可愛いΩのナカセカタ

三日月

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「調べさせたが、私と会うのは二度目のようだぞ。
 近い内に、三度目が来るだろう。
 それまでに器を成長させておけ」


 ジロリと睨みをきかせると、あれだけゾロゾロ従えてきたお供も引き連れずに一人で処置中ランプが点灯している集中治療室に入っていってしまう。あのじいさん、好き放題だな。関係者だとしても、許可なく入るか?

 二度目と言われても心当たりはない。もしかすると、今までの顧客にでもいたのかもしれないが・・・俺は報告係じゃないからな。顧客と面を合わせる機会なんか無かった筈なんだが・・・あの確信に満ちた言い方なら、じいさんが間違っているわけでは無さそうだ。
 まぁ、三度目、は、どうでもいい。仕事での依頼は、指示されればこなすだけだ。それが誰相手でも、俺が失敗することはない。じいさんは、今更息子の番がどの程度のαか確認でもするつもりなんだろう。

 じいさんが居なくなってから、様子を見に集まりだした大名行列が「姿が見えない」と騒ぎ出す。長椅子に座り直した俺に、チラチラ視線を送ってくるが無視。勝手に椿頭家関係者だと勘違いして、声をかけて良いのか遠慮しているのが見え見えだがそっちはそっちで勝手にやって来れ。
 じいさんが、騒いだり慌てて戻ってこないところを見ると由良は大丈夫なんだろう。今のうちにとおにぎりを食べ。集中治療室から出てきたじいさんに、わらわら人が群がるのを眺め、ついでに由良の状態を説明し出した医師の話を聞いておく。

 そして、漸く大名行列が去った後、バカで煩いのに捕まった。
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