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翌日林は、病院の一階にある薬剤室前のロビーに腰掛けていた。点滴はもう取れている。窓口から昨日の女が見える。
由衣子は無表情で点滴の詰まった段ボールを運んだり、外来患者に薬を渡したりしていた。
頻繁に電話が鳴り、その度に作業が中断している。人が足りていないのだ。由衣子は時々、叩きつけるように電話を置いていた。
午後3時を過ぎた頃。白衣を脱いだ由衣子が薬剤室のドアから出て来た。林が駆け寄る。
「吉川先生どこ行くの」
林は由衣子の名字に先生を付けて呼んだ。
「林さんこんにちは、今からお昼買いにコンビニ行くんです」
由衣子は笑って答えた。林は彼女に名前を覚えてもらっていた事に満足していた。
「ふぅん、気をつけてね」
「ありがとうございます、では」
由衣子は昨日みたいに逃げるように走っていった。
由衣子は無表情で点滴の詰まった段ボールを運んだり、外来患者に薬を渡したりしていた。
頻繁に電話が鳴り、その度に作業が中断している。人が足りていないのだ。由衣子は時々、叩きつけるように電話を置いていた。
午後3時を過ぎた頃。白衣を脱いだ由衣子が薬剤室のドアから出て来た。林が駆け寄る。
「吉川先生どこ行くの」
林は由衣子の名字に先生を付けて呼んだ。
「林さんこんにちは、今からお昼買いにコンビニ行くんです」
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