最強の魔道師に成り上がって、人気者のアイドルをやってるんですけど、燃え尽きて死んじゃうぐらいやらないとダメな前のめりな性格なんです。

ちちんぷいぷい

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婚約破棄

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ガリバルドは宮殿に、民衆を引き連れて
乗り込んできた、紫のリボンを髪につけていた
白い銀髪の若い娘を、思い出していた。

「戦うは 火のエレメンタル 
掲げしは 灼熱の紋章
閉ざされしは 暗闇の魂
煌く炎の剣をもって
燃える怒りが、わが道を開かん」

「ま、待つんだ、ソフィア」

「どいてよ、ベルナルド」
「これは、もう、かばいきれない!」

「何の事?」
「いや、気にしないでくれ」

「そう」
「うん」

「どいてったらっ どいてよ!」
「だめだ、さすがにまずい!」

「フレイラルエレメントおおおおおおおおおお!」

先頭に立っている、どこにでもいるような
普通の姿をした街娘は、何人もの
庶民の女性の恋心を、もて遊んだ
貴族の息子を、処罰するように、力づくで要求していた。

結婚を、夢見ていた女性が
された仕打ちは、とて~も、とて~も、むごいものじゃった。

「君とは、やはり結婚できないんだ」
「死んでもいいほど、愛してるって、いってくれたじゃない」

「身分の違いが悪いんだ、マイファミリーが反対しちゃって、さあ」
「そんな…… 貴方に、何もかも、全て捧げたのにーー」

「残酷な運命が、愛し合う、二人の仲を引き裂いたのさ」
「そんな、約束したじゃない」

「悪いね、じゃさ」
「ふええええええええええええん」

「おっ、愛しの子猫ちゅわああんん また、めっけw」
「ひどいっ!」

騙された、女性の中に、これまた
運がいいのか、悪いのか、知り合いが、いたのだそうだ。

「ズガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン☆!」

「ああ~、なんてことだあ」

「あきらめて戦いなさいよ、ベルナルド」
「いや、僕は、止めに来ただけだ」

護衛役なので、剣は抜いているが
使うつもりは、はじめからない。

「剣士なのに、だらしないのねっ!」
「そういう問題じゃないんだ、わっ、わかってくれ、ソフィア!」

「うん☆、わかりたくない」
「誰か、ソフィアを止めてくれ! 頼む、ああ……」

街中で、魔法を使うのは、法で、きつく禁じられているが
警護にあたる親衛隊の兵士が
気付いた時には、閉ざされたいた門は魔法で
すでに、吹き飛ばされていて
魔道師の娘は、要求に答えようとしない、ガリバルドの宮殿を
魔法で攻撃するための、精霊への祈りを捧げ始めていた。

「おい、小娘、街中で魔法とは許されないぞ」
「あっそう、それで?」

「ウヒヒな事をいっぱいされて、打ち首にされるのだぞ、だからやめろ」
「だから何? 出来るもんなら、やってみなさいよ」

「こ、この、小娘が!」

「忘れえぬ太陽の信仰
ヴァルカを僕とし その身をささげし
天空の至高の存在よ 精霊の願いがため
我の命、その供物とせん」

「うわ、またしても、魔法を なんとしても止めろ!」
「何が許さないのか、見せてもらうわ!」

「ラーヒニアリム」
「待っ、待ちなさい、話を聞こう!」

「ようやく、出てきたわね、この悪者」
「なっ…… 悪者とは、このガリバルド、逃げも隠れもしておらん!」

誰が吹き込んだのか、明らかに酷い勘違いをしている。

ガリバルドは貴族のまとめ役ではあるが
なにか、そういう悪の組織があるわけじゃないのだ。

ベルナルドも、王族だと言う正体を、明かせないので
良く知っている叔父である、ガリバルドへの誤解を
うまく解けなかった。

知らないけど、悪人じゃないと、良く知ってるとか
言っても、説得力がない。

「きっ、きっ、危険です。 ガリバルド様、ここは親衛隊が」
「どうか、お下がりください」
「あの、娘はおかしい、く、狂ってる……」

「王族が、小娘一人に、遅れをとれと言うのか!」

「めっ、めっそうもありません」
「きゅ、きゅ、きゅ、宮殿警護の責任が……」
「万が一の事があれば私達は……」

「大丈夫だ、さがっておれ」

ガリバルドが、駆けつけたときには
警護をしている、親衛隊の兵士達と衝突する寸前で
王国を騒がす、一大事となる所だった。

「ソフィア、ここは僕に任せてくれ」
「えっ、でも……」

「いいから、こういうのは得意なんだ」
「えっ、そうなの、いつから?」

「いつからでもいいだろ」
「うん☆」

「話をするのはお前か、名はなんという」
「剣士ベルナルドで、ございます」

仮面の剣士、ベルナルドはガリバルドの前で
跪き、剣を脇において、礼を取る。

「ぬっ、どこかで、聞いた名と声だな、どこかであったか?」
「いいえ、絶対に、初めてにございます、以後、お見知りおきを」

「仮面を、はずすんだ、無礼者」
「公爵様の前で…… まるで王太子様きどりだな」
「感謝の気持ちがたりないな」

「はっ、すみません、仮面だけは、どうかお許しを」

ベルナルドは上げた顔を、また深く下げる。

「なによっ、むか☆、ラーヒニアリム」
「駄目だ、ソフィア、す、すまない!」

「もご、もご、もご」

ベルナルドは、剣を拾って、慌てて立ちあがると
思わず取り出してしまった
綺麗なハンカチーフで
ソフィアの口をふさいで、黙らせた。

「よっ、余計なことは言うな、親衛隊は、さがっておれ」

「はっ」
「申し訳ありません!」
「出すぎた真似を」

ハンカチーフは高貴な人物の所持品だ。
それに、あの柄は、見覚えがたしかにある。

「なるほど、剣士といったが、貴君、まさか、いやそうだ」
「只の仮面の剣士にございます、公爵様とは、面識などは絶対に、ございません」

「いや、貴君は、間違いなく、ここで、一体何をしておるのだ、ベルナルドおう……」
「それ以上、しゃべれば、口を封じます」

仮面の剣士が、再び、手で拾い上げていた
運命の神の像が刻がまれている剣が、キラリと光る。

「わっ、わかった。 それより、そこの娘が苦しそうだぞ」

「もご もご もご う~」

手に力がはいってしまい、ソフィアが苦しそうにしているので
口を塞いだハンカチーフをはずしたが
やはり、その判断は、間違っていた。

「そうよ、いつもみたいに、やっちゃえばいいのよ!」

「い、いつもとは、どこで、何をしておるのだ」
「誤解です、街中で、しょっちゅう、剣など、振り回してはおりません」

「ソフィア、君は、黙っててくれ」
「もご もご もご」

どうやら仮面の剣士として、身分を隠して
ベルナルドは
白い髪の娘と親しくなったらしい。

「しかし、小娘、魔道師か、精霊教会の者ではないのか、どこかで」
「あれっ、ち、違います」

見事に破壊されてしまっている、宮殿の門を見ると
凄まじい威力だ。

それに、詠唱魔法は素人が、使うようなものではない。

「ソフィア…… そ、そうか!」
「ど、どうしようーー」

目立たないように、普段のマント姿とは違う
街娘の可憐な格好をしていたので
わからなかったが、以前、遠めで見たことがある
火の巫女ラーマーヤに、つき従っていた娘に
なんとなくだが、雰囲気がそっくりだ。

「ばれちゃったら、しょうがないわ」
「ここまでしておいて、開き直るか!」

「悪者め」
「だが、私は何も、しとらんぞ」

「嘘よ!」
「本当だ」

「だって、ゆるせないことは、ゆるせないの!」
「むう、それもそうだな…… いや、ここは許せ」

「だめ☆」
「問答無用か」

「うん☆」
「ならば、小娘、精霊教会に、知らせるぞ」

「へへー、残念でした、精霊教会は関係ありませんから、格好を見ればわかるでしょ」
「格好の問題ではないわ。親衛隊から急ぎ、ラーマーヤに使いを送るんだ」

「私が、参ります」
「いや、私が」
「ナマイキな魔道師の娘が、びびるなら私が、イヒヒ」

「そ、そんなあ、それだけは、ゆるしてください……」
「許せぬことは、許せんな!」

「ひいいん☆」
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