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はっ、孕ませるって!疾風がそこまで考えてるなんて思わなかった!そんな、自分が疾風の子ども・・・番にしてもらえただけでも嬉しかったのに、そんな・・・
想像すらしていなかったから、急な話で頭が真っ白だ。咄嗟に思い付いた疾風の年齢も、さらりと本人は流してしまうし。むしろ、固まっている自分に驚いているようだ。声が探るように低くなる。
「なに?
そんなに驚くこと?」
「いや、驚くだろ?」
「・・・孕む気がないとか言ったら、俺、今からでも孕むまでヤりまくるよ?」
素直に返したら、機嫌の良かった狐目が切っ先の鋭い刃を伴って返される。だが、そこには殺気も苛立ちも無く、どちらかと言えば自分がすぐに賛同しなかったことへの不満も含まれていた。
こんな顔を見せられたら、正直そこまで考えてなかったなんて言えそうにない。でも、その年で、子どものことまで考えてる方が有り得ないだろう。
14歳だぞ、14歳!自分がその頃は・・・そうか、家を出た年になるのか。
自分の中ではあまり良い記憶ではない14歳。一瞬でもあの頃について考えると、ヒヤリと冷や水を浴びたように気持ちが凪ぐ。
育ちの違い、なのか?それだけ疾風がしっかりしてるってことなのか?じわりじわりと、自分が疾風の子どもを孕めることが実感として追い付いてきた。
想像すらしていなかったから、急な話で頭が真っ白だ。咄嗟に思い付いた疾風の年齢も、さらりと本人は流してしまうし。むしろ、固まっている自分に驚いているようだ。声が探るように低くなる。
「なに?
そんなに驚くこと?」
「いや、驚くだろ?」
「・・・孕む気がないとか言ったら、俺、今からでも孕むまでヤりまくるよ?」
素直に返したら、機嫌の良かった狐目が切っ先の鋭い刃を伴って返される。だが、そこには殺気も苛立ちも無く、どちらかと言えば自分がすぐに賛同しなかったことへの不満も含まれていた。
こんな顔を見せられたら、正直そこまで考えてなかったなんて言えそうにない。でも、その年で、子どものことまで考えてる方が有り得ないだろう。
14歳だぞ、14歳!自分がその頃は・・・そうか、家を出た年になるのか。
自分の中ではあまり良い記憶ではない14歳。一瞬でもあの頃について考えると、ヒヤリと冷や水を浴びたように気持ちが凪ぐ。
育ちの違い、なのか?それだけ疾風がしっかりしてるってことなのか?じわりじわりと、自分が疾風の子どもを孕めることが実感として追い付いてきた。
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