241 / 461
238 α
しおりを挟む
こんな相手に名乗らせた手前、こちらも名乗るしかない。仕方なく、丸椅子から立ち上がった。出来れば、運命の番と同じく都市伝説扱いで終わりたい相手だ。教科書の一説に出てくる御三家と、正直関わりたくない。
「萩野 疾風、由良の番です」
名乗った相手は、異界の魔性。名前がわかっても、商売上、他のαより力に過敏に出来ている萩野の血が口に出すことも躊躇わさせる相手だったんだが。閉まった扉の前から、俺が立ち上がったベッド脇まで唾を飛ばしてきそうな勢いで外野のバカが騒ぎ出した。
「なんだとぉーーーっ
由良の番は、この俺が厳選に厳選を重ね決め・・・」
「輝良さん、アンタ、一回黙りましょうか?」
文字通り首根っこを捕まれるバカ。もう、御三家でもかまわないからそのまま持ち帰って二人とも二度と来ないで欲しい。持ち帰らないなら、そのバカの喉を黙って潰させろ。由良は、集中治療室から出てきたところだ。傷に障るだろうが。
あのじいさん、このバカを跡継ぎにするつもりが無さすぎだ。教育が全く出来てないじゃねぇか。
「萩野 疾風、由良の番です」
名乗った相手は、異界の魔性。名前がわかっても、商売上、他のαより力に過敏に出来ている萩野の血が口に出すことも躊躇わさせる相手だったんだが。閉まった扉の前から、俺が立ち上がったベッド脇まで唾を飛ばしてきそうな勢いで外野のバカが騒ぎ出した。
「なんだとぉーーーっ
由良の番は、この俺が厳選に厳選を重ね決め・・・」
「輝良さん、アンタ、一回黙りましょうか?」
文字通り首根っこを捕まれるバカ。もう、御三家でもかまわないからそのまま持ち帰って二人とも二度と来ないで欲しい。持ち帰らないなら、そのバカの喉を黙って潰させろ。由良は、集中治療室から出てきたところだ。傷に障るだろうが。
あのじいさん、このバカを跡継ぎにするつもりが無さすぎだ。教育が全く出来てないじゃねぇか。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる