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疑似体験
そこから、デート中も使えるミニ知識みてぇなアドバイスをしながら近くの眼鏡屋まで歩いた。
女子の買い物は長い。
長いけど、その間は目移り禁止でスマホも出来るだけ開けずに笑顔と相槌を欠かさない。
服を選ぶときは、どんな服でも似合うポイントを話して最終本人に選ばせる。
たまに女友達の悪口を言う子がいるけど、肯定も否定もしないで曖昧に聞いておく。
女子ネットワークはどこでどう繋がってるかわかんねぇからな。
下手に頷いたら話を変えられ、別れた後に「ナルハヤが悪口言ってたよ♡」って言いふらされたことがあんだよ。
俺が話す間、スマホに絶え間なくメモしている生徒会長の眉間にはくっきり皺が寄っていた。
まあ、頭で考えるだけじゃそうなるよな。
学校に反対されてもコイツがこのままAVの道を進むなら⋯仲良くしておけば、現場に誘ってもらえるかもしれねぇという下心が湧いてるから親切にしといて損はねぇ。
「なんなら、眼鏡買ったあとでナンパしてWデートしとくか?」
「え⋯」
「あれこれ考えるより、試した方がわかりやすいだろ?」
夏休みで人通りも多い。
何回か声掛けたら上手く行くだろう。
失敗しても、生徒会長ならなんか分析して今後の役に立てそうだし。
「急に実践は⋯」
眼鏡のブリッジを指であげ、目を泳がせる生徒会長。
ここでビビってどうすんだよ。
「夏休みデビューしとこうぜ!」
「しかし、見ず知らずの他人を巻き込むのは⋯」
いやいや、見ず知らずだと後腐れないから良いんじゃねぇか。
丸まった背中を陽気にバンバン叩く。
及び腰の生徒会長は、うんうん暫く唸っていたが。
不意に顔を輝かせ提案してきた。
「な、成瀬君との疑似デートでまずは予習させて欲しいっ」
「はぁ?!」
「急に女性相手だと緊張もするし、君にも彼女にも迷惑をかけるかもしれない。
成瀬君なら、その都度的確なアドバイスをくれるだろう?」
信頼しきった顔でそこまで言われると悪い気はしない。
仕方ねぇなと頷いたんだが、そのときもっと深く考えるべきだったと後悔するはめになった。
女子の買い物は長い。
長いけど、その間は目移り禁止でスマホも出来るだけ開けずに笑顔と相槌を欠かさない。
服を選ぶときは、どんな服でも似合うポイントを話して最終本人に選ばせる。
たまに女友達の悪口を言う子がいるけど、肯定も否定もしないで曖昧に聞いておく。
女子ネットワークはどこでどう繋がってるかわかんねぇからな。
下手に頷いたら話を変えられ、別れた後に「ナルハヤが悪口言ってたよ♡」って言いふらされたことがあんだよ。
俺が話す間、スマホに絶え間なくメモしている生徒会長の眉間にはくっきり皺が寄っていた。
まあ、頭で考えるだけじゃそうなるよな。
学校に反対されてもコイツがこのままAVの道を進むなら⋯仲良くしておけば、現場に誘ってもらえるかもしれねぇという下心が湧いてるから親切にしといて損はねぇ。
「なんなら、眼鏡買ったあとでナンパしてWデートしとくか?」
「え⋯」
「あれこれ考えるより、試した方がわかりやすいだろ?」
夏休みで人通りも多い。
何回か声掛けたら上手く行くだろう。
失敗しても、生徒会長ならなんか分析して今後の役に立てそうだし。
「急に実践は⋯」
眼鏡のブリッジを指であげ、目を泳がせる生徒会長。
ここでビビってどうすんだよ。
「夏休みデビューしとこうぜ!」
「しかし、見ず知らずの他人を巻き込むのは⋯」
いやいや、見ず知らずだと後腐れないから良いんじゃねぇか。
丸まった背中を陽気にバンバン叩く。
及び腰の生徒会長は、うんうん暫く唸っていたが。
不意に顔を輝かせ提案してきた。
「な、成瀬君との疑似デートでまずは予習させて欲しいっ」
「はぁ?!」
「急に女性相手だと緊張もするし、君にも彼女にも迷惑をかけるかもしれない。
成瀬君なら、その都度的確なアドバイスをくれるだろう?」
信頼しきった顔でそこまで言われると悪い気はしない。
仕方ねぇなと頷いたんだが、そのときもっと深く考えるべきだったと後悔するはめになった。
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