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笑顔~フレネミー
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店に戻ると、救急隊員が美加を担架に乗せて運んでいく所だった。
「急性アル中だと思うけど…様子がおかしかったから」
始めは近くの客が気づき、マスターに言って救急車を呼んでくれたらしい。
人混みをぬって緊急車両にむかおうとする中川の袖をミントがぐっと掴んでいた。
「あの人は医者にまかせて、僕を家まで送ってよ」
アンタも痛い所突かれたくないんだろ?カラコンの青い目がそう言っていた。
「お前なんなんだよ」
言ってる間に、ミントが手配した運転代行が到着した。後ろに中川が乗ってきたワンボックス、前の軽自動車に中川と強引にミントが乗り込んできた。
蹴落としてやろうと狭い空間で足が空を切ったが、ミントはゆらりと避けて、中川の足はドアに当たった。
「ちょっとお客さん!」
「ごめんなさぁい、飲ませすぎちゃって」
女の子のような声色と潤んだ瞳でミントは上目づかいに運転手に謝った。とはいえ見た目はTシャツにジーンズ、青い髪の男だから、甘えがどこまで通じるか疑問だ。
「ほら、住所言って。帰れないでしょ」
「さっきの女の子が心配だから、病院に行ってくるわ」
この男に住んでいる所をばれるのはまずい。とっさに機転が利いた。
「ええー?じゃあ僕はどうなるのぉ?」
中川に腕と足を絡めて色っぽい声で甘えてくる。
「お客さんっ!!!」
ここでおっぱじめんなよという運転手の悲痛な叫びが車内に響いた。
結局クルマは中川のマンションに送り届けてもらって、先導の運転手には倍額の料金を払ってお帰りいただき、この馴れ馴れしいミントをビジネスホテルに連れてきた。
こいつの家に送ってもよかったが、本人が嫌がった。
「こんな怖い人が部屋に来たらぁ、ワンちゃんが怯えて泣いちゃう」
「ワンちゃんという名の男か女でもいるんだろ。つーか、部屋の中まで入んねえよ」
警戒してなんとなく部屋に入りにくい中川をよそに、ミントは走り出してベッドに大の字にダイブした。
「さあどこからでもかかってこい!!」
疲れた、寝ようぜと言う気力もないくらい、ふらふらと椅子まで歩いて深く座って目を閉じた。
「もしかしてホントに疲れてる?」
「……」
もう返事をするのも億劫で黙っていた。
「なんだ…、言ってくれればよかったのに」
あっそ、お前マジ空気読めねえな。かっこ心の声。
中川が心の中でミントを罵倒していると、いつの間にか座っている椅子にミントがひざまずいていた。
疲れて動けない中川のジーンズのジッパーをゆっくりおろして、ミントの細い指が絡まる。
そのまま咥えようとしたミントの肩を強い力で押して、ミントはまたベッドに沈んだ。
「あぁん!ごめんなさい!フェラが嫌いなんて思…あうっ!!」
相手に何の配慮もなく無理やり服を脱がせて、裸の男ふたりが獣のように激しく絡まる。
「お前うまーく話を違う方向に持ってくよな」
「だって迷惑かけたから、お詫びにと思って…あ……」
こいつ真性の馬鹿かとてつもなく頭がいいかどちらかだ。
「あ…、ああ…ん…あぁ…いやぁん…!あ…っ…あ……!」
その吐き出す嬌声だけで、普通の男でも快感に狂いそうになる。
惑わされたら逃げられない。現に今、仕事中なのに中川は激しく腰をふってミントの体を貪っていた。
「急性アル中だと思うけど…様子がおかしかったから」
始めは近くの客が気づき、マスターに言って救急車を呼んでくれたらしい。
人混みをぬって緊急車両にむかおうとする中川の袖をミントがぐっと掴んでいた。
「あの人は医者にまかせて、僕を家まで送ってよ」
アンタも痛い所突かれたくないんだろ?カラコンの青い目がそう言っていた。
「お前なんなんだよ」
言ってる間に、ミントが手配した運転代行が到着した。後ろに中川が乗ってきたワンボックス、前の軽自動車に中川と強引にミントが乗り込んできた。
蹴落としてやろうと狭い空間で足が空を切ったが、ミントはゆらりと避けて、中川の足はドアに当たった。
「ちょっとお客さん!」
「ごめんなさぁい、飲ませすぎちゃって」
女の子のような声色と潤んだ瞳でミントは上目づかいに運転手に謝った。とはいえ見た目はTシャツにジーンズ、青い髪の男だから、甘えがどこまで通じるか疑問だ。
「ほら、住所言って。帰れないでしょ」
「さっきの女の子が心配だから、病院に行ってくるわ」
この男に住んでいる所をばれるのはまずい。とっさに機転が利いた。
「ええー?じゃあ僕はどうなるのぉ?」
中川に腕と足を絡めて色っぽい声で甘えてくる。
「お客さんっ!!!」
ここでおっぱじめんなよという運転手の悲痛な叫びが車内に響いた。
結局クルマは中川のマンションに送り届けてもらって、先導の運転手には倍額の料金を払ってお帰りいただき、この馴れ馴れしいミントをビジネスホテルに連れてきた。
こいつの家に送ってもよかったが、本人が嫌がった。
「こんな怖い人が部屋に来たらぁ、ワンちゃんが怯えて泣いちゃう」
「ワンちゃんという名の男か女でもいるんだろ。つーか、部屋の中まで入んねえよ」
警戒してなんとなく部屋に入りにくい中川をよそに、ミントは走り出してベッドに大の字にダイブした。
「さあどこからでもかかってこい!!」
疲れた、寝ようぜと言う気力もないくらい、ふらふらと椅子まで歩いて深く座って目を閉じた。
「もしかしてホントに疲れてる?」
「……」
もう返事をするのも億劫で黙っていた。
「なんだ…、言ってくれればよかったのに」
あっそ、お前マジ空気読めねえな。かっこ心の声。
中川が心の中でミントを罵倒していると、いつの間にか座っている椅子にミントがひざまずいていた。
疲れて動けない中川のジーンズのジッパーをゆっくりおろして、ミントの細い指が絡まる。
そのまま咥えようとしたミントの肩を強い力で押して、ミントはまたベッドに沈んだ。
「あぁん!ごめんなさい!フェラが嫌いなんて思…あうっ!!」
相手に何の配慮もなく無理やり服を脱がせて、裸の男ふたりが獣のように激しく絡まる。
「お前うまーく話を違う方向に持ってくよな」
「だって迷惑かけたから、お詫びにと思って…あ……」
こいつ真性の馬鹿かとてつもなく頭がいいかどちらかだ。
「あ…、ああ…ん…あぁ…いやぁん…!あ…っ…あ……!」
その吐き出す嬌声だけで、普通の男でも快感に狂いそうになる。
惑わされたら逃げられない。現に今、仕事中なのに中川は激しく腰をふってミントの体を貪っていた。
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