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大人たちの夏
桃と穂高の場合 (2/3)
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くまさんから「昼間から飲みに行かないか」と誘われて何気なく了承してしまった先で待っていたのはくまさんのパートナーの女性ともう一人、薄いネイビーカラーのサングラスをした女性だった。
二人は同級生で、夏帆さんの方はくまさんと居酒屋で隣同士に……そこから付き合いを始めたのだと言うのは知っていたが本当にそんな事ってあるのかと半信半疑だった。そんな自分にも、まさか、同じような状況が訪れるなんて思ってもいなかったが。
当たり前だがくまさんの前に夏帆さん、俺の前には桃さん、の席順。
軽食と一緒に飲み始めれば「遠慮しないで食べてください。私達いつもそうなので」と勧めてくれる桃さん。
形式ばった、大人数の飲み会とは違ってそれぞれに自由なビアガーデンの席。桃さんと夏帆さんを眺めているとくまさんが「この二人を見ながら飲むのも良いだろ」と言う。確かに、なかなか個性的な二人のやり取りは見ていて飽きない。
俺はそこまで酒は飲まない。
付き合い程度で、あとはもうつまらなくなってしまうタイプ。
場が盛り下がるとか、男だから女性に対して、とか少し煩わしいと思っていたが俺の目の前の二人はそんな事気にせず勝手に盛り上がって、食べて、飲んでいる。
「面白いだろ?」
くまさんの言葉に普段は進まない二杯目を頼む。
それに気が付いた桃さんは「私はメロンソーダを」と言い出して一緒に注文したメロンソーダが運ばれてくるとまさかのビールと同じ中ジョッキ。「でっか!!」とお酒の勢いだったのかなみなみ注がれている緑色のメロンソーダに爆笑している夏帆さんに釣られて「普通のグラスで来ると思ったんだもん……」と言う桃さんに俺も吹き出しそうになって堪える。
可愛い、と思ってしまった。
少し唇を尖らせて言う桃さんがそのままストローを引き抜き、残った紙の包装を癖なのか、小さく結んで畳んでいる手元を俺は眺める。
帰りの電車内、くまさんたちを見送ってから桃さんに席に座って、と勧めたがどうしても半ば見下ろすような形になってしまう。通勤時などまるで意識した事の無かった自分の無遠慮な視線のせいで桃さんの素の目元が分かる。
少しきゅっとなっている目尻と丁寧にメイクをしているのか派手過ぎないまつ毛……失礼な事を、とすぐに視線を逸らそうとすれば桃さんは俺を見上げて「うるさくなかったですか?」と今日の出来事を聞いてくれる。
くまさんと言う共通の話題に意気投合してしまった。
今、目の前で桃さんは「メロンソーダが甘すぎたから」とブラックのアイスコーヒーを選んで注文している。
「あ、穂高さんもだ」
受け取りカウンターで同時に提供されるアイスコーヒーにお揃い、と笑う桃さん。
互いにアルコールが入っているからか初対面同士にしては距離感を上手く掴めなくなっている。
二人掛けの席につけば桃さんは少し視線を宙にやってからす、とサングラスを外してテーブルに置くとバッグの中にあったケースを取り出して専用の眼鏡拭きで小さくレンズを拭う。
そうすれば俺は桃さんのアルコールとビアガーデンでの日差しに赤く火照っている顔をまじまじと見てしまう事となった。
・・・
穂高さんと一緒に入ったお店の効きすぎている空調に少し我に返る。
私は初対面の穂高さんと何をしているんだろうか。お茶をしようとしている。
私達の年齢になるとショッピングをしていても隙あらばお茶をしてしまう悲しい生き物になってしまうがそれは夏帆と一緒だからで、穂高さんと……あれ?これ先に穂高さんに誘われたんだっけ。
そうだ、くまさんが夏帆と喧嘩した日の事を聞くんだった。
ふいにサングラスのレンズに何か跳ねていたのか影がちらつき気になって外す。ケースから取り出した布の先で拭おうとしてまたしても目の前にいるのは夏帆じゃなくて穂高さんだったのだと――素顔を晒してしまった。
しかもメイクだってきっと崩れている。
まあ、いっか。
こればかりはしょうがない……自分のちょっと気になる部分をひた隠しにしている訳じゃ無いし屋内だから、と拭いたサングラスをテーブルに置いたまま、穂高さんと向き合う。
ほらね、穂高さんは気にしてなんかいない。
他人なんてそんなモノだ。
「桃さん」
ストローに口を付けていた私に穂高さんが「体調は大丈夫?」と声を掛けてくれた。ああ、夏帆が言っていた事をちゃんと聞いていたのか、と去年のビアガーデンでの出来事を穂高さんに話す。
頬を触ってみればこのガンガンに効いている冷房の中だと言うのに確かにまだ熱い。
「外が暑すぎるんですよね。夏帆から誘われなきゃ外に出ませんし」
アイスコーヒーのストローをいじいじしながら愚痴っぽくなってしまう私の言葉に穂高さんも頷いている。
「再来週だったかな……くまさんと海に行くんだ、って夏帆が言ってて。そこに私も含まれているんですけど正直、どうしよっかなって」
ひとりだし。
一緒に行こうと誘ってくれている夏帆と多分、全然気にしてなんかいないくまさんのことを考えしまう。カップル二人の夏休みに私が同行しちゃうのは流石にまずい。夫婦じゃないけど水入らず、にさせてあげたい。大人の夏休みは短いから、その時にしか出来ない事を二人にはして貰いたい。
と思っていたら。
私の隣には穂高さんがいて、目の前の助手席には夏帆、運転席にはくまさんがいた。案の定、夏帆から「どうせ私達に気を使って行かないとか言い出すんだから」と釘を刺されての大人たちの夏の行楽が始まろうとしていた。
宿泊代はまだしも車を出して貰ったから高速代とかこまごまとした現金を渡すよりも移動費は当日の消え物の方が良いかな、と思って夏帆に相談してから私はお菓子を……どうやら穂高さんの方も同じで乾物を用意したらしく車内はさながら学生時代を彷彿とさせるお菓子パーティーと化していた。
ちなみに私がまた夏帆用に海老せんべいを買ってくれば「ぐへへ」と言っていたので嬉しかったようだ。夏帆曰く「なんぼあってもええですからね」らしいので事あるごとに用意していた。
大人たちによるカネに物を言わせたお菓子パーティー。
助手席の夏帆は運転中のくまさんが勝手に食べられるようにセンターのドリンクホルダーにカップを用意し、ざらざらと私が買って来たスティック状のスナックを流し込んでいた。手を汚さないように油分のない物を選んできていたので運転をお願いしているくまさんでも食べられる。
隣の穂高さんも前より打ち解けていて楽しそうだし、夏帆から海老せんべいを三枚ほど授けられている。
「これ美味しいんですよ。いつも夏帆に買っていくんです」
「三枚も、俺が貰っちゃっていいの?」
「布教活動です」
「だそうです」
隣で海老せんべいの包装を早速切って口にしている穂高さん、感想を期待している夏帆、安全運転のくまさん。
楽しいな、と塗って来たリップの事なんて気にしないで飲んで食べていれば車は目的地に到着する。
海と山、両方が揃っている絶好の行楽地にある一棟貸しのコテージはまだ真新しく、よく予約が取れたな、と思えば受付でくまさんが親しげに管理者の人と話をしているのが見えた。
「くまさんの知り合いが親戚の人の事業を引き継いで始めたんだって。それでコテージのキャンセルが出た時に他のお客さんのキャンセル待ちが無かったから連絡してくれて。そうじゃなかったら私達はテントサイトの方だったの」
「流石くまさん、顔が広いね……会社でもあんな感じなんですか?」
私の問いかけに隣にいた穂高さんも「あの性格だからか人が寄って来るみたいで」と教えてくれる。
「……桃さん、それ持とうか」
私が肩から提げていた大きな保冷バッグ。この中には今夜の食材が入っていた。お言葉に甘えてお願いすると結構重いそれに驚いたのか「他に重い物は」と聞いてくれる。気にしなくたって大丈夫なのに、優しいなーと思っていれば鍵を受け取ったくまさんが戻って来る。
二人は同級生で、夏帆さんの方はくまさんと居酒屋で隣同士に……そこから付き合いを始めたのだと言うのは知っていたが本当にそんな事ってあるのかと半信半疑だった。そんな自分にも、まさか、同じような状況が訪れるなんて思ってもいなかったが。
当たり前だがくまさんの前に夏帆さん、俺の前には桃さん、の席順。
軽食と一緒に飲み始めれば「遠慮しないで食べてください。私達いつもそうなので」と勧めてくれる桃さん。
形式ばった、大人数の飲み会とは違ってそれぞれに自由なビアガーデンの席。桃さんと夏帆さんを眺めているとくまさんが「この二人を見ながら飲むのも良いだろ」と言う。確かに、なかなか個性的な二人のやり取りは見ていて飽きない。
俺はそこまで酒は飲まない。
付き合い程度で、あとはもうつまらなくなってしまうタイプ。
場が盛り下がるとか、男だから女性に対して、とか少し煩わしいと思っていたが俺の目の前の二人はそんな事気にせず勝手に盛り上がって、食べて、飲んでいる。
「面白いだろ?」
くまさんの言葉に普段は進まない二杯目を頼む。
それに気が付いた桃さんは「私はメロンソーダを」と言い出して一緒に注文したメロンソーダが運ばれてくるとまさかのビールと同じ中ジョッキ。「でっか!!」とお酒の勢いだったのかなみなみ注がれている緑色のメロンソーダに爆笑している夏帆さんに釣られて「普通のグラスで来ると思ったんだもん……」と言う桃さんに俺も吹き出しそうになって堪える。
可愛い、と思ってしまった。
少し唇を尖らせて言う桃さんがそのままストローを引き抜き、残った紙の包装を癖なのか、小さく結んで畳んでいる手元を俺は眺める。
帰りの電車内、くまさんたちを見送ってから桃さんに席に座って、と勧めたがどうしても半ば見下ろすような形になってしまう。通勤時などまるで意識した事の無かった自分の無遠慮な視線のせいで桃さんの素の目元が分かる。
少しきゅっとなっている目尻と丁寧にメイクをしているのか派手過ぎないまつ毛……失礼な事を、とすぐに視線を逸らそうとすれば桃さんは俺を見上げて「うるさくなかったですか?」と今日の出来事を聞いてくれる。
くまさんと言う共通の話題に意気投合してしまった。
今、目の前で桃さんは「メロンソーダが甘すぎたから」とブラックのアイスコーヒーを選んで注文している。
「あ、穂高さんもだ」
受け取りカウンターで同時に提供されるアイスコーヒーにお揃い、と笑う桃さん。
互いにアルコールが入っているからか初対面同士にしては距離感を上手く掴めなくなっている。
二人掛けの席につけば桃さんは少し視線を宙にやってからす、とサングラスを外してテーブルに置くとバッグの中にあったケースを取り出して専用の眼鏡拭きで小さくレンズを拭う。
そうすれば俺は桃さんのアルコールとビアガーデンでの日差しに赤く火照っている顔をまじまじと見てしまう事となった。
・・・
穂高さんと一緒に入ったお店の効きすぎている空調に少し我に返る。
私は初対面の穂高さんと何をしているんだろうか。お茶をしようとしている。
私達の年齢になるとショッピングをしていても隙あらばお茶をしてしまう悲しい生き物になってしまうがそれは夏帆と一緒だからで、穂高さんと……あれ?これ先に穂高さんに誘われたんだっけ。
そうだ、くまさんが夏帆と喧嘩した日の事を聞くんだった。
ふいにサングラスのレンズに何か跳ねていたのか影がちらつき気になって外す。ケースから取り出した布の先で拭おうとしてまたしても目の前にいるのは夏帆じゃなくて穂高さんだったのだと――素顔を晒してしまった。
しかもメイクだってきっと崩れている。
まあ、いっか。
こればかりはしょうがない……自分のちょっと気になる部分をひた隠しにしている訳じゃ無いし屋内だから、と拭いたサングラスをテーブルに置いたまま、穂高さんと向き合う。
ほらね、穂高さんは気にしてなんかいない。
他人なんてそんなモノだ。
「桃さん」
ストローに口を付けていた私に穂高さんが「体調は大丈夫?」と声を掛けてくれた。ああ、夏帆が言っていた事をちゃんと聞いていたのか、と去年のビアガーデンでの出来事を穂高さんに話す。
頬を触ってみればこのガンガンに効いている冷房の中だと言うのに確かにまだ熱い。
「外が暑すぎるんですよね。夏帆から誘われなきゃ外に出ませんし」
アイスコーヒーのストローをいじいじしながら愚痴っぽくなってしまう私の言葉に穂高さんも頷いている。
「再来週だったかな……くまさんと海に行くんだ、って夏帆が言ってて。そこに私も含まれているんですけど正直、どうしよっかなって」
ひとりだし。
一緒に行こうと誘ってくれている夏帆と多分、全然気にしてなんかいないくまさんのことを考えしまう。カップル二人の夏休みに私が同行しちゃうのは流石にまずい。夫婦じゃないけど水入らず、にさせてあげたい。大人の夏休みは短いから、その時にしか出来ない事を二人にはして貰いたい。
と思っていたら。
私の隣には穂高さんがいて、目の前の助手席には夏帆、運転席にはくまさんがいた。案の定、夏帆から「どうせ私達に気を使って行かないとか言い出すんだから」と釘を刺されての大人たちの夏の行楽が始まろうとしていた。
宿泊代はまだしも車を出して貰ったから高速代とかこまごまとした現金を渡すよりも移動費は当日の消え物の方が良いかな、と思って夏帆に相談してから私はお菓子を……どうやら穂高さんの方も同じで乾物を用意したらしく車内はさながら学生時代を彷彿とさせるお菓子パーティーと化していた。
ちなみに私がまた夏帆用に海老せんべいを買ってくれば「ぐへへ」と言っていたので嬉しかったようだ。夏帆曰く「なんぼあってもええですからね」らしいので事あるごとに用意していた。
大人たちによるカネに物を言わせたお菓子パーティー。
助手席の夏帆は運転中のくまさんが勝手に食べられるようにセンターのドリンクホルダーにカップを用意し、ざらざらと私が買って来たスティック状のスナックを流し込んでいた。手を汚さないように油分のない物を選んできていたので運転をお願いしているくまさんでも食べられる。
隣の穂高さんも前より打ち解けていて楽しそうだし、夏帆から海老せんべいを三枚ほど授けられている。
「これ美味しいんですよ。いつも夏帆に買っていくんです」
「三枚も、俺が貰っちゃっていいの?」
「布教活動です」
「だそうです」
隣で海老せんべいの包装を早速切って口にしている穂高さん、感想を期待している夏帆、安全運転のくまさん。
楽しいな、と塗って来たリップの事なんて気にしないで飲んで食べていれば車は目的地に到着する。
海と山、両方が揃っている絶好の行楽地にある一棟貸しのコテージはまだ真新しく、よく予約が取れたな、と思えば受付でくまさんが親しげに管理者の人と話をしているのが見えた。
「くまさんの知り合いが親戚の人の事業を引き継いで始めたんだって。それでコテージのキャンセルが出た時に他のお客さんのキャンセル待ちが無かったから連絡してくれて。そうじゃなかったら私達はテントサイトの方だったの」
「流石くまさん、顔が広いね……会社でもあんな感じなんですか?」
私の問いかけに隣にいた穂高さんも「あの性格だからか人が寄って来るみたいで」と教えてくれる。
「……桃さん、それ持とうか」
私が肩から提げていた大きな保冷バッグ。この中には今夜の食材が入っていた。お言葉に甘えてお願いすると結構重いそれに驚いたのか「他に重い物は」と聞いてくれる。気にしなくたって大丈夫なのに、優しいなーと思っていれば鍵を受け取ったくまさんが戻って来る。
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