207 / 621
14 反省の王子様
14
しおりを挟む
なんと言うか、なんと言うか。
.......は、恥ずかしい、です。
清人様が急遽留学されるキッカケ、になったらしい遊園地から話が始まって。
俺を番にしたいと、堂々と話される清人様。
遊園地のお姉さん、藤波さんから、「βの周りのフェロモンが、甘ったるくて気持ち悪い」と指摘されて。
なんと、俺と手を繋いだみどりちゃんに威圧フェロモンを出そうとしていたのを「βばかりのこんな場所で、αが騒ぎを起こす気?」諫められていたんだって。
手を繋いだだけで、威圧フェロモン、もビックリしたけど。
あんな場所で威圧フェロモンなんて大騒ぎになっちゃうよ!
清人様も、公の場所で威圧フェロモンを乱用しちゃいけないのはよくよくご存じの筈だよね。
本人は陽太様に聞かれるがまま話されてる、だけ、らしくて。
雄弁に、むしろ、自慢気に振り返られてるように見えるよ....清人様にとっては、素敵な思い出になってるみたい。
俺を番にしたかったと気付いた辺りなんて。
凄く、凄く、輝いた目で俺を見て.....うっとり微笑まれてしまい、俯いた。
聞いてる俺の方が、顔が真っ赤になってるよっ
だって、身体が熱いしっ
心臓が、ドキドキうるさいし......清人様のこと、見ていられないよっ
陽太様は、清人様が何をどんな風に話されても聞き取り調査みたいに冷静で。
たまに、俺を憐れみの目で映される以外は表情も変えられない。
俺ばっかり、意識しちゃってる?
俺、意識し過ぎちゃってる??
.......は、恥ずかしい、です。
清人様が急遽留学されるキッカケ、になったらしい遊園地から話が始まって。
俺を番にしたいと、堂々と話される清人様。
遊園地のお姉さん、藤波さんから、「βの周りのフェロモンが、甘ったるくて気持ち悪い」と指摘されて。
なんと、俺と手を繋いだみどりちゃんに威圧フェロモンを出そうとしていたのを「βばかりのこんな場所で、αが騒ぎを起こす気?」諫められていたんだって。
手を繋いだだけで、威圧フェロモン、もビックリしたけど。
あんな場所で威圧フェロモンなんて大騒ぎになっちゃうよ!
清人様も、公の場所で威圧フェロモンを乱用しちゃいけないのはよくよくご存じの筈だよね。
本人は陽太様に聞かれるがまま話されてる、だけ、らしくて。
雄弁に、むしろ、自慢気に振り返られてるように見えるよ....清人様にとっては、素敵な思い出になってるみたい。
俺を番にしたかったと気付いた辺りなんて。
凄く、凄く、輝いた目で俺を見て.....うっとり微笑まれてしまい、俯いた。
聞いてる俺の方が、顔が真っ赤になってるよっ
だって、身体が熱いしっ
心臓が、ドキドキうるさいし......清人様のこと、見ていられないよっ
陽太様は、清人様が何をどんな風に話されても聞き取り調査みたいに冷静で。
たまに、俺を憐れみの目で映される以外は表情も変えられない。
俺ばっかり、意識しちゃってる?
俺、意識し過ぎちゃってる??
1
あなたにおすすめの小説
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡
なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。
あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。
♡♡♡
恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる