ムッツリ生徒会長にご教授!

三日月

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自信

「じゃ、始めようか」と安易に始まった疑似デートは、まずは俺がエスコート。
眼鏡屋で、生徒会長の視線や表情を拾いながら、似合う・似合わない以外にも好みの色や形を探って先回りして勧めたりしてみる。
生徒会長も乗ってきて、最後は縁無しのシルバーフレームをお会計。
視力矯正レンズに入れ替える間、会計中に調べておいたカフェへ向かった。

そこは、花屋が経営している観葉植物たっぷりなところ。
出入り口で靴を脱ぎ、人工芝の上を歩く。
木のベンチや切り株を模したチェアとか、店内のインテリアも凝っていた。
カップル以外にも、サラリーマンから友達同士までのんびり過ごしていて男同士でも目立たねぇ。

ワンプレートランチとは別に3品頼んでシェア。
どれも見た目が凝っていて、女子受けは良さそうだな。
また誰かと来よう。
食後のコーヒーを飲んでいたら、はぁ⋯と目の前の生徒会長が溜息をついた。
なんだよ、口に合わなかったのかよ?


「流石、成瀬君ですね⋯凄すぎて、自分が同じように出来る気がしません⋯」


げ、自信無くしてんじゃん!
データ返して貰えねぇじゃん!


「そ、そんなん、ちょっとずつわかってくるもんだろう?
それにほら、男兄弟に揉まれた生徒会長と違って、俺んとこには女帝と魔女がいるからさ」


慌ててフォローしたけど、フォローになってんのか微妙だ。
自信を付けさせるには、そう、褒めて伸ばせだっ
俺のやり方見せてばっかじゃ、褒められねぇ。


「あー、じゃあさ、眼鏡屋の後は生徒会長の理想のデートとかしてみよう、な!」

「私の、ですか?」

「そう、そう。
それで俺がアドバイス?してやるからさ」


あまり気乗りがしなさそうだったが、このまま帰るわけにゃいかねぇ。
眼鏡を取りに戻り、店の前で生徒会長の理想のデートがどんなものか聞いてみる。


「そうですね⋯下の名前を呼び合いたいですね」

「了解、了解。
んじゃ、俺のことは隼人で生徒会長は⋯名前なんだっけ?」

「⋯聖です」


平らな目で見られたが、気にしないことにした。
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