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32天空城
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外から見るに天空城は本当にガラスのように透き通った素材で造られてるみたいだ。でも中までは見えないから魔法とかなのか。
降りられそうな開けたテラスみたいな場所があってそこに降ろしてもらった。ドラゴン状態のファランレイさんはさすがに無理そうだから、人型に戻る。いつものコック服じゃなくてきっちりした騎士みたいな格好で、カッコイイ。いや女の人にカッコイイは失礼かもしれないけど。
「ファランレイさん、その格好・・・」
「ん?私の服がどうかしたか?」
「か・・・・・・・・・・」
どっちで褒めよう、、、
前は可愛いって言って喜んだけど、今回も可愛いがいいののかな?いや、でもあきらかにカッコイイ衣装だし、竜神族の伝統衣装だったら不敬罪?になるのか
「・・・・可憐ですね、その格好」
「フフフ、私のこの戦闘服を褒めたのはお前が初めてだぞ」
「そ、そうなんですか」
「私の弟や一族の男など、この格好を見て猛将だとか男らしいとか褒めたので尻尾で地に沈めた。まったく可憐な乙女に向かってデリカシーのない男共だ」
言葉間違ってなかった!!!
地に沈められてなくて良かったと安堵しつつ、中へとゆっくり進む。
中の造りはシンプルで廊下と両脇に部屋のような感じのガラスの扉が続いていた。王様ってだいたい城の上の方に居そうだから階段を探しながら進む。これまたガラスの螺旋階段があってどんどん登っていった。しばらく同じ感じで登ると、やっと巨大な扉が見えた。
「ここが王様の部屋かな?」
「いかにもという感じだな。しかし神族がまったく見当たらなかったが、まさか外に居たので全部というわけではないだろうな・・・」
「え・・・いくら何でもそんな事は・・・」
「扉を開けるぞ」
確かに外には神族は戦ってたけど、中に入ってから一人も見かけていない。城自体大きいからたくさん住めそうなのに。ファランレイさんが用心しながらガラスの扉を押すと、スーッと音もなくゆっくり開いていった。静かだ・・・。
扉に隠れて中の様子を伺うと、ガラスの支柱が並び奥の方に多分玉座みたいなのが見えた。間違いなくここが神王の間だ。
中へ入って柱に隠れつつ、羽をモチーフにして型どられた玉座らしきガラスの椅子に近付く。
「すみませーん!誰かいますか?」
「ユト、ここは一応敵陣だぞ。もっと緊張感をだな・・・何か居る」
「えっ」
「私から離れるな」
「は、はい・・・」
何だろう・・・嫌な気配はしないけど、ファランレイさんと背中合わせに警戒する。
その時だった───────。
『お戻りになられたのですね』
声が部屋の中に響いた。そして玉座の両端に光の玉みたいなのが二つ現れる。
「・・・・神族・・ですか?」
『そうです』
光の玉の片方がゆらゆらしたから、多分喋ったのはこっちの男性っぽい声の人だろう。
「他の神族はこの城に居ないみたいですけど?」
『それはそうです。私達二人と外の数名の神族しかもう存在していませんからね』
「えっ!どういう事ですか」
『神王様が消えて500年の間に新たな王も誕生しなかったからです。我々は神王の力で生き長らえている種族ですから。今は私達の力を与えております』
「そんな・・・」
『ですから、神王様の魂を探しやっとここまで来ましたがすでにここにはない様子』
「神族って帝国に侵攻して来たんじゃないのか?」
『いいえ、なぜそのような事を神王様も不在で今さら人間と対立しなければならないのかいささかわかりかねますが』
「じゃあ、帝国の南領土を占拠したのって」
『道案内を頼もうと魔物に声を掛けましたところ、人間への共闘作戦と勘違いされてしまいまして。誤解を解こうと私達だけ急ぎ参ったのですが遅かったようですね』
なんて事だ・・・・本当にそうなら、無駄に戦っている事になる。しかも神王の魂ってやつは、ロギアが持って行ってしまったし聖剣まで折られたら・・・。
「ファランレイさん、今すぐ南まで飛んで下さい!神王の魂はロギアが持ってる」
「なんと!しかし今からでは間に合わないぞ」
「それでも・・・」
『魔獣王ロギアが神王様の魂を所持しているのですか?』
「そうです。しかも聖剣の欠片を折るつもりで」
『おお、なんと嘆かわしかい・・・神王様がまたそのような事に使われてしまうとは。ではこの城ごとそちらに転移致しましょう。ただ場所まではわかりませんが』
「なんとなくロギアの魔力を辿るよ」
『では貴方のイメージした場所へ転移致しましょう。よろしいですか?』
「お願いします」
『貴方は不思議だ。いまだ神王様の魂を感じる』
「転生とかあったとしても、多分どこかで繋がってるからじゃないかな?ィアーリウェアの命は皆同じなんだから」
『・・・そう、ですね。では参ります』
「ん・・・」
オレは頷くと目を瞑り、なるべくロギアの事を考えた。最初は目を閉じた闇しかなかったけど、側を何かがそよ風のように横切るのを感じる。目は閉じてるけど、開けた感覚がすると炎の道筋が見えた。
きっとこれがロギアに繋がってる。そう確信すると、さらに魔力を集中した。
───ユト
「・・・・ロギア」
一瞬、魔獣姿のロギアが見えて口にする。
『捉えたのですね、転移致します』
そして一瞬だけ浮遊したような感覚がして、目を開けてみた。まだ神王の玉座の前だ。
「成功したんですか?」
『はい』
「ファランレイさん、外へ行こう!」
「ああ」
『お気を付けて』
「ありがとうございます!神族さん!」
オレとファランレイさんは急いで走ると、外へ出た。
降りられそうな開けたテラスみたいな場所があってそこに降ろしてもらった。ドラゴン状態のファランレイさんはさすがに無理そうだから、人型に戻る。いつものコック服じゃなくてきっちりした騎士みたいな格好で、カッコイイ。いや女の人にカッコイイは失礼かもしれないけど。
「ファランレイさん、その格好・・・」
「ん?私の服がどうかしたか?」
「か・・・・・・・・・・」
どっちで褒めよう、、、
前は可愛いって言って喜んだけど、今回も可愛いがいいののかな?いや、でもあきらかにカッコイイ衣装だし、竜神族の伝統衣装だったら不敬罪?になるのか
「・・・・可憐ですね、その格好」
「フフフ、私のこの戦闘服を褒めたのはお前が初めてだぞ」
「そ、そうなんですか」
「私の弟や一族の男など、この格好を見て猛将だとか男らしいとか褒めたので尻尾で地に沈めた。まったく可憐な乙女に向かってデリカシーのない男共だ」
言葉間違ってなかった!!!
地に沈められてなくて良かったと安堵しつつ、中へとゆっくり進む。
中の造りはシンプルで廊下と両脇に部屋のような感じのガラスの扉が続いていた。王様ってだいたい城の上の方に居そうだから階段を探しながら進む。これまたガラスの螺旋階段があってどんどん登っていった。しばらく同じ感じで登ると、やっと巨大な扉が見えた。
「ここが王様の部屋かな?」
「いかにもという感じだな。しかし神族がまったく見当たらなかったが、まさか外に居たので全部というわけではないだろうな・・・」
「え・・・いくら何でもそんな事は・・・」
「扉を開けるぞ」
確かに外には神族は戦ってたけど、中に入ってから一人も見かけていない。城自体大きいからたくさん住めそうなのに。ファランレイさんが用心しながらガラスの扉を押すと、スーッと音もなくゆっくり開いていった。静かだ・・・。
扉に隠れて中の様子を伺うと、ガラスの支柱が並び奥の方に多分玉座みたいなのが見えた。間違いなくここが神王の間だ。
中へ入って柱に隠れつつ、羽をモチーフにして型どられた玉座らしきガラスの椅子に近付く。
「すみませーん!誰かいますか?」
「ユト、ここは一応敵陣だぞ。もっと緊張感をだな・・・何か居る」
「えっ」
「私から離れるな」
「は、はい・・・」
何だろう・・・嫌な気配はしないけど、ファランレイさんと背中合わせに警戒する。
その時だった───────。
『お戻りになられたのですね』
声が部屋の中に響いた。そして玉座の両端に光の玉みたいなのが二つ現れる。
「・・・・神族・・ですか?」
『そうです』
光の玉の片方がゆらゆらしたから、多分喋ったのはこっちの男性っぽい声の人だろう。
「他の神族はこの城に居ないみたいですけど?」
『それはそうです。私達二人と外の数名の神族しかもう存在していませんからね』
「えっ!どういう事ですか」
『神王様が消えて500年の間に新たな王も誕生しなかったからです。我々は神王の力で生き長らえている種族ですから。今は私達の力を与えております』
「そんな・・・」
『ですから、神王様の魂を探しやっとここまで来ましたがすでにここにはない様子』
「神族って帝国に侵攻して来たんじゃないのか?」
『いいえ、なぜそのような事を神王様も不在で今さら人間と対立しなければならないのかいささかわかりかねますが』
「じゃあ、帝国の南領土を占拠したのって」
『道案内を頼もうと魔物に声を掛けましたところ、人間への共闘作戦と勘違いされてしまいまして。誤解を解こうと私達だけ急ぎ参ったのですが遅かったようですね』
なんて事だ・・・・本当にそうなら、無駄に戦っている事になる。しかも神王の魂ってやつは、ロギアが持って行ってしまったし聖剣まで折られたら・・・。
「ファランレイさん、今すぐ南まで飛んで下さい!神王の魂はロギアが持ってる」
「なんと!しかし今からでは間に合わないぞ」
「それでも・・・」
『魔獣王ロギアが神王様の魂を所持しているのですか?』
「そうです。しかも聖剣の欠片を折るつもりで」
『おお、なんと嘆かわしかい・・・神王様がまたそのような事に使われてしまうとは。ではこの城ごとそちらに転移致しましょう。ただ場所まではわかりませんが』
「なんとなくロギアの魔力を辿るよ」
『では貴方のイメージした場所へ転移致しましょう。よろしいですか?』
「お願いします」
『貴方は不思議だ。いまだ神王様の魂を感じる』
「転生とかあったとしても、多分どこかで繋がってるからじゃないかな?ィアーリウェアの命は皆同じなんだから」
『・・・そう、ですね。では参ります』
「ん・・・」
オレは頷くと目を瞑り、なるべくロギアの事を考えた。最初は目を閉じた闇しかなかったけど、側を何かがそよ風のように横切るのを感じる。目は閉じてるけど、開けた感覚がすると炎の道筋が見えた。
きっとこれがロギアに繋がってる。そう確信すると、さらに魔力を集中した。
───ユト
「・・・・ロギア」
一瞬、魔獣姿のロギアが見えて口にする。
『捉えたのですね、転移致します』
そして一瞬だけ浮遊したような感覚がして、目を開けてみた。まだ神王の玉座の前だ。
「成功したんですか?」
『はい』
「ファランレイさん、外へ行こう!」
「ああ」
『お気を付けて』
「ありがとうございます!神族さん!」
オレとファランレイさんは急いで走ると、外へ出た。
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