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20新たな使用人
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「────」
「・・・んー」
「────ト」
「なに~?・・ん、っ、・・・ふ・・・んンッ!?」
「ユト」
眠れる姫を起こすのは、王子のキスの特権だよな。って!誰が姫だよ!誰が王子だよ!
オレは今まさに絶賛その特権を体験中だった。しかも一週間も続いている。
「ロギア、毎日毎日毎日そのキスで起こすのやめてくれ。オレの口がなくなる」
「起きて元気なユトは可愛いが、眠って私のキスを待ちわびるかの様な顔をしたユトは妖艶だからな」
「可愛いの次は妖艶かよ・・・いつになったら、カッコイイが定着するんだ?」
「ユトが私をキスで起こせるようになった頃だろうな」
「うーん・・・・・想像がつかない」
「ほら、朝食の前に風呂に入れてやる。起きろ」
「うん」
まぁ・・・朝からこんな甘々な雰囲気を醸し出してはいるけど、実際あれからロギアとは何も進展していない。というかロギアの方の問題が進展しつつあって、領主としての忙しさが増して来た。
オレも一応これでも護衛騎士としての仕事もあるし、イチャラブな展開はないって事だ。
いや、付き合う予定とかはないけど・・・・・うん、ない。
でもさ、でもさ!!!毎日人のベッドに潜り込んで来てキスとはいかがなもんかな!!!
「何してるんだ?行くぞ」
「あ、うん」
冷静になってオレは朝風呂へ向かう。最早日課みたくなってる。朝から風呂とか貴族の特権だよな。こんな感じで散々洗われて、魔獣化ロギアを洗ってやる。人型の時のロギアはさすがにちょっと触れる勇気はなかった。
いつものように食堂へ向かうとウルベル君が食事を用意して待っていてくれた。そしてその傍らには・・・・。
「おはようございます、ロギア様。と・・・・・・・・ユ・・ユト」
オレは勝手に身体が走り出して、抱き着いた。
「アラデア君ーーーーー!!!!!」
「うグッ!?く、苦しいぞ!離れろ、ユト!」
「目覚めたんだな!よかった!よかった!」
「・・・・心配かけたか」
「めちゃくちゃ心配した!」
「そうか・・・・すまなかった。でも、もうあんな無茶はするな」
「うん!うん!」
魔物に襲われ披露したアラデア君が一週間ぶりに目覚めた。本当によかった。自分も人の事言えないけど、ロギアみたくギュウギュウとアラデア君を抱き締める。アラデア君は人間じゃないからオレの腕力にビクともしないけど、そっと抱き締め返してくれた。
すぐにロギアに引っペがされたけど。
食事をしながら今後の方針について話し合うみたいだった。当面忙しいロギアにアラデア君は補佐として付くみたいだけど、そうなると屋敷の中が手が回らない。
「なぁ、やっぱり使用人増やすべきだよな?」
「改めて思うと、やはり僕等だけでは手が回らなそうです。不甲斐なく申し訳ありません、ロギア様」
「いや、気にするな。アラデアもウルベルもよくやっている」
「ありがとうございましゅ、ロギア様」
「ところで、どうやって使用人募集するんだ?多分格式高い四星花の大貴族なヴァルハーゼン伯爵家の使用人になりたい人は居ると思うけど、ウルベル君は完全に動物の姿だしな。魔族ってバレバレだ」
「申し訳ありませんでしゅ・・・わたくしはペットとかいう設定はどうでしゅか?」
「馬鹿を言うな。ヴァルハーゼン伯爵家使用人として堂々としていろ」
「ロギア様・・・!」
「地道に守秘義務守れる使用人募集するしかないかなぁ?」
「まぁ、守れぬ者には相応の罰を与えればいいだろう」
「ロギアが言うと冗談に聞こえないな」
ちょっと楽しそうに笑っているロギアの目は笑ってないから、罰の内容聞くのが怖い。募集要項には猛獣注意の注意書きを足しておくべきだな。
「そうだ。ロギア、帝都へ行って来ていいか?」
「なぜだ」
「前にも言ったけど、使用人候補に推薦したい奴が居るんだ。貴族だけど野菜に詳しくてウルベル君の役にも立つと思うよ。親切で良い奴だし、騎士だから守秘義務も守れると思う」
「・・・・いいだろう」
「お?そいつとの関係は何だとか詮索したり、一人で行くなとか言わないんだ?」
「言って欲しかったのか?」
「え・・いや、別に・・・・」
あれ?オレは一体何を期待してたんだ?ここ最近ロギアがべったりだから、てっきり離したくないんだと・・・・・・・・意識し過ぎ?
「・・・・このスープすごく美味しいな!!!」
あからさまに動揺を隠すように、スープを絶賛してみる。本当に美味しいんだけどな。
ウルベル君が作ってくれるんだけど、やっぱり人間も食べられるような味付けを再現出来るってすごいよな。
「ありがとうございましゅ」
「ウルベル君も精霊だろ?味覚も人間とは違うのか?」
「はい。というかそもそも精霊は味覚もないですし、食事もしないでしゅ」
「え!一緒に食事してるのに?」
「してる振りでしゅ」
「そ・・・そうなのか」
ここで衝撃の事実が発覚した。当の本人は何の違和感もなくニコニコ応えてるけど、よく考えたら味もわからないのに作ってるって・・・え、ウルベル君ってスパダリ?天才なの?ヤバい、ウルベル君可愛いだけじゃない。尊敬する。敬おう。毎日毛繕いしてあげよう。
本当の姿のでかいキツネでもさせてもらおう。是非あの巨大な尻尾を毛繕いしたい。
「オレ、毎日ウルベル君を毛繕いする」
「わ~!本当でしゅか!嬉しいでしゅ」
「・・・ユト、僕もその・・・ユトに労られるべきじゃないか?頑張ったし」
「あ、いいの?是非是非、あのイタチ姿でもお願いします」
「いいだろう、フフン」
「ユト、私は・・・」
「魔獣化限定なら」
「むむ、釣れんな」
モフモフかわいい・・・モフモフ天国かここは。最高の職場だな。毎日励もう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
さっそく馬を借りて帝都へ出発した。ちなみに後から聞いたら、その馬は馬じゃなくて馬の振りした魔獣だった・・・。魔獣だった。
それはさておき、目的の人物を探さないとな。近くの見習い騎士とかに聞いて、どうやら今日は倉庫番らしい。
倉庫へ行くと、オリヴァン君が片付けをしていた。
「おーい!オリヴァン」
「あ、ユト。久しぶりだね」
「ここ最近忙しかったからな。それよりオリヴァンって使用人とかに興味ある?今、うちの屋敷が人手が足りなくてさ」
「ヴァルハーゼン伯爵家の?それは嬉しい大出世だね。でも俺みたいな見習いで爵位も高くないのに務まるかなぁ・・・」
「大丈夫、大丈夫!オレもそうだし。仕事内容も基本的菜園の管理とかだと思うんだ」
「そうか、それなら出来そうだけど家の許可もいるからちょっと待っててくれるかい?」
「あぁ、いつでもいいよ。いい返事待ってる!」
でもその次の日、もうオリヴァン君が屋敷にやって来た。早い。
玄関でアラデア君と出迎える。
「オリヴァン、早いな。家族にもう言ったのか?」
「家は王都の中にあるからね。家族に話したら物凄い速さで荷造りされてグイグイ押されて来たよ。四星花のヴァルハーゼン伯爵家の使用人なんてある意味名誉だからね」
「おお!でも来てくれてよかった。そうだ、この人は侍従長のアラデア君だ」
「言っておくが使用人の品位は主であるロギア様の名誉にも関わる、しっかり働け」
「はい、よろしくお願いします」
「こんな感じで厳しいけど、アラデア君はお兄さんと主大好きっ子の頑張り屋さんだから」
「何だそれは!」
「なるほど。仲がいいんだな」
その後ロギアと面会してもらって、割とあっさり雇用された。ロギアなんて「いいだろう」の一言しか喋ってないのに。手放しで認めるなんて珍しいな。
そして問題のウルベル君を見せるという難関が待ち受けていた。オリヴァン君にはよく言い聞かせてから、ウルベル君を連れて来る。
ウルベル君もさすがに緊張した面持ちで、瞳がウルウルしている。可愛い抱きしめたい・・・じゃなかった、大丈夫かな。
オリヴァン君の部屋へ案内すると、ついにご対面だ。あれ?オリヴァン君、普通の顔してる。
「は、初めましてでしゅ。ウルベルと申しましゅ」
「オリヴァン・トゥーリです。これからご指導よろしくお願いします」
むしろ普通に挨拶して、握手までしてる。
「オリヴァン、驚かないの?」
「え?何をだい?あ、もしかして種族的に握手はダメだった?」
「いや、そういう事より・・・ウルベル君がタヌキのような生き物で喋ってる事とかかな」
「あ、ああ。ウルベルさんが何の種族かは分からないけど、大丈夫。俺は魔族だから」
「ええ!?」
「正確には、ひいおばあさんが魔族なんだけどね。家の家族は知ってるよ。貴族としては公表してないけど。だから一族総出でヴァルハーゼン伯爵家に召し抱えられたって逆に喜んでたよ」
「予想外だ」
まさかのオリヴァン君が魔族の血を引いてたのは予想外だったけど、あっさりロギアが受け入れたのも裏で糸引いてたに違いない。
「そうだったんでしゅね!安心しましたでしゅ。わたくしは、精霊でしゅ」
「精霊様かぁ。初めて見た」
ウルベル君も安心していつもの様子に戻ったからこの二人は大丈夫だろう。趣味も同じだし。
こうして新しい使用人を迎えて、ヴァルハーゼン伯爵家はちょっと賑やかになった。
「・・・んー」
「────ト」
「なに~?・・ん、っ、・・・ふ・・・んンッ!?」
「ユト」
眠れる姫を起こすのは、王子のキスの特権だよな。って!誰が姫だよ!誰が王子だよ!
オレは今まさに絶賛その特権を体験中だった。しかも一週間も続いている。
「ロギア、毎日毎日毎日そのキスで起こすのやめてくれ。オレの口がなくなる」
「起きて元気なユトは可愛いが、眠って私のキスを待ちわびるかの様な顔をしたユトは妖艶だからな」
「可愛いの次は妖艶かよ・・・いつになったら、カッコイイが定着するんだ?」
「ユトが私をキスで起こせるようになった頃だろうな」
「うーん・・・・・想像がつかない」
「ほら、朝食の前に風呂に入れてやる。起きろ」
「うん」
まぁ・・・朝からこんな甘々な雰囲気を醸し出してはいるけど、実際あれからロギアとは何も進展していない。というかロギアの方の問題が進展しつつあって、領主としての忙しさが増して来た。
オレも一応これでも護衛騎士としての仕事もあるし、イチャラブな展開はないって事だ。
いや、付き合う予定とかはないけど・・・・・うん、ない。
でもさ、でもさ!!!毎日人のベッドに潜り込んで来てキスとはいかがなもんかな!!!
「何してるんだ?行くぞ」
「あ、うん」
冷静になってオレは朝風呂へ向かう。最早日課みたくなってる。朝から風呂とか貴族の特権だよな。こんな感じで散々洗われて、魔獣化ロギアを洗ってやる。人型の時のロギアはさすがにちょっと触れる勇気はなかった。
いつものように食堂へ向かうとウルベル君が食事を用意して待っていてくれた。そしてその傍らには・・・・。
「おはようございます、ロギア様。と・・・・・・・・ユ・・ユト」
オレは勝手に身体が走り出して、抱き着いた。
「アラデア君ーーーーー!!!!!」
「うグッ!?く、苦しいぞ!離れろ、ユト!」
「目覚めたんだな!よかった!よかった!」
「・・・・心配かけたか」
「めちゃくちゃ心配した!」
「そうか・・・・すまなかった。でも、もうあんな無茶はするな」
「うん!うん!」
魔物に襲われ披露したアラデア君が一週間ぶりに目覚めた。本当によかった。自分も人の事言えないけど、ロギアみたくギュウギュウとアラデア君を抱き締める。アラデア君は人間じゃないからオレの腕力にビクともしないけど、そっと抱き締め返してくれた。
すぐにロギアに引っペがされたけど。
食事をしながら今後の方針について話し合うみたいだった。当面忙しいロギアにアラデア君は補佐として付くみたいだけど、そうなると屋敷の中が手が回らない。
「なぁ、やっぱり使用人増やすべきだよな?」
「改めて思うと、やはり僕等だけでは手が回らなそうです。不甲斐なく申し訳ありません、ロギア様」
「いや、気にするな。アラデアもウルベルもよくやっている」
「ありがとうございましゅ、ロギア様」
「ところで、どうやって使用人募集するんだ?多分格式高い四星花の大貴族なヴァルハーゼン伯爵家の使用人になりたい人は居ると思うけど、ウルベル君は完全に動物の姿だしな。魔族ってバレバレだ」
「申し訳ありませんでしゅ・・・わたくしはペットとかいう設定はどうでしゅか?」
「馬鹿を言うな。ヴァルハーゼン伯爵家使用人として堂々としていろ」
「ロギア様・・・!」
「地道に守秘義務守れる使用人募集するしかないかなぁ?」
「まぁ、守れぬ者には相応の罰を与えればいいだろう」
「ロギアが言うと冗談に聞こえないな」
ちょっと楽しそうに笑っているロギアの目は笑ってないから、罰の内容聞くのが怖い。募集要項には猛獣注意の注意書きを足しておくべきだな。
「そうだ。ロギア、帝都へ行って来ていいか?」
「なぜだ」
「前にも言ったけど、使用人候補に推薦したい奴が居るんだ。貴族だけど野菜に詳しくてウルベル君の役にも立つと思うよ。親切で良い奴だし、騎士だから守秘義務も守れると思う」
「・・・・いいだろう」
「お?そいつとの関係は何だとか詮索したり、一人で行くなとか言わないんだ?」
「言って欲しかったのか?」
「え・・いや、別に・・・・」
あれ?オレは一体何を期待してたんだ?ここ最近ロギアがべったりだから、てっきり離したくないんだと・・・・・・・・意識し過ぎ?
「・・・・このスープすごく美味しいな!!!」
あからさまに動揺を隠すように、スープを絶賛してみる。本当に美味しいんだけどな。
ウルベル君が作ってくれるんだけど、やっぱり人間も食べられるような味付けを再現出来るってすごいよな。
「ありがとうございましゅ」
「ウルベル君も精霊だろ?味覚も人間とは違うのか?」
「はい。というかそもそも精霊は味覚もないですし、食事もしないでしゅ」
「え!一緒に食事してるのに?」
「してる振りでしゅ」
「そ・・・そうなのか」
ここで衝撃の事実が発覚した。当の本人は何の違和感もなくニコニコ応えてるけど、よく考えたら味もわからないのに作ってるって・・・え、ウルベル君ってスパダリ?天才なの?ヤバい、ウルベル君可愛いだけじゃない。尊敬する。敬おう。毎日毛繕いしてあげよう。
本当の姿のでかいキツネでもさせてもらおう。是非あの巨大な尻尾を毛繕いしたい。
「オレ、毎日ウルベル君を毛繕いする」
「わ~!本当でしゅか!嬉しいでしゅ」
「・・・ユト、僕もその・・・ユトに労られるべきじゃないか?頑張ったし」
「あ、いいの?是非是非、あのイタチ姿でもお願いします」
「いいだろう、フフン」
「ユト、私は・・・」
「魔獣化限定なら」
「むむ、釣れんな」
モフモフかわいい・・・モフモフ天国かここは。最高の職場だな。毎日励もう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
さっそく馬を借りて帝都へ出発した。ちなみに後から聞いたら、その馬は馬じゃなくて馬の振りした魔獣だった・・・。魔獣だった。
それはさておき、目的の人物を探さないとな。近くの見習い騎士とかに聞いて、どうやら今日は倉庫番らしい。
倉庫へ行くと、オリヴァン君が片付けをしていた。
「おーい!オリヴァン」
「あ、ユト。久しぶりだね」
「ここ最近忙しかったからな。それよりオリヴァンって使用人とかに興味ある?今、うちの屋敷が人手が足りなくてさ」
「ヴァルハーゼン伯爵家の?それは嬉しい大出世だね。でも俺みたいな見習いで爵位も高くないのに務まるかなぁ・・・」
「大丈夫、大丈夫!オレもそうだし。仕事内容も基本的菜園の管理とかだと思うんだ」
「そうか、それなら出来そうだけど家の許可もいるからちょっと待っててくれるかい?」
「あぁ、いつでもいいよ。いい返事待ってる!」
でもその次の日、もうオリヴァン君が屋敷にやって来た。早い。
玄関でアラデア君と出迎える。
「オリヴァン、早いな。家族にもう言ったのか?」
「家は王都の中にあるからね。家族に話したら物凄い速さで荷造りされてグイグイ押されて来たよ。四星花のヴァルハーゼン伯爵家の使用人なんてある意味名誉だからね」
「おお!でも来てくれてよかった。そうだ、この人は侍従長のアラデア君だ」
「言っておくが使用人の品位は主であるロギア様の名誉にも関わる、しっかり働け」
「はい、よろしくお願いします」
「こんな感じで厳しいけど、アラデア君はお兄さんと主大好きっ子の頑張り屋さんだから」
「何だそれは!」
「なるほど。仲がいいんだな」
その後ロギアと面会してもらって、割とあっさり雇用された。ロギアなんて「いいだろう」の一言しか喋ってないのに。手放しで認めるなんて珍しいな。
そして問題のウルベル君を見せるという難関が待ち受けていた。オリヴァン君にはよく言い聞かせてから、ウルベル君を連れて来る。
ウルベル君もさすがに緊張した面持ちで、瞳がウルウルしている。可愛い抱きしめたい・・・じゃなかった、大丈夫かな。
オリヴァン君の部屋へ案内すると、ついにご対面だ。あれ?オリヴァン君、普通の顔してる。
「は、初めましてでしゅ。ウルベルと申しましゅ」
「オリヴァン・トゥーリです。これからご指導よろしくお願いします」
むしろ普通に挨拶して、握手までしてる。
「オリヴァン、驚かないの?」
「え?何をだい?あ、もしかして種族的に握手はダメだった?」
「いや、そういう事より・・・ウルベル君がタヌキのような生き物で喋ってる事とかかな」
「あ、ああ。ウルベルさんが何の種族かは分からないけど、大丈夫。俺は魔族だから」
「ええ!?」
「正確には、ひいおばあさんが魔族なんだけどね。家の家族は知ってるよ。貴族としては公表してないけど。だから一族総出でヴァルハーゼン伯爵家に召し抱えられたって逆に喜んでたよ」
「予想外だ」
まさかのオリヴァン君が魔族の血を引いてたのは予想外だったけど、あっさりロギアが受け入れたのも裏で糸引いてたに違いない。
「そうだったんでしゅね!安心しましたでしゅ。わたくしは、精霊でしゅ」
「精霊様かぁ。初めて見た」
ウルベル君も安心していつもの様子に戻ったからこの二人は大丈夫だろう。趣味も同じだし。
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