201 / 1,039
9 特別棟
28
ヤマに言われた通り、扉を開け個室から出た、その外で。
口内に溜まった唾液を飲み込むために、コクンと喉を鳴らす。
待ち望んでいたものではなかった物足りなさに、喉にも気持ちにも乾きを覚える。
自分の唾液じゃなく、ヤマの、番の精液を嚥下しこの身に取り込みたいとゾクゾク震える身体を抱き締めた。
ヤマのわずかな発情にさえ、こんなにあてられるのか・・・
もしここが東の離れだったら、好きも嫌いも関係なく、番のΩとして俺はヤマを受け入れていた。
番なんだから、それは当たり前のはずだ。
だか、あくまで好きという恋愛感情にこだわるヤマの頭の中は、未だに花畑が満開らしい。
いつになったら枯れるんだ?
四季折々の花で隙間無く埋まってるんじゃないだろうな。
せっかく番のΩとして身に付けた知識も、全く役に立たない。
「・・・ヤマ?」
「もうちょっと待ってっ」
個室を覗き、便座に座り深呼吸を繰り返すバカに溜め息で応える。
俯くのを止めたヤマの顔には、涙さえ浮かんでいたのはどういうことだ。
そんなに辛いなら、花畑を全て刈り取ってしまえ!
口内に溜まった唾液を飲み込むために、コクンと喉を鳴らす。
待ち望んでいたものではなかった物足りなさに、喉にも気持ちにも乾きを覚える。
自分の唾液じゃなく、ヤマの、番の精液を嚥下しこの身に取り込みたいとゾクゾク震える身体を抱き締めた。
ヤマのわずかな発情にさえ、こんなにあてられるのか・・・
もしここが東の離れだったら、好きも嫌いも関係なく、番のΩとして俺はヤマを受け入れていた。
番なんだから、それは当たり前のはずだ。
だか、あくまで好きという恋愛感情にこだわるヤマの頭の中は、未だに花畑が満開らしい。
いつになったら枯れるんだ?
四季折々の花で隙間無く埋まってるんじゃないだろうな。
せっかく番のΩとして身に付けた知識も、全く役に立たない。
「・・・ヤマ?」
「もうちょっと待ってっ」
個室を覗き、便座に座り深呼吸を繰り返すバカに溜め息で応える。
俯くのを止めたヤマの顔には、涙さえ浮かんでいたのはどういうことだ。
そんなに辛いなら、花畑を全て刈り取ってしまえ!
あなたにおすすめの小説
六年目の恋、もう一度手をつなぐ
高穂もか
BL
幼なじみで恋人のつむぎと渉は互いにオメガ・アルファの親公認のカップルだ。
順調な交際も六年目――最近の渉はデートもしないし、手もつながなくなった。
「もう、おればっかりが好きなんやろか?」
馴ればっかりの関係に、寂しさを覚えるつむぎ。
そのうえ、渉は二人の通う高校にやってきた美貌の転校生・沙也にかまってばかりで。他のオメガには、優しく甘く接する恋人にもやもやしてしまう。
嫉妬をしても、「友達なんやから面倒なこというなって」と笑われ、遂にはお泊りまでしたと聞き……
「そっちがその気なら、もういい!」
堪忍袋の緒が切れたつむぎは、別れを切り出す。すると、渉は意外な反応を……?
倦怠期を乗り越えて、もう一度恋をする。幼なじみオメガバースBLです♡
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
※本編のロアン編完結。
ヴィルヘルム編を連載中です。
【完結】恋した君は別の誰かが好きだから
海月 ぴけ
BL
本編は完結しました。後日、おまけ&アフターストーリー随筆予定。
青春BLカップ31位。
BETありがとうございました。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺が好きになった人は、別の誰かが好きだからーー。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
二つの視点から見た、片思い恋愛模様。
じれきゅん
ギャップ攻め
大嫌いなこの世界で
十時(如月皐)
BL
嫌いなもの。豪華な調度品、山のような美食、惜しげなく晒される媚態……そして、縋り甘えるしかできない弱さ。
豊かな国、ディーディアの王宮で働く凪は笑顔を見せることのない冷たい男だと言われていた。
昔は豊かな暮らしをしていて、傅かれる立場から傅く立場になったのが不満なのだろう、とか、
母親が王の寵妃となり、生まれた娘は王女として暮らしているのに、自分は使用人であるのが我慢ならないのだろうと人々は噂する。
そんな中、凪はひとつの事件に巻き込まれて……。
私が制作した著作物、また、私が依頼し描いていただいたイラスト含め、全ての文章・画像はAI学習、無断転載、無断使用を禁止します。
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
8/16番外編出しました!!!!!
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭
3/6 2000❤️ありがとうございます😭
4/29 3000❤️ありがとうございます😭
8/13 4000❤️ありがとうございます😭
12/10 5000❤️ありがとうございます😭
最愛の番になる話
屑籠
BL
坂牧というアルファの名家に生まれたベータの咲也。
色々あって、坂牧の家から逃げ出そうとしたら、運命の番に捕まった話。
誤字脱字とうとう、あるとは思いますが脳内補完でお願いします。
久しぶりに書いてます。長い。
完結させるぞって意気込んで、書いた所まで。
奇跡に祝福を
善奈美
BL
家族に爪弾きにされていた僕。高等部三学年に進級してすぐ、四神の一つ、西條家の後継者である彼が記憶喪失になった。運命であると僕は知っていたけど、ずっと避けていた。でも、記憶がなくなったことで僕は彼と過ごすことになった。でも、記憶が戻ったら終わり、そんな関係だった。
※不定期更新になります。