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そろそろ春から夏に変わろうとしてきている5月のある日。それはあまりにも突然だった。
3人での昼食会から一ヶ月経った後、今月もお兄様と連夜様がまた委員活動発表会なるものの準備でいないという事で、私と圭一の2人で食べると思っていたのだ。
しかし、午前中の授業を終えていつもの食堂の窓際の席に行くと先客がいたのだ。そう、最近仲の良い飯田 海里と、私の天敵で関わりたくない人第一位に君臨している天音 颯人である。
海里に見つからなければ、このまま引き返し圭一と違う場所で昼食を食べるのも可能だと思った瞬間、海里と目が合い、手招きされてしまったのである。圭一も気付いたのか私の手を引きつついつもの席まで連れてこられてしまったのである。
私の頭の中は、やばいと逃げるの選択肢しか無いものの、圭一は椅子を引いてくれ座らせてしまい、海里はお弁当の紐を外してくれセッティングまでしてくれた。なんなら、海里は持参したのだろうか除菌のウェットティッシュも渡してくれるという尽くしぶりだ。
2人には私が天音 颯人が入学式に笑われてから苦手である事をそれとなーく匂わせていたからか、逃がすまいとこの待遇にされているのではないかと思う。
そんな好待遇をしてもらい逃げるというのも、前世の記憶が少しあるお姉さんの私としては大人気ないかと思い、弁当を食べ始めたのだ。決して海里がご飯の後に、海里おすすめのマカロンを持ってきたので皆で食べようと言ったからではない。
海里とは食べ物の好き嫌いの好みが似ており、海里のおすすめという事は大いに期待して大丈夫だろう。どこのお店のマカロンなのだろうか。やはり、ドリンクはコーヒーが合うだろうか。いややっぱり最近少し暑くなってきたからアイスティーも捨てがたいかしらと現実逃避していると、急に話しかけられたのだ。
そう、あの天音 颯人に…。
「おい、おまえ。海里から聞いたぞ。初等部1年の入学式の時を未だに根に持っているらしいな!お前の無様な失態を笑ってしまいすまなかった。反省している。許せ。」
と。
は?こいつ何様??何故謝るのにそんな上から目線?ああ、そうですよね。天音財閥の御曹司様ですもんね。謝った事もないのだろう。そしてこの謝罪は海里に言われて仕方なく謝ってるにすぎないのだろう。こんなやつに私や家族は苦しませられる未来があるのかも知れないと思うと腹がたってしまった。本当に何故ゲームの中の有紗はこんなやつに惚れたのだろうか…。見る目がなさすぎである。
「海里様…私はこの謝罪を受け入れなければいけないのでしょうか?」
「いや。それは有紗さんの好きにしてくれたらいいよ。」
よし。いつも颯人の側におり、その両親からも信頼されている海里の言葉であれば、私が今から失礼な言葉を吐いたとしても大丈夫だろう。
「颯人様。海里さんに謝るように言われたからといって謝る気がないのであれば、謝る必要は無いと思いますよ。私は颯人様の言葉から気持ちが伴っていないのだなと感じましたわ。なので今下さった謝罪の言葉もれなく全て返品させていただきますね。今後も私に謝る必要はありませんよ。では、私は用事を思い出してしまったのでそろそろ失礼させていただきますね。皆さんはごゆっくりお過ごし下さい。」
とその場を立ち去った。
3人での昼食会から一ヶ月経った後、今月もお兄様と連夜様がまた委員活動発表会なるものの準備でいないという事で、私と圭一の2人で食べると思っていたのだ。
しかし、午前中の授業を終えていつもの食堂の窓際の席に行くと先客がいたのだ。そう、最近仲の良い飯田 海里と、私の天敵で関わりたくない人第一位に君臨している天音 颯人である。
海里に見つからなければ、このまま引き返し圭一と違う場所で昼食を食べるのも可能だと思った瞬間、海里と目が合い、手招きされてしまったのである。圭一も気付いたのか私の手を引きつついつもの席まで連れてこられてしまったのである。
私の頭の中は、やばいと逃げるの選択肢しか無いものの、圭一は椅子を引いてくれ座らせてしまい、海里はお弁当の紐を外してくれセッティングまでしてくれた。なんなら、海里は持参したのだろうか除菌のウェットティッシュも渡してくれるという尽くしぶりだ。
2人には私が天音 颯人が入学式に笑われてから苦手である事をそれとなーく匂わせていたからか、逃がすまいとこの待遇にされているのではないかと思う。
そんな好待遇をしてもらい逃げるというのも、前世の記憶が少しあるお姉さんの私としては大人気ないかと思い、弁当を食べ始めたのだ。決して海里がご飯の後に、海里おすすめのマカロンを持ってきたので皆で食べようと言ったからではない。
海里とは食べ物の好き嫌いの好みが似ており、海里のおすすめという事は大いに期待して大丈夫だろう。どこのお店のマカロンなのだろうか。やはり、ドリンクはコーヒーが合うだろうか。いややっぱり最近少し暑くなってきたからアイスティーも捨てがたいかしらと現実逃避していると、急に話しかけられたのだ。
そう、あの天音 颯人に…。
「おい、おまえ。海里から聞いたぞ。初等部1年の入学式の時を未だに根に持っているらしいな!お前の無様な失態を笑ってしまいすまなかった。反省している。許せ。」
と。
は?こいつ何様??何故謝るのにそんな上から目線?ああ、そうですよね。天音財閥の御曹司様ですもんね。謝った事もないのだろう。そしてこの謝罪は海里に言われて仕方なく謝ってるにすぎないのだろう。こんなやつに私や家族は苦しませられる未来があるのかも知れないと思うと腹がたってしまった。本当に何故ゲームの中の有紗はこんなやつに惚れたのだろうか…。見る目がなさすぎである。
「海里様…私はこの謝罪を受け入れなければいけないのでしょうか?」
「いや。それは有紗さんの好きにしてくれたらいいよ。」
よし。いつも颯人の側におり、その両親からも信頼されている海里の言葉であれば、私が今から失礼な言葉を吐いたとしても大丈夫だろう。
「颯人様。海里さんに謝るように言われたからといって謝る気がないのであれば、謝る必要は無いと思いますよ。私は颯人様の言葉から気持ちが伴っていないのだなと感じましたわ。なので今下さった謝罪の言葉もれなく全て返品させていただきますね。今後も私に謝る必要はありませんよ。では、私は用事を思い出してしまったのでそろそろ失礼させていただきますね。皆さんはごゆっくりお過ごし下さい。」
とその場を立ち去った。
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