5 / 15
似顔絵捜査官 高瀬 Part1
しおりを挟む
「眉毛は薄かったですね」
分かりました。
「もっとエラが張っていたような気が」
はい。
「あれ?鼻筋は通ってましたって言いませんでしたっけ」
はい…。
「あ!だから、眉毛もっと薄いですって!」
あぁ…すいません。
「あ…、こちらこそすいません。なんか、似顔絵が僕に似てる気がしてしまって…」
今から1時間前、俺が勤務する警察署に突然ソイツはやってきた。
「おい聞いたか?今、連続殺人事件の情報を持っているってやつが署に来たみたいだぞ?」
情報を持っているという電話は今日だけで100件以上。
その殆どが役に立たない嘘情報ばかり。
捜査協力金に目が眩んで連絡をしてくるバカどもばかりだ。
有力な情報は一向に入ってこない。
時間は無駄に過ぎていく一方だ。
その矢先に事件の情報って。
また今回もどうせ役に立たない話だろう。
「高瀬さん内線です!今来てる男性、犯人の顔を見たって言ってます!」
俺は耳を疑った。
犯人の顔を見た、だと?
自分で言うのもなんだか、俺は署内でも腕利きと評判の似顔絵捜査官だ。
それが本当の話ならば、事件解決の糸口が見つかるかもしれない。
俺は仕事道具を手にして、男の待つ受付へ向かった。
血が騒ぐ。
「こんにちは」
今まで酷い遺体を顔を歪めた事は何度かあった。ただ、生きてる人間様相手に慄いたのは今回が初めだ。
男の顔が異常に濃い。まさに特徴の塊。
色黒で艶やかな肌。
太くフサフサの眉毛。
眉毛の間にある大きな黒子。
綺麗な二重に長い睫系。
丸く大きな瞳
鼻筋は太く鼻頭は丸く大きい。
くっきりと浮き出た豊麗線。
分厚く太い唇。
ど真ん中で割れている顎。
『一度見たら忘れない顔』この言葉はこの男のために生まれてきたと言っても過言じゃない。
いやいや、落ち着け俺。情報を聞いて描くんだ!
「では早速描きますね」
◇ ◇ ◇
ダメだ。描こうすればするほど、コイツの顔に引っ張られていく。
「はぁ………もういいです。僕、帰ります」
「申し訳ありません」
男は肩を落として帰っていった。
俺は頭を下げた。今日はダメだ…。
『特報です!先程警察より当テレビ局に情報が入りました。
連続殺人犯の特徴ついてです。
特徴は
色黒で艶やかな肌。
太くフサフサの眉毛。
眉毛の間にある大きな黒子。
綺麗な二重に長い睫系。
丸く大きな瞳
鼻筋は太く鼻頭は丸く大きい。
くっきりと浮き出た豊麗線。
分厚く太い唇。
ど真ん中で割れている顎。
以上です。
皆さまの周りでこんな男性がいましたら、以下の番号へご連絡ください。』
分かりました。
「もっとエラが張っていたような気が」
はい。
「あれ?鼻筋は通ってましたって言いませんでしたっけ」
はい…。
「あ!だから、眉毛もっと薄いですって!」
あぁ…すいません。
「あ…、こちらこそすいません。なんか、似顔絵が僕に似てる気がしてしまって…」
今から1時間前、俺が勤務する警察署に突然ソイツはやってきた。
「おい聞いたか?今、連続殺人事件の情報を持っているってやつが署に来たみたいだぞ?」
情報を持っているという電話は今日だけで100件以上。
その殆どが役に立たない嘘情報ばかり。
捜査協力金に目が眩んで連絡をしてくるバカどもばかりだ。
有力な情報は一向に入ってこない。
時間は無駄に過ぎていく一方だ。
その矢先に事件の情報って。
また今回もどうせ役に立たない話だろう。
「高瀬さん内線です!今来てる男性、犯人の顔を見たって言ってます!」
俺は耳を疑った。
犯人の顔を見た、だと?
自分で言うのもなんだか、俺は署内でも腕利きと評判の似顔絵捜査官だ。
それが本当の話ならば、事件解決の糸口が見つかるかもしれない。
俺は仕事道具を手にして、男の待つ受付へ向かった。
血が騒ぐ。
「こんにちは」
今まで酷い遺体を顔を歪めた事は何度かあった。ただ、生きてる人間様相手に慄いたのは今回が初めだ。
男の顔が異常に濃い。まさに特徴の塊。
色黒で艶やかな肌。
太くフサフサの眉毛。
眉毛の間にある大きな黒子。
綺麗な二重に長い睫系。
丸く大きな瞳
鼻筋は太く鼻頭は丸く大きい。
くっきりと浮き出た豊麗線。
分厚く太い唇。
ど真ん中で割れている顎。
『一度見たら忘れない顔』この言葉はこの男のために生まれてきたと言っても過言じゃない。
いやいや、落ち着け俺。情報を聞いて描くんだ!
「では早速描きますね」
◇ ◇ ◇
ダメだ。描こうすればするほど、コイツの顔に引っ張られていく。
「はぁ………もういいです。僕、帰ります」
「申し訳ありません」
男は肩を落として帰っていった。
俺は頭を下げた。今日はダメだ…。
『特報です!先程警察より当テレビ局に情報が入りました。
連続殺人犯の特徴ついてです。
特徴は
色黒で艶やかな肌。
太くフサフサの眉毛。
眉毛の間にある大きな黒子。
綺麗な二重に長い睫系。
丸く大きな瞳
鼻筋は太く鼻頭は丸く大きい。
くっきりと浮き出た豊麗線。
分厚く太い唇。
ど真ん中で割れている顎。
以上です。
皆さまの周りでこんな男性がいましたら、以下の番号へご連絡ください。』
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる