9 / 15
09.仮面の男 1
しおりを挟む
仮面祭りの会場となる市街地はものすごい人込みだった。
「気をつけなきゃすぐに離れ離れになっちゃいそうね」
隣を歩くコリンナが言う。
私もそう思う。
ちらりと後ろを見ると、ついてきている護衛も人込みに押されて、少しずつ距離ができていた。
護衛は、コリンナの希望で少し離れてついてくることになっていた。町娘の私たちにべったりと護衛がはりついているのもおかしな話だからだ。
確かに、コリンナが考えている街歩き程度なら、護衛は少し離れた場所にいても問題はない。逆にそのことが私の計画には好都合でもある。
これなら、うまくいくかも……?
ちょっと、期待値が上がる。
周囲は、みんな色とりどりの仮面をつけて歩いている。祭りだからおしゃれをしてきているのだろう、華やかなかっこうの人も多いし、魔女だったり、道化師だったりと、明らかに仮装と思われる人も少なくはない。
そういう人たちは顔全体を覆う仮面をつけているので、少々不気味でもある。
私達みたいに顔半分が隠れる程度の仮面ではなく、顔全体を覆う仮面をつけてしまうと、精霊も騙せそうな気がしてくる。
そんな華やかな人の流れの中にいても、騎馬で移動する制服姿の警邏隊の人たちはよく目立った。あちこちにいる。
「エレオノーラ、見て、すごいわね」
コリンナが指し示す先に、ものすご――――――く背が高い人たちがいた。派手な装束、ふわふわと動く手足。何か棒のようなものの上に立ち、棒を持って長い手足を動かしているようだ。
くるりと背の高い人が一人、こちらを向く。
その人が私のほうをじっと見ている。
――何かしら……?
それに見とれてしまったのがいけなかった。ドン、人込みに突き飛ばされて、私は通りに転がり出た。
「あぶない!」
誰かが叫ぶ。はっと顔を上げると、すぐそばに警邏隊の姿が。彼らは騎馬隊である。馬上の隊員が慌てて手綱を引くのが見えたが、間に合わない。
ぶつかる……!
ぎゅっと目を閉じたその時、ものすごい力で私は歩道に連れ戻された。ほとんど引きずられるようなかっこうで、だ。
地面の上を引きずられてしまったことで、ビリッとスカート部分が裂ける音がした。
「ぼうっとしていたらダメだろう!」
怒りをはらんだ男の人の声が降ってくる。
聞き覚えがある声にはっとなって顔を上げると、仮面をつけた男性がこちらを見降ろしている。シャツにスラックスという非常にくだけたかっこうだ。仮面の上にのぞいている髪の毛は黒……癖があって、短い。仮面で影になっているから目の色はわからない。
「あの……」
「そんなところに座っていたら通行人の邪魔になる。立って」
男性が手を差し伸べてくる。思わずその手に自分の手を重ね、立ち上がろうとしたところで、ビリリッとさらに布が避ける音が聞こえた。どうも裂けたスカート部分を踏んだまま立ち上がってしまったらしい。
裂けた布からペチコートが覗く。
私はあわてて裂けた部分をかき寄せた。
恥ずかしい。
仮面をつけていてよかった。私、顔が真っ赤だわ。
「今、もしかして、スカートが裂けたんじゃないのか?」
男性が聞いてくる。音が聞こえたのね。私は頷いた。
それにしても、この人、声が似ている。
アルトウィン様にそっくり。
けれど、口調は全然違う。
髪色も髪型も違うし、第一、国王ともあろうお方がこんなところに一人でいるはずがないから、他人の空似というか、声だけ似ているだけの人なんだろうけれど。
声だけは本当にそっくりで、妙に焦ってしまう。
ああ、だけど、こんなことになるなんて思わなかった。これでは計画どころではない。コリンナを探さなくては。
「スカートが裂けたのが今日でよかったな。いくらでも変装用の衣装を売っている」
「ごめんなさい。私、大きなお金は持ってきていないの」
暗にスカートを買えという男性に、私は首を振った。露店で使えるようにと多めにお小遣いはもらってきているが、服となると、私のお小遣いでは無理だろう。庶民の金銭感覚がわからない私でも、それくらいはわかる。
「俺が引っ張ったせいで破れたんだろう? それくらいは出すさ」
「いいえ、けっこうです。見ず知らずの方にそこまでしていただくことは」
「だけどそのかっこうで歩くつもりか? 下着が見えてるぞ」
彼の指摘に、私は言葉に詰まった。
「……しかたがありません……」
確かに大きく裂けたスカートからは、下のペチコートが覗いている。スカートは大きく破れてしまっており、破れた部分を手で持ってもペチコートは隠せない。
「警戒心が強いな。別に取って食おうなんて思ってない。もしかして仮面祭りは初めて?」
「え、ええ。初めてです」
「それでか。俺はアロイス。君は?」
「私はエレ……、エレイン」
「エレインか。かわいい名前だな。もちろん本名ではないんだろう?」
もちろん?
「ええ……もちろん違います」
「そうそう。仮面をつけている間は別人にならなくてはならない。本名なんて名乗ってはいけない。本当のことも、話してはいけない」
そう言ってアロイスが私の破れたスカート側に立ち、人込みから私を連れ出す。
庇ってくれたんだわ。そんなちょっとした仕草にドキリとする。
アルトウィン様みたい。
そういえば、妃候補になるよりも前、どこかの庭園でのお茶会に呼ばれたことがあった。貴族の子どもたちの顔合わせのような場だったと思う。しかし顔合わせが済んでしまうと、大人たちの社交の場に早変わり、子どもたちは放置された。
私はとても退屈だった。ほかの令嬢たちのようにおとなしくおしゃべりなんてできない。退屈だから庭園を散策していたら、庭木にスカートをひっかけて破いてしまった。
普段からおてんばだった私、人前ではお行儀よくしなさいと言われていたのに、やってしまった。困り果てた私のためにこっそり人を呼んで庭園から連れ出してくださったのは、当時は王太子だったアルトウィン様だった。
そのおかげで私は、大人に怒られずに済んだのだ。
よかったね、と、あとでアルトウィン様に囁かれた時のドキドキを覚えている。
あの頃のアルトウィン様は、今よりももう少し近い感じがした。
いつからだろう、遠くに感じるようになったのは。記憶をたどってみると、妃候補になってからだ、ということに気付く。……やはりコリンナが関係しているのだ。
だめだめ、昔のことなんて思い出している場合ではない。
そういえば、そのコリンナはどこに行ったのかしら。護衛は?
あたりを見回すが、それらしい人物はどこにも見当たらない。
「どうかしたのか?」
アロイスが聞いてくる。
「友達とはぐれてしまったみたいで……」
「そうか。この人込みでは見つけ出すのは至難の業だな。帰りの待ち合わせ、みたいなことはしていないのか?」
「泊まっているお屋敷の」
言いかけて、本当のことを言ってはいけないのだったと思い出す。
「家の名前は覚えているわ」
「ふうん……なら、あとで近くまで送っていこう」
「あとで?」
「こうしよう。そのスカートを俺が買う代わりに、君は少し俺に付き合う。それなら俺に奢らせても罪悪感はないだろう? 俺が君の時間を買い取るようなものだから。俺も友達とはぐれて、一人で祭りを回る羽目になって、寂しかったんだ」
『運命を変えたいのなら、マールバラへお行き』
占い師の言葉が頭の中でこだまする。
『そこでおまえさんは、一人の若者と出会うだろう。彼がおまえさんの運命を変えてくれる』
これは運命? それとも単なる偶然?
知らない人にホイホイついていってはいけないことくらい、私だって知っている。
その時、風向きが変わってふっと甘い匂いが漂ってきた。どこかで嗅いだことがある、と思って記憶をたどり、それがあの占い師の部屋で焚かれていたお香だと思い出す。
何もしなければ、不幸な結婚が待っている。
私は運命を変えるのだ。
そのために、ここまで来たのだ。
こう見えても武門の娘、少しは腕に覚えがある。人通りがあり警邏隊が巡回している場所なら、万が一のことがあっても逃げることはできるだろう。
よし、決めた。
「ええ、いいわ。友達が見つかるまでなら」
「そうだな。俺も友人が見つかるまで。一緒にマールバラの仮面祭りを見て回ろう」
目を上げた私に、アルトウィン様によく似た声でアロイスが頷いた。
「気をつけなきゃすぐに離れ離れになっちゃいそうね」
隣を歩くコリンナが言う。
私もそう思う。
ちらりと後ろを見ると、ついてきている護衛も人込みに押されて、少しずつ距離ができていた。
護衛は、コリンナの希望で少し離れてついてくることになっていた。町娘の私たちにべったりと護衛がはりついているのもおかしな話だからだ。
確かに、コリンナが考えている街歩き程度なら、護衛は少し離れた場所にいても問題はない。逆にそのことが私の計画には好都合でもある。
これなら、うまくいくかも……?
ちょっと、期待値が上がる。
周囲は、みんな色とりどりの仮面をつけて歩いている。祭りだからおしゃれをしてきているのだろう、華やかなかっこうの人も多いし、魔女だったり、道化師だったりと、明らかに仮装と思われる人も少なくはない。
そういう人たちは顔全体を覆う仮面をつけているので、少々不気味でもある。
私達みたいに顔半分が隠れる程度の仮面ではなく、顔全体を覆う仮面をつけてしまうと、精霊も騙せそうな気がしてくる。
そんな華やかな人の流れの中にいても、騎馬で移動する制服姿の警邏隊の人たちはよく目立った。あちこちにいる。
「エレオノーラ、見て、すごいわね」
コリンナが指し示す先に、ものすご――――――く背が高い人たちがいた。派手な装束、ふわふわと動く手足。何か棒のようなものの上に立ち、棒を持って長い手足を動かしているようだ。
くるりと背の高い人が一人、こちらを向く。
その人が私のほうをじっと見ている。
――何かしら……?
それに見とれてしまったのがいけなかった。ドン、人込みに突き飛ばされて、私は通りに転がり出た。
「あぶない!」
誰かが叫ぶ。はっと顔を上げると、すぐそばに警邏隊の姿が。彼らは騎馬隊である。馬上の隊員が慌てて手綱を引くのが見えたが、間に合わない。
ぶつかる……!
ぎゅっと目を閉じたその時、ものすごい力で私は歩道に連れ戻された。ほとんど引きずられるようなかっこうで、だ。
地面の上を引きずられてしまったことで、ビリッとスカート部分が裂ける音がした。
「ぼうっとしていたらダメだろう!」
怒りをはらんだ男の人の声が降ってくる。
聞き覚えがある声にはっとなって顔を上げると、仮面をつけた男性がこちらを見降ろしている。シャツにスラックスという非常にくだけたかっこうだ。仮面の上にのぞいている髪の毛は黒……癖があって、短い。仮面で影になっているから目の色はわからない。
「あの……」
「そんなところに座っていたら通行人の邪魔になる。立って」
男性が手を差し伸べてくる。思わずその手に自分の手を重ね、立ち上がろうとしたところで、ビリリッとさらに布が避ける音が聞こえた。どうも裂けたスカート部分を踏んだまま立ち上がってしまったらしい。
裂けた布からペチコートが覗く。
私はあわてて裂けた部分をかき寄せた。
恥ずかしい。
仮面をつけていてよかった。私、顔が真っ赤だわ。
「今、もしかして、スカートが裂けたんじゃないのか?」
男性が聞いてくる。音が聞こえたのね。私は頷いた。
それにしても、この人、声が似ている。
アルトウィン様にそっくり。
けれど、口調は全然違う。
髪色も髪型も違うし、第一、国王ともあろうお方がこんなところに一人でいるはずがないから、他人の空似というか、声だけ似ているだけの人なんだろうけれど。
声だけは本当にそっくりで、妙に焦ってしまう。
ああ、だけど、こんなことになるなんて思わなかった。これでは計画どころではない。コリンナを探さなくては。
「スカートが裂けたのが今日でよかったな。いくらでも変装用の衣装を売っている」
「ごめんなさい。私、大きなお金は持ってきていないの」
暗にスカートを買えという男性に、私は首を振った。露店で使えるようにと多めにお小遣いはもらってきているが、服となると、私のお小遣いでは無理だろう。庶民の金銭感覚がわからない私でも、それくらいはわかる。
「俺が引っ張ったせいで破れたんだろう? それくらいは出すさ」
「いいえ、けっこうです。見ず知らずの方にそこまでしていただくことは」
「だけどそのかっこうで歩くつもりか? 下着が見えてるぞ」
彼の指摘に、私は言葉に詰まった。
「……しかたがありません……」
確かに大きく裂けたスカートからは、下のペチコートが覗いている。スカートは大きく破れてしまっており、破れた部分を手で持ってもペチコートは隠せない。
「警戒心が強いな。別に取って食おうなんて思ってない。もしかして仮面祭りは初めて?」
「え、ええ。初めてです」
「それでか。俺はアロイス。君は?」
「私はエレ……、エレイン」
「エレインか。かわいい名前だな。もちろん本名ではないんだろう?」
もちろん?
「ええ……もちろん違います」
「そうそう。仮面をつけている間は別人にならなくてはならない。本名なんて名乗ってはいけない。本当のことも、話してはいけない」
そう言ってアロイスが私の破れたスカート側に立ち、人込みから私を連れ出す。
庇ってくれたんだわ。そんなちょっとした仕草にドキリとする。
アルトウィン様みたい。
そういえば、妃候補になるよりも前、どこかの庭園でのお茶会に呼ばれたことがあった。貴族の子どもたちの顔合わせのような場だったと思う。しかし顔合わせが済んでしまうと、大人たちの社交の場に早変わり、子どもたちは放置された。
私はとても退屈だった。ほかの令嬢たちのようにおとなしくおしゃべりなんてできない。退屈だから庭園を散策していたら、庭木にスカートをひっかけて破いてしまった。
普段からおてんばだった私、人前ではお行儀よくしなさいと言われていたのに、やってしまった。困り果てた私のためにこっそり人を呼んで庭園から連れ出してくださったのは、当時は王太子だったアルトウィン様だった。
そのおかげで私は、大人に怒られずに済んだのだ。
よかったね、と、あとでアルトウィン様に囁かれた時のドキドキを覚えている。
あの頃のアルトウィン様は、今よりももう少し近い感じがした。
いつからだろう、遠くに感じるようになったのは。記憶をたどってみると、妃候補になってからだ、ということに気付く。……やはりコリンナが関係しているのだ。
だめだめ、昔のことなんて思い出している場合ではない。
そういえば、そのコリンナはどこに行ったのかしら。護衛は?
あたりを見回すが、それらしい人物はどこにも見当たらない。
「どうかしたのか?」
アロイスが聞いてくる。
「友達とはぐれてしまったみたいで……」
「そうか。この人込みでは見つけ出すのは至難の業だな。帰りの待ち合わせ、みたいなことはしていないのか?」
「泊まっているお屋敷の」
言いかけて、本当のことを言ってはいけないのだったと思い出す。
「家の名前は覚えているわ」
「ふうん……なら、あとで近くまで送っていこう」
「あとで?」
「こうしよう。そのスカートを俺が買う代わりに、君は少し俺に付き合う。それなら俺に奢らせても罪悪感はないだろう? 俺が君の時間を買い取るようなものだから。俺も友達とはぐれて、一人で祭りを回る羽目になって、寂しかったんだ」
『運命を変えたいのなら、マールバラへお行き』
占い師の言葉が頭の中でこだまする。
『そこでおまえさんは、一人の若者と出会うだろう。彼がおまえさんの運命を変えてくれる』
これは運命? それとも単なる偶然?
知らない人にホイホイついていってはいけないことくらい、私だって知っている。
その時、風向きが変わってふっと甘い匂いが漂ってきた。どこかで嗅いだことがある、と思って記憶をたどり、それがあの占い師の部屋で焚かれていたお香だと思い出す。
何もしなければ、不幸な結婚が待っている。
私は運命を変えるのだ。
そのために、ここまで来たのだ。
こう見えても武門の娘、少しは腕に覚えがある。人通りがあり警邏隊が巡回している場所なら、万が一のことがあっても逃げることはできるだろう。
よし、決めた。
「ええ、いいわ。友達が見つかるまでなら」
「そうだな。俺も友人が見つかるまで。一緒にマールバラの仮面祭りを見て回ろう」
目を上げた私に、アルトウィン様によく似た声でアロイスが頷いた。
26
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
あなたの片想いを聞いてしまった夜
柴田はつみ
恋愛
「『好きな人がいる』——その一言で、私の世界は音を失った。」
公爵令嬢リリアーヌの初恋は、隣家の若き公爵アレクシスだった。
政務や領地行事で顔を合わせるたび、言葉少なな彼の沈黙さえ、彼女には優しさに聞こえた。——毎日会える。それだけで十分幸せだと信じていた。
しかしある日、回廊の陰で聞いてしまう。
「好きな人がいる。……片想いなんだ」
名前は出ない。だから、リリアーヌの胸は残酷に結論を作る。自分ではないのだ、と。
束縛婚
水無瀬雨音
恋愛
幼なじみの優しい伯爵子息、ウィルフレッドと婚約している男爵令嬢ベルティーユは、結婚を控え幸せだった。ところが社交界デビューの日、ウィルフレッドをライバル視している辺境伯のオースティンに出会う。翌日ベルティーユの屋敷を訪れたオースティンは、彼女を手に入れようと画策し……。
清白妙様、砂月美乃様の「最愛アンソロ」に参加しています。
愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください
無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――
【完結】初恋の彼に 身代わりの妻に選ばれました
ユユ
恋愛
婚姻4年。夫が他界した。
夫は婚約前から病弱だった。
王妃様は、愛する息子である第三王子の婚約者に
私を指名した。
本当は私にはお慕いする人がいた。
だけど平凡な子爵家の令嬢の私にとって
彼は高嶺の花。
しかも王家からの打診を断る自由などなかった。
実家に戻ると、高嶺の花の彼の妻にと縁談が…。
* 作り話です。
* 完結保証つき。
* R18
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる