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ファームでは、番の有無に限らずΩを口コミで積極雇用している。Ωの就職率は、他のバース性に比べて低いからな。藤城さんが、ファームの近くにΩ専用の住居まで用意してくれて保証人も不要で貸してくれている。
レストランを始めた当初の、青嵐のママ友、孕友がスタッフに入ってくれていた頃よりΩスタッフの方が多くなっているんだ。そこに、疾風が手伝いに現れたら・・・!
あの頃。予想以上にレストランを利用してくれる人がいたから、満席に待ち時間まで出てきて連日手が回らなくなっていたんだ。たまたま疾風が、大学が休校になったからと顔を出してくれて。あまりの段取りの悪さに、見るに見かねてフロアに入り手伝ってくれた。
普段着に予備のエプロンを着けただけの格好なのに、疾風の周りだけお洒落なカフェに変わってしまうくらい似合っていた。しかも、厨房への注文の仕方やレジ打ち、備品の置いている場所も一通り教えたら直ぐに覚えて完璧にこなしてくれた。
客足が引いてから、テーブルの配置や注文方法の改善点も提案してくれて・・・スタッフとは、青嵐の幼稚園の行事で疾風も顔を出すことはあったし以前からの顔見知り。ただ、他の親御さんと比べて、随分若い疾風は話しかけにくいと遠巻きにされていた。中には、疾風のことを青嵐の年の離れた兄だと思い込んでいた人もいたな。
この日を境に、「青嵐パパが凄すぎる」と話題になって自分は随分羨ましがられた。お客さんの中には、たまに手伝いに現れる疾風目当てにしばらく通った人もいたしな。
自分も、疾風の接客なら何度も見たい、とは、思うけど。自分よりも、若くて可愛くて一生懸命に働くΩを疾風が気に入ってしまったらどうしてくれるんだ!
「青嵐がその分頑張るんだ!」
「えぇ~、由良まで酷いっ」
酷いのは自覚してるが、駄目なものは、ダメだっ
レストランを始めた当初の、青嵐のママ友、孕友がスタッフに入ってくれていた頃よりΩスタッフの方が多くなっているんだ。そこに、疾風が手伝いに現れたら・・・!
あの頃。予想以上にレストランを利用してくれる人がいたから、満席に待ち時間まで出てきて連日手が回らなくなっていたんだ。たまたま疾風が、大学が休校になったからと顔を出してくれて。あまりの段取りの悪さに、見るに見かねてフロアに入り手伝ってくれた。
普段着に予備のエプロンを着けただけの格好なのに、疾風の周りだけお洒落なカフェに変わってしまうくらい似合っていた。しかも、厨房への注文の仕方やレジ打ち、備品の置いている場所も一通り教えたら直ぐに覚えて完璧にこなしてくれた。
客足が引いてから、テーブルの配置や注文方法の改善点も提案してくれて・・・スタッフとは、青嵐の幼稚園の行事で疾風も顔を出すことはあったし以前からの顔見知り。ただ、他の親御さんと比べて、随分若い疾風は話しかけにくいと遠巻きにされていた。中には、疾風のことを青嵐の年の離れた兄だと思い込んでいた人もいたな。
この日を境に、「青嵐パパが凄すぎる」と話題になって自分は随分羨ましがられた。お客さんの中には、たまに手伝いに現れる疾風目当てにしばらく通った人もいたしな。
自分も、疾風の接客なら何度も見たい、とは、思うけど。自分よりも、若くて可愛くて一生懸命に働くΩを疾風が気に入ってしまったらどうしてくれるんだ!
「青嵐がその分頑張るんだ!」
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酷いのは自覚してるが、駄目なものは、ダメだっ
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