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第六章 事件発生
172、オリビアVSレオン最終決戦〜終結〜2
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「こんなことになって申し訳なかった。君が生きていて……本当によかった」
「お互い、助かってよかったですわね。全てリアム様のおかげですわ」
「そうか……」
レオンがとった行動に、オリビアは驚いた。そばにいるリアムも同じく驚いた様子で目を見開いている。目の前のレオンが深々と腰を折りリアムに頭を下げたからだ。
「レオン殿下、どうか顔を上げてください! こんなところで王子が軽々しく頭を下げてはいけません」
「軽々しくなんかないよ。僕はリアムがいなかったら自分だけでなくオリビア嬢の命も奪うところだった。助けてくれてありがとう。それから……助けてくれたときに知らなかったとはいえ失礼なことを言った。申し訳ない」
「そんなこと……お気になさらないでください。それに殿下は私が助けに入ったとき、オリビア嬢を守ろうとしていましたね。彼女は私の大切な人です。こちらこそありがとうございます」
「リアム……」
リアムがレオンに優しい笑顔を向けている。顔を上げたレオンが一瞬ためらうような何か言いたげな視線を送ってきたので、オリビアは静かに首を振った。きっと彼は罪悪感から事実をリアムに話したかったのだろうが、わざわざ知らせる必要のないこともあると思ったからだ。
「さあ、念のため医者に診てもらった方がいい。一旦ここを離れましょう」
「わ、私は平気です! リアム様こそ医者に……」
リアムに肩を支えられ、促されるように歩き始めたオリビア。すると、野次馬していた生徒や避難した生徒たちの人だかりから、大きな叫び声が聞こえた。
「フレディ! フレディー!! いやああっ!!」
「マリーもいないわ! うわあああっ」
女子生徒が泣いている。オリビアはその生徒たちに見覚えがあった。
「ソフィーさん、マイラさん?」
「「ああ、オリビアさん!」」
オリビアにとってクラスメイトのふたりは声に反応しこちらに気づくと泣きながら駆け寄ってきた。彼女たちに寄り添い、様子をうかがう。
「そんなに泣き腫らしてどうしたのですか? 」
「実は、私たちのクラブで飼育していた動物たちが……っ」
オリビアは泣きじゃくりながら話す彼女たちの説明を聞いた。ふたりが動物の飼育クラブをしていたのは知っていた。火災が発生した際にソフィーとマイラは必死に外に動物たちを連れ出したが間に合わずに、二階のクラブ室に動物が残ったままだという。飼育していた動物の名を呼び、今にも炎の中に飛び込んでいきそうな勢いだ。
しかし、すでに最上階の三階まで火の手が周り、窓は割れ各部屋から黒煙と炎が吹き出している。動物たちは残念ながら生きてはいないだろうとオリビアは思った。
「全部僕のせいだ……。申し訳ない」
「……え?」
「殿下……?」
レオンが泣きじゃくるソフィーとマイラの前に立ち、リアムのときと同様に頭を下げて謝罪の言葉を口にした。謝られたふたりはわけがわからず目を丸くして反応に困っているようだった。
その後、建物倒壊の恐れがあるとしてさらに遠くに避難することになったオリビアたちは、王族担当の騎士団員に連れられたレオンと別れ、他の生徒たちやリアムとともに学院の敷地の外へ出ていく。
クラブ棟の方からは、大掛かりな工事でも聞かないような大きな音が響き渡り、砂混じりの熱風が吹いていた。
>>次章へ続く
ここまで読んでいただきありがとうございます☺️
ここで一旦クラブ棟炎上事件は解決です!
次回から新章にて事件の事後やオリビアの魔法のお話となります🎶
応援などしていただけたら嬉しいです!
引き続きよろしくお願いします(^^)/
「お互い、助かってよかったですわね。全てリアム様のおかげですわ」
「そうか……」
レオンがとった行動に、オリビアは驚いた。そばにいるリアムも同じく驚いた様子で目を見開いている。目の前のレオンが深々と腰を折りリアムに頭を下げたからだ。
「レオン殿下、どうか顔を上げてください! こんなところで王子が軽々しく頭を下げてはいけません」
「軽々しくなんかないよ。僕はリアムがいなかったら自分だけでなくオリビア嬢の命も奪うところだった。助けてくれてありがとう。それから……助けてくれたときに知らなかったとはいえ失礼なことを言った。申し訳ない」
「そんなこと……お気になさらないでください。それに殿下は私が助けに入ったとき、オリビア嬢を守ろうとしていましたね。彼女は私の大切な人です。こちらこそありがとうございます」
「リアム……」
リアムがレオンに優しい笑顔を向けている。顔を上げたレオンが一瞬ためらうような何か言いたげな視線を送ってきたので、オリビアは静かに首を振った。きっと彼は罪悪感から事実をリアムに話したかったのだろうが、わざわざ知らせる必要のないこともあると思ったからだ。
「さあ、念のため医者に診てもらった方がいい。一旦ここを離れましょう」
「わ、私は平気です! リアム様こそ医者に……」
リアムに肩を支えられ、促されるように歩き始めたオリビア。すると、野次馬していた生徒や避難した生徒たちの人だかりから、大きな叫び声が聞こえた。
「フレディ! フレディー!! いやああっ!!」
「マリーもいないわ! うわあああっ」
女子生徒が泣いている。オリビアはその生徒たちに見覚えがあった。
「ソフィーさん、マイラさん?」
「「ああ、オリビアさん!」」
オリビアにとってクラスメイトのふたりは声に反応しこちらに気づくと泣きながら駆け寄ってきた。彼女たちに寄り添い、様子をうかがう。
「そんなに泣き腫らしてどうしたのですか? 」
「実は、私たちのクラブで飼育していた動物たちが……っ」
オリビアは泣きじゃくりながら話す彼女たちの説明を聞いた。ふたりが動物の飼育クラブをしていたのは知っていた。火災が発生した際にソフィーとマイラは必死に外に動物たちを連れ出したが間に合わずに、二階のクラブ室に動物が残ったままだという。飼育していた動物の名を呼び、今にも炎の中に飛び込んでいきそうな勢いだ。
しかし、すでに最上階の三階まで火の手が周り、窓は割れ各部屋から黒煙と炎が吹き出している。動物たちは残念ながら生きてはいないだろうとオリビアは思った。
「全部僕のせいだ……。申し訳ない」
「……え?」
「殿下……?」
レオンが泣きじゃくるソフィーとマイラの前に立ち、リアムのときと同様に頭を下げて謝罪の言葉を口にした。謝られたふたりはわけがわからず目を丸くして反応に困っているようだった。
その後、建物倒壊の恐れがあるとしてさらに遠くに避難することになったオリビアたちは、王族担当の騎士団員に連れられたレオンと別れ、他の生徒たちやリアムとともに学院の敷地の外へ出ていく。
クラブ棟の方からは、大掛かりな工事でも聞かないような大きな音が響き渡り、砂混じりの熱風が吹いていた。
>>次章へ続く
ここまで読んでいただきありがとうございます☺️
ここで一旦クラブ棟炎上事件は解決です!
次回から新章にて事件の事後やオリビアの魔法のお話となります🎶
応援などしていただけたら嬉しいです!
引き続きよろしくお願いします(^^)/
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