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ウサギとヘビとネコ
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「じゃあ!アカネさん!また後で!」
「う、うん・・・・」
眩しい笑顔のジオルの誘いを断りきれず、アドルフ達とギルドに向かう事になった紅音。
だが、そのままギルドへ向かうのは準備不足なので各自一旦部屋へ戻り、荷物の準備をする事になった。
どうして、こうなったのか、と頭を抱えたくなる紅音をよそに、ニコニコ顔で手を振り見送るジオル。
食堂から紅音の姿が居なくなり、しばらくすると、アドルフが口を開いた。
「どう見る?」
「・・・・現段階では例の件とは無関係、とは断定は出来ないわね」
「俺には彼女は随分とあやふやな存在に見えるな」
アドルフの言葉にキャロラインとジャミールがそう呟いた。
「一人旅をしていたと言う割に、世間知らずな所が見え隠れしている。だが、情報を進んで得ようとする強かさと賢さはある。案外、貴族の元令嬢だと言うのも強ち間違ってはいないのかもな」
「でも、アカネ魔女狩りの話や身の上の話をした時、僅かに心拍音、呼吸音の乱れたように聞こえたけど、私には嘘は言っていないように見えたわ」
キャロラインの長い兎耳が緩く左右に揺れた。
「俺も、アカネの体温の変化を見ていたが、特段の変化は見られなかった」
ジャミールの琥珀色の両眼の瞳孔が細くなった。
兎の獣人のキャロラインの聴力は他の者の心音、呼吸音を聞き分ける事が出来、相手の嘘を見抜く事が出来る。
そして、蛇の獣人のジャミールは、相手の嘘や虚言の真意を突かれた瞬間の一瞬の相手の体温の変化を両眼で見る事が出来る。
「俺は、アカネさんはシロだと思うよ。優しいし、可愛いし、お胸も大きいし」
そう言いながら、猫の獣人のジオルは目を細め、手の平にある2枚の銀貨をチャリチャリと玩ぶ。
魔女狩りの話をしたお駄賃にアカネから貰ったものだ。
「お前なぁ・・・・」
「何よりも、アカネさんからは嫌な匂いがしなかった。悪事を考えたり、嘘吐き特有の嫌な匂いがね」
猫の獣人のジオルは嗅覚が優れている。
相手のストレス臭や些細な匂いの違いを嗅ぎ分ける事が出来た。
人間以上に五感に敏感で種によれば他人の心さえも見抜く言われている獣人族。
特に、聴覚、視覚、嗅覚に優れたこの3人の獣人を前に『自分自身』を貫き通せるのなら、その人物は相当な詐欺師か、底抜けに素直な正直者か。
出来れば、後者であって欲しいと、アドルフは密かに思った。
「て言うか、ジャミールはなんでアカネに抱きついたの?」
「ん?さあ?」
「さあって・・・・」
キャロラインは問いかけたのに首をすくめて曖昧に答えるジャミールに呆れる。
「ただ、不思議と心地よく感じたんだ」
「あ、それ、俺も感じた。フワフワって言うか、ほんわか暖かって言うか、そんな感じ」
「まぁ、確かに、雰囲気的に好印象に感じたかも・・・」
「珍しいな、お前らが初対面の人間にそこまで言うとはな」
メンバーの獣人3人がアカネに対して好印象を持っている事にアドルフは驚く。
「・・・・アカネ。彼女には何かアリそうだな」
そう呟きアドルフは一人腕を組み思案し
た。
スキルか、能力か、魔道具の類いか。
万が一アカネが危険分子だった場合、速やかな処置をしなければならない。
だが、先程のアカネの言動。
年相応にしっかりとしているようで、ふと見せた幼い仕草と表情。
「・・・・・とりあえず、アカネをギルドへ連れて行くか」
アドルフは考えを一旦止めた。
「う、うん・・・・」
眩しい笑顔のジオルの誘いを断りきれず、アドルフ達とギルドに向かう事になった紅音。
だが、そのままギルドへ向かうのは準備不足なので各自一旦部屋へ戻り、荷物の準備をする事になった。
どうして、こうなったのか、と頭を抱えたくなる紅音をよそに、ニコニコ顔で手を振り見送るジオル。
食堂から紅音の姿が居なくなり、しばらくすると、アドルフが口を開いた。
「どう見る?」
「・・・・現段階では例の件とは無関係、とは断定は出来ないわね」
「俺には彼女は随分とあやふやな存在に見えるな」
アドルフの言葉にキャロラインとジャミールがそう呟いた。
「一人旅をしていたと言う割に、世間知らずな所が見え隠れしている。だが、情報を進んで得ようとする強かさと賢さはある。案外、貴族の元令嬢だと言うのも強ち間違ってはいないのかもな」
「でも、アカネ魔女狩りの話や身の上の話をした時、僅かに心拍音、呼吸音の乱れたように聞こえたけど、私には嘘は言っていないように見えたわ」
キャロラインの長い兎耳が緩く左右に揺れた。
「俺も、アカネの体温の変化を見ていたが、特段の変化は見られなかった」
ジャミールの琥珀色の両眼の瞳孔が細くなった。
兎の獣人のキャロラインの聴力は他の者の心音、呼吸音を聞き分ける事が出来、相手の嘘を見抜く事が出来る。
そして、蛇の獣人のジャミールは、相手の嘘や虚言の真意を突かれた瞬間の一瞬の相手の体温の変化を両眼で見る事が出来る。
「俺は、アカネさんはシロだと思うよ。優しいし、可愛いし、お胸も大きいし」
そう言いながら、猫の獣人のジオルは目を細め、手の平にある2枚の銀貨をチャリチャリと玩ぶ。
魔女狩りの話をしたお駄賃にアカネから貰ったものだ。
「お前なぁ・・・・」
「何よりも、アカネさんからは嫌な匂いがしなかった。悪事を考えたり、嘘吐き特有の嫌な匂いがね」
猫の獣人のジオルは嗅覚が優れている。
相手のストレス臭や些細な匂いの違いを嗅ぎ分ける事が出来た。
人間以上に五感に敏感で種によれば他人の心さえも見抜く言われている獣人族。
特に、聴覚、視覚、嗅覚に優れたこの3人の獣人を前に『自分自身』を貫き通せるのなら、その人物は相当な詐欺師か、底抜けに素直な正直者か。
出来れば、後者であって欲しいと、アドルフは密かに思った。
「て言うか、ジャミールはなんでアカネに抱きついたの?」
「ん?さあ?」
「さあって・・・・」
キャロラインは問いかけたのに首をすくめて曖昧に答えるジャミールに呆れる。
「ただ、不思議と心地よく感じたんだ」
「あ、それ、俺も感じた。フワフワって言うか、ほんわか暖かって言うか、そんな感じ」
「まぁ、確かに、雰囲気的に好印象に感じたかも・・・」
「珍しいな、お前らが初対面の人間にそこまで言うとはな」
メンバーの獣人3人がアカネに対して好印象を持っている事にアドルフは驚く。
「・・・・アカネ。彼女には何かアリそうだな」
そう呟きアドルフは一人腕を組み思案し
た。
スキルか、能力か、魔道具の類いか。
万が一アカネが危険分子だった場合、速やかな処置をしなければならない。
だが、先程のアカネの言動。
年相応にしっかりとしているようで、ふと見せた幼い仕草と表情。
「・・・・・とりあえず、アカネをギルドへ連れて行くか」
アドルフは考えを一旦止めた。
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