ひもにーと

のるむ

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俺はさくらと名乗る彼女に連れられて、とある一軒家にたどり着いた。
いい加減な門扉は、他者の侵入をやすやすと許してしまう。
庭は10坪ほどの平庭で、これという置物もない。ただ一本のリンゴの木があって、塀のそとから、目標になるほど高い。
シンプルっていい。
特徴のないスチール製のドアに、表札には木下(きのした)と書いてあった。
「さあ入った、入ったあ。」
中身は、想像に反して和風テイストである。
いきなり居間のような場所に通された。
部屋の中には新築の建物特有の匂いがした。
置かれている家具も電気製品もほとんど新品らしく、使用された形跡は微かにある程度。
それらの家具や電気製品は、一人暮らしらしく、ちゃちなものが多い印象。
扇風機とかディスってないよ。
シンプルっていい。
「座ってどうぞ。」
「あ、ああ。」
座布団にゆっくりと腰をかけた。
「牛乳飲む?コーヒー牛乳飲む?それともた・わ・し?。」
「コーヒー牛乳でお願いします。」
冷蔵庫「ガタ…。タン。」
「それと、着替え持ってくるから。待っててね。それと勝手にこの部屋から出ちゃダメだよ。お兄さん。」
 そう言うとさくらは、居間から出て行ってしまった。
しかし、何を質問したらいいか。
まずこの国は日本なんだよな?。
さくらは日本語しゃべってるし、意思疎通に関して言えば問題ない。
家を見る限り、割と普通にあるだろう日本の民家だ。
それと魔法だ。さくらは壁(ウォールマリア)をいとも簡単に破壊して見せた。
ただの痛い子ではない、異能を操ることができる本物の魔導師か何からしい。
そしてこれが一番の疑問点だ。
さくらには両親がいないのだろうか。
こんなどこの馬の骨とも知らない浮浪者の男を平気で家に迎え入れる時点でどんなしつけをしているのか、正気とは思えない。
まあ俺はヒキニートでも常識はわきまえてるつもりだ。
いや、むしろヒキニートであるからこそ他人よりもはるかに礼を重んじる気質を備えていると言って良いだろう。
ゆえに、断じてさくらを襲ったりはしないだろう。たぶん。
「ふぇ 全てはひーつぜん?ひかれ合うようなでーあーい(出会い) ツナがるストーリーねぇ 、このむねのこどく、りかいできないないなーら、そのままーおちていくだけ。」
そんなつむじ風のような鼻歌を歌いつつ、思った。ガタッ…。
「まてよ。これ…は、鶴の恩返し的な奴かもしれない。」
行くな、ダメって言われただろう。
礼を重んじるのではなかったのか。
お前は、そんなに簡単に人の約束を簡単に踏みにじる、節操のない男なのか。
でも、感じちゃう。ビクビク。
そして俺は居間を後にした。

居間から直ぐ近くに木のぬくもりを感じさせるドアがあった。
この部屋が直ぐにさくらの部屋だということはわかった。
お洒落でガールテイストな花のガーランドが添えられている。
そしてさくらの鼻歌が聞こえる。
1人になると、俺も鼻歌を歌いたくなるクセがあるだけに、シンパシーを感じていた。
そーっと、そーっとドアにてを掛け、
そーっと、そーっと覗いてみたんだ。
ですよね~。彼女は着替えていたんだ。
着替えを見るのに夢中になっていたオレは、背後から近付いて来る、もう一人の仲間に気付かなかった。
オレはその女に毒薬を飲まされ、目が覚めたら体が縮んでしまっていた!!
実際は毒薬も飲まされてないし、体も縮んでない。しかし…。
「お姉ちゃん、変態さんが覗いてますよ。どうしますか。」
そこには僕が初めて乳を揉まさせていただいた子が立っていた。
「いやぁああ、変態!!変態!!変態!!。」
いやあ、意外と恥じらいの気持ちある子なんだな。さくらって。
俺は物理的な手法(打属性)を通して再び気絶させられた。
シンプルっていいよね。



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