嬢様は、その様に悲観的になって」
「婆や」
目を伏せるレインに同室でお茶を淹れていた婆やが淹れたての紅茶を鏡台に置く。
「最終的にお嬢様について行くと決めたのは、私達です。お嬢様が気に病む必要はありません。私達は自分の意思でお嬢様にお仕えするんです。それとも、今更この老体をお捨てになりますか?」
横を見ると優しく微笑む婆やが立っていた。
「意地が悪いよ、婆や」
私が小さく笑うと婆やが微笑み返してくれた。
その時、
コンコンコン
と、ドアがノックする音が聞こえた。
「はい」
ドアの近くに立っていたジュリアが返事をすると、
「アミリアです。今、大丈夫かしら?」
「ア、アミリア様!?しょ、少々お待ちください!!」
突然の来客にレインは慌てて、椅子から立つ。
急いで出来るだけ身だしなみを整え、ミアからカーディガンを受け取り羽織る。
「ジュリア、お開けして」
「は、はい!」
婆やがジュリアにそう言うと、ジュリアが部屋のドアを開ける。
そこには、部屋着姿のアミリア様が立っていた。
「夜分遅くにごめんなさい。取り込み中だった?」
「いいえ、お待たせして申し訳ありません」
「私が突然訪ねて来たのだから、気にしないで」
レインはすぐにアミリアを部屋へ招き入れた。
「婆や、アミリア様にお茶を」
「はい」
「ああ、お構いなく」
「あの、どうかしましたか?」
叔父上の奥方であるアミリアの訪問に戸惑うレインにアミリアは優しく微笑んだ。
「貴女が明日ルガノに発つでしょ?ちょっとだけお話ししたくなっちゃったの。・・・・もしかして都合悪かった?」
「いいえ、大丈夫です」
「あら?レイン、髪濡れているわね」
アミリアはレインの髪が濡れている事に気がつく。
「あ、すみません、入浴して上がったばかりで、見苦しいですよね・・・・、すみません」
「いいえ、いいのよ。そうだ、ちょっとお願いがあるんだけど、いいかしら?」
「え?」
満面の笑みでお願いをするアミリアに首を傾げるレイン。
「あ、あの、アミリア様・・・・」
「んー??なぁに?」
「お願いって、コレでいいんですか?」
「ええ、大丈夫よー」
現在再び鏡台前に座ったレインは御機嫌なアミリアに頭をタオルで拭かれている。
「ふふふ。お痒い所は有りませんか?」
「あ、いいえ、気持ちいいです」
「そう、それは良かった。私ね、娘が出来たらこうして髪を乾かしてあげたり、髪を整えたり、色々お世話してお喋りしたかったの」
「そ、そうなんですか・・・・・」
嬉しそうに笑うアミリアに対して戸惑いを隠せないレイン。
「・・・・・・・レイナ」
「え?」
「私達に娘が生まれた時に付けようとした名前なの」
「そう、ですか・・・・」
頭を拭く手は止めずにアミリア様がポツリと話し出した。
「でも、私の身体が生まれつき弱くてね。子供がなかなか出来なくて、よく貴女の元母親に嫌味を言われたわね」
「え!?」
「元々身体が弱いことで色々言われていたけど、貴女とジルベールが産まれた日、私とレオールがルヴァンヌ侯爵家に呼び出されて、半ば強引にお祝いをさせられたの」
「え、ええぇぇぇ」
「その時ね、もし私達に娘が生まれたらどんな名前にしようかってレオールと話していて、それが『レイナ』だったの」
「・・・・・・・・・・」
「でも、その話をルヴァンヌ侯爵に聞かれてしまって、侯爵は生まれたばかりの娘に、貴女に『レイン』と名付けた」
「ッ、」
アミリア様の言葉に思わず後ろを振り返り、アミリア様の顔を見上げる。
「あの時ね、「子孫を残せないお前らの名前の案を使ってやるが、『レイナ』は大層過ぎて不似合いだな。コレには『レイン』で充分だろう」。って、侯爵に言われたあの時は、流石に身分を忘れて殺意が湧いたわね」
「アミリア様・・・・」
「でも、「どんなに性根がドス黒くて腐り切った男でも産まれたばかりの子供から親を奪うことは子供が可哀想だ」って、レオールに止められて、それは出来なかったんだけね」
そう言ってクスクス笑うアミリアはもう過去の事だと気にしてはいない様子だったが、レインは申し訳無さそうに顔を伏せる。
「でもね。今思うと、私達の娘の名前を貴女に使われた事は、無駄では無かったと思うの」
「え?」
「レイナって名前にはね、優しくて思いやりがあって、元気な体を持って、どんな逆境にも負けない強い心を持つ、そんな子に育って欲しい、そんな願いが込められているの」
アミリアはそう言いながら、伏せたレインの顔をそっと両手で包み込み覗き込んだ。
「レイン、今の貴女そのものね」
「ッ、」
その一言に、私は息が止まるような感じがした。
「例え、私が産んだ子では無くても、貴女にレインと言う名前の切っ掛けになれた事が本当に嬉しいの。
貴女は明日ルガノに発ってしまうけれど、今までよりは会える機会はずっと増えるわ。だから、これから色んな思い出を作っていきましょう?」
「・・・・ハイッ」
胸の内側が熱くなる。
ついこの間までは、元両親に認めてもらいたい。名前を呼んで欲しい。
そう切望していたのに、叶わなかったのに、今はこんなに満ち足りている。
もし、これが全部夢で、目が覚めた時、あの棺桶の中だったとしても、きっと幸せな夢だったと受け入れてしまえるくらいに、幸せだ。
私は、コレが夢でない事を確かめる為に自分の頬を包み込むアミリア様の温かい手に自分の手を重ねる。
その温かさが、コレが現実だと言うことを実感させてくれる。
「・・・・・・あの、アミリア様」
「ん?何?レイン」
おずおずと顔を見上げてるレイン。
「私も、ちょっと、お願いが・・・・」
「え?」
その時、アミリアが見たのは、嬉しいそうな少し恥ずかしそうなレインの笑顔だった。
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