8 / 461
5 Ω
しおりを挟む
数時間ぶりに斜め十字の拘束台から四肢が解放され、ホッと息をつく。ここは、Ω風俗の店『アンダーグラウンド』地下に蟻の巣のように作られた部屋のひとつ。華奢で小柄な他のメンバーとは共有出来ないものが多い自分のための部屋。
天井は他の部屋にない2mを越えた高さがあり、部屋自体は真四角の造り。今回は一度も座ることさえなかったベットや床に固定された斜め十字以外にも、天井からぶら下がる鎖の先にはそれぞれ拘束具がつけられ、壁には鞭や棒や道具が引っかけられている。
「気絶すると負ける。
それを、身体がまだ覚えているみたいです」
試合での気絶は、危険も伴う。簡単には気絶しないよう耐性がついているから、客も遠慮なく道具を使ってくる。
跡がついた手首をさすっている間に、俺に使われた道具を片付けてくれていた陽太さんに慌てて走りよる。ドロリと後孔から流れ出る不快感も昔よりは気にならなくなっていた。
「自分で始末します。
まだ、自分を覚えている人がいるだけ、ありがたいですよ。
五年も経っているのに、一ヶ月に一度のあの人か、たまに新規で試してくれる人がいるから給与に繋がります」
天井は他の部屋にない2mを越えた高さがあり、部屋自体は真四角の造り。今回は一度も座ることさえなかったベットや床に固定された斜め十字以外にも、天井からぶら下がる鎖の先にはそれぞれ拘束具がつけられ、壁には鞭や棒や道具が引っかけられている。
「気絶すると負ける。
それを、身体がまだ覚えているみたいです」
試合での気絶は、危険も伴う。簡単には気絶しないよう耐性がついているから、客も遠慮なく道具を使ってくる。
跡がついた手首をさすっている間に、俺に使われた道具を片付けてくれていた陽太さんに慌てて走りよる。ドロリと後孔から流れ出る不快感も昔よりは気にならなくなっていた。
「自分で始末します。
まだ、自分を覚えている人がいるだけ、ありがたいですよ。
五年も経っているのに、一ヶ月に一度のあの人か、たまに新規で試してくれる人がいるから給与に繋がります」
1
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる