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第二章 王都にお引越し! クラスメイトは王子様
43、Aクラス1
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入学式とパーティーの翌日。オリビアは半分目を閉じたままリタに身支度をしてもらい、なんとか寮の入り口を出た。
煌びやかなドレスとは違い簡素な作りの制服は身軽で気に入っている。パーティーで疲れてはいるが、その足取りが重くならずにすんだ。
女子寮の門の前では、護衛のジョージが待っていた。周りには女子生徒が数名彼を囲んでいて近づきにくい。オリビアはその集団を素通りして敷地内の校舎へと向かうべく、颯爽と歩みを進める。
「お嬢様! ちょっと待って!」
「おはよう、ジョージ・ヘマタイトさん。校舎は敷地内なので護衛は結構よ」
人をかき分け、慌てた様子でジョージが後を追い背後から声を掛けてきた。が、オリビアは視線も合わせず歩みを止めなかった。
昨日彼が護衛の仕事を放棄したため、王子とダンスすることになってしまったと若干恨む気持ちがあったからだ。
「お嬢様、何むくれてるんですか?」
「……別に」
追いついたジョージが一生懸命早足で校舎へ向かうオリビアに並び、同じ速度で歩いた。残念ながら足の長さが違うため、少し息が上がっているオリビアとは対照的に余裕がありそうだ。少し悔しい。
そして彼はオリビアの表情から考えていることを察した様子で「ああ、なるほど」と言って、いつも人をからかう時に見せる意地悪な笑みを浮かべていた。
「昨日、王子様と踊るハメになって拗ねてるんですね」
「殿下だってば。ああいう時は護衛として仕事してくれなくては困るのよ」
オリビアは頬を軽く膨らませる。
「いやいや、お嬢様が断れない相手に、俺が横槍入れるなんてできるわけないでしょう。それに身の危険ではないんですから俺の仕事の範囲外ですよ」
「身の危険よ! あんなに目立って今日からどう生きていけばいいのよ」
オリビアが口を尖らせながらジョージに言葉を投げつけていると、学院の校舎前に到着していた。
大きな掲示板が入り口の横にあり、生徒たちが群がっていて障壁となっている。オリビアの身長では名簿を見ることがない。代わりにジョージが一歩後ろに下がり掲示板の名簿を確認した。
「お、クラス分けですね。お嬢様と俺は……Aクラスだそうですよ。あ、王子様もですね」
「はあ……最悪。本当だったのね。さあ、早く行ってなるべく目立たない場所を選びましょう」
ニヤニヤと不快な薄ら笑いを浮かべるジョージを引き連れ、オリビアは校舎の中へ入っていった。
>>続く
煌びやかなドレスとは違い簡素な作りの制服は身軽で気に入っている。パーティーで疲れてはいるが、その足取りが重くならずにすんだ。
女子寮の門の前では、護衛のジョージが待っていた。周りには女子生徒が数名彼を囲んでいて近づきにくい。オリビアはその集団を素通りして敷地内の校舎へと向かうべく、颯爽と歩みを進める。
「お嬢様! ちょっと待って!」
「おはよう、ジョージ・ヘマタイトさん。校舎は敷地内なので護衛は結構よ」
人をかき分け、慌てた様子でジョージが後を追い背後から声を掛けてきた。が、オリビアは視線も合わせず歩みを止めなかった。
昨日彼が護衛の仕事を放棄したため、王子とダンスすることになってしまったと若干恨む気持ちがあったからだ。
「お嬢様、何むくれてるんですか?」
「……別に」
追いついたジョージが一生懸命早足で校舎へ向かうオリビアに並び、同じ速度で歩いた。残念ながら足の長さが違うため、少し息が上がっているオリビアとは対照的に余裕がありそうだ。少し悔しい。
そして彼はオリビアの表情から考えていることを察した様子で「ああ、なるほど」と言って、いつも人をからかう時に見せる意地悪な笑みを浮かべていた。
「昨日、王子様と踊るハメになって拗ねてるんですね」
「殿下だってば。ああいう時は護衛として仕事してくれなくては困るのよ」
オリビアは頬を軽く膨らませる。
「いやいや、お嬢様が断れない相手に、俺が横槍入れるなんてできるわけないでしょう。それに身の危険ではないんですから俺の仕事の範囲外ですよ」
「身の危険よ! あんなに目立って今日からどう生きていけばいいのよ」
オリビアが口を尖らせながらジョージに言葉を投げつけていると、学院の校舎前に到着していた。
大きな掲示板が入り口の横にあり、生徒たちが群がっていて障壁となっている。オリビアの身長では名簿を見ることがない。代わりにジョージが一歩後ろに下がり掲示板の名簿を確認した。
「お、クラス分けですね。お嬢様と俺は……Aクラスだそうですよ。あ、王子様もですね」
「はあ……最悪。本当だったのね。さあ、早く行ってなるべく目立たない場所を選びましょう」
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