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攻略対象のお兄様や幼馴染の圭一は、私にとってとても大事な存在であるものの、恋焦がれたり、激しい嫉妬をする対象ではない。たとえヒロインと恋に落ちたとしても素直に応援できると思う。
だが、他の攻略対象は特に仲がいいわけでもなく、断罪の対象になるのであれば出来るだけ関わりたくないというのが素直な気持ちである。
なので親しくない攻略対象の人達には接触しないように、とっても注意してきました。
にも関わらず、今のこの状況はなんなのでしょう…
今日お兄様とお兄様の友達の連夜様は月に1回の委員活動発表会?なるものの準備の為に一緒にお昼は食べられないとのことでした。さらに、たまたま運命の人笑が風邪で休みで、たまたま私と圭一と飯田 海里が同じクラスで、たまたま圭一と飯田 海里の席が近く、たまたま圭一と飯田 海里が最近仲良くなっており、たまたま圭一が、飯田 海里1人で昼食を食べるなら俺達3人で食べたら良いじゃんと言い出し、本当に何の因果か私、圭一、飯田 海里の3人で昼食をとる事になってしまったのです。
という事で、午前中の授業が終わり、いつも4人で昼食をとっている食堂窓側の席で私、圭一、飯田 海里の3人はお昼ご飯を食べているのです。
お通夜みたいな空間になるのかと思いきや圭一と飯田 海里は仲が良く、とても盛り上がっている。私は、会話に相槌はするものの、淑女として見られるようにいつも以上に気を使って食事しているため、そちらに意識がいってしまい、ぶっちゃけ2人の会話をちゃんと聞いていない状態だった。
「海里わかったぜ!こいつ、だよねの後には、そうですわね。質問には私には難しい問題だって答えてるぜ!で、俺の話はほぼスルーだ!海里ちょっと試してみてくれ。」
「そうなんだ!僕はてっきり田中さんは物静かな人なんだと思ってたよ」
「そんな訳ねーじゃん!笑」
「そうなんだ。イメージと違うんだ。ちょっと試してみるよ。田中さん、今日は大雨だよね。」
「そうですわね」
「今日は実は晴天だよ!僕達の話聞いてないよね」
「そうですわねー」
「次は隼人も誘って一緒にお昼食べてもいいかな?」
「私には難しい問題ですわねー」
「そうだよね。難しいよね。」
「そうですわねー」
「だよねー。じゃあ今度隼人も誘って昼食食べようね。」
「そうですわね」
「ありがとう。そうなにあっさり許可がもらえると思っていなかったよ。」
と、有紗が心ここにあはずなことに目ざとく気付いていた2人によって有紗は遊ばれていたのだった。
そして、その行動を後々とても後悔するのであった。
有紗の意識が2人の会話に戻って来た時には既に2人は有紗に構うのに飽きており、おすすめの飲み物の話をしていた。食べ物の好きな有紗は自然とその会話を楽しんだのであった。
だが、他の攻略対象は特に仲がいいわけでもなく、断罪の対象になるのであれば出来るだけ関わりたくないというのが素直な気持ちである。
なので親しくない攻略対象の人達には接触しないように、とっても注意してきました。
にも関わらず、今のこの状況はなんなのでしょう…
今日お兄様とお兄様の友達の連夜様は月に1回の委員活動発表会?なるものの準備の為に一緒にお昼は食べられないとのことでした。さらに、たまたま運命の人笑が風邪で休みで、たまたま私と圭一と飯田 海里が同じクラスで、たまたま圭一と飯田 海里の席が近く、たまたま圭一と飯田 海里が最近仲良くなっており、たまたま圭一が、飯田 海里1人で昼食を食べるなら俺達3人で食べたら良いじゃんと言い出し、本当に何の因果か私、圭一、飯田 海里の3人で昼食をとる事になってしまったのです。
という事で、午前中の授業が終わり、いつも4人で昼食をとっている食堂窓側の席で私、圭一、飯田 海里の3人はお昼ご飯を食べているのです。
お通夜みたいな空間になるのかと思いきや圭一と飯田 海里は仲が良く、とても盛り上がっている。私は、会話に相槌はするものの、淑女として見られるようにいつも以上に気を使って食事しているため、そちらに意識がいってしまい、ぶっちゃけ2人の会話をちゃんと聞いていない状態だった。
「海里わかったぜ!こいつ、だよねの後には、そうですわね。質問には私には難しい問題だって答えてるぜ!で、俺の話はほぼスルーだ!海里ちょっと試してみてくれ。」
「そうなんだ!僕はてっきり田中さんは物静かな人なんだと思ってたよ」
「そんな訳ねーじゃん!笑」
「そうなんだ。イメージと違うんだ。ちょっと試してみるよ。田中さん、今日は大雨だよね。」
「そうですわね」
「今日は実は晴天だよ!僕達の話聞いてないよね」
「そうですわねー」
「次は隼人も誘って一緒にお昼食べてもいいかな?」
「私には難しい問題ですわねー」
「そうだよね。難しいよね。」
「そうですわねー」
「だよねー。じゃあ今度隼人も誘って昼食食べようね。」
「そうですわね」
「ありがとう。そうなにあっさり許可がもらえると思っていなかったよ。」
と、有紗が心ここにあはずなことに目ざとく気付いていた2人によって有紗は遊ばれていたのだった。
そして、その行動を後々とても後悔するのであった。
有紗の意識が2人の会話に戻って来た時には既に2人は有紗に構うのに飽きており、おすすめの飲み物の話をしていた。食べ物の好きな有紗は自然とその会話を楽しんだのであった。
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