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2章
生徒会長って
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「ええっと。北川さんだっけ? ぼくは生徒会長の平泉です」
やってきた男子は、背はわたしよりちょっと高いくらい。
キツネみたいなつり目をしていて、黒ぶちのメガネをかけている。
おおっ。この人が生徒会長!
「こんにちはっ。北川です」
ぺこりと頭を下げたけど、何だか冷ややかな視線を感じてすぐに顔を上げた。
「ぼくたちの大事な昼休みを邪魔しに来たんだから、よっぽどの話かな?」
生徒会長はいらただしげに言うと、わたしをじろりとにらんできた。
大事な昼休み……って重要な話し合いでもしてたのかな。
「すみません。今日は生徒会長にききたいことがあってきました」
「ききたいこと?」
「はい。あの、入学してびっくりしたんです。グラウンドも雑草だらけだし、校舎もいろんなところがこわれてるし」
「はぁ」
生徒会長が気のない返事をした。
ポケットに手をつっこんで、ガムをかんでいるのか、くちゃくちゃと口を鳴らしてる。
あれ? 生徒会長のイメージ、なんかわたしの想像とちがう?
「それで、もし、生徒会で清掃活動とかされていたら、協力したいなと思って」
「は? 清掃活動? そんなのするわけないじゃん」
「え? でも、こんなに学園が荒れてるのに。何もしないんですか?」
思わず言い返すと、生徒会長は「はぁ?」と眉間にしわをよせた。
「何もしない……か。逆にきくけど、君は何かしてるのか?」
「わたしは昼休みと放課後、学園の掃除をしています。きのうから中庭の雑草取りをしてるんですが、範囲が広くて良かったら生徒会の方も……」
「それ……何のためにやってるの? 何をめざしてるの?」
生徒会長が首をかしげて、バリバリと頭をかいた。
「わたしは……前の学園みたいに、みんなが生き生きしてる学園をめざしてます。だから、まずはお掃除から始めて……」
それまでだまっていた大柄な男子があはははっと笑い始めた。
つられて生徒会長も吹き出す。
「生き生きした学園かぁ。だけど残念だったね。六月に廃校を決める視察団が来るんだよ。それで廃校が正式決定なんだ」
「知ってます。だから、それまでに学園内を整えて、廃校を考え直してもらおうと……」
「ムダだよ。そんなことでこの学園が変わったりしない。それよりさ。廃校まで楽しく好きなように過ごせたらそれでいいじゃん」
「そうそう。まぁ、おれたち三年は、廃校とか関係ないから。でも、一年は大変だねー。入学したところなのに。みんなどこかに転校するのかなー?」
大柄男子がふざけたように言うと、中にいた女子たちがきゃはははっと笑った。
生徒会長が笑いながら、付け足した。
「もうこの学園、終わってるよな。腐ってるわ」
やってきた男子は、背はわたしよりちょっと高いくらい。
キツネみたいなつり目をしていて、黒ぶちのメガネをかけている。
おおっ。この人が生徒会長!
「こんにちはっ。北川です」
ぺこりと頭を下げたけど、何だか冷ややかな視線を感じてすぐに顔を上げた。
「ぼくたちの大事な昼休みを邪魔しに来たんだから、よっぽどの話かな?」
生徒会長はいらただしげに言うと、わたしをじろりとにらんできた。
大事な昼休み……って重要な話し合いでもしてたのかな。
「すみません。今日は生徒会長にききたいことがあってきました」
「ききたいこと?」
「はい。あの、入学してびっくりしたんです。グラウンドも雑草だらけだし、校舎もいろんなところがこわれてるし」
「はぁ」
生徒会長が気のない返事をした。
ポケットに手をつっこんで、ガムをかんでいるのか、くちゃくちゃと口を鳴らしてる。
あれ? 生徒会長のイメージ、なんかわたしの想像とちがう?
「それで、もし、生徒会で清掃活動とかされていたら、協力したいなと思って」
「は? 清掃活動? そんなのするわけないじゃん」
「え? でも、こんなに学園が荒れてるのに。何もしないんですか?」
思わず言い返すと、生徒会長は「はぁ?」と眉間にしわをよせた。
「何もしない……か。逆にきくけど、君は何かしてるのか?」
「わたしは昼休みと放課後、学園の掃除をしています。きのうから中庭の雑草取りをしてるんですが、範囲が広くて良かったら生徒会の方も……」
「それ……何のためにやってるの? 何をめざしてるの?」
生徒会長が首をかしげて、バリバリと頭をかいた。
「わたしは……前の学園みたいに、みんなが生き生きしてる学園をめざしてます。だから、まずはお掃除から始めて……」
それまでだまっていた大柄な男子があはははっと笑い始めた。
つられて生徒会長も吹き出す。
「生き生きした学園かぁ。だけど残念だったね。六月に廃校を決める視察団が来るんだよ。それで廃校が正式決定なんだ」
「知ってます。だから、それまでに学園内を整えて、廃校を考え直してもらおうと……」
「ムダだよ。そんなことでこの学園が変わったりしない。それよりさ。廃校まで楽しく好きなように過ごせたらそれでいいじゃん」
「そうそう。まぁ、おれたち三年は、廃校とか関係ないから。でも、一年は大変だねー。入学したところなのに。みんなどこかに転校するのかなー?」
大柄男子がふざけたように言うと、中にいた女子たちがきゃはははっと笑った。
生徒会長が笑いながら、付け足した。
「もうこの学園、終わってるよな。腐ってるわ」
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