可愛いΩのナカセカタ

三日月

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「あ~~くぅっそっっ、リア充が眩しいっ」


 両手で顔を覆い、耳まで赤くなっている青嵐。自分は何かおかしなことを言ったんだろうか?青嵐を呆れた目で眺めている疾風を伺うか、放っておけとおざなりに手を振られた。
 青嵐は、溜め息をつき恨めしい目で見てくる。「リア充」という言葉をよく使われるが、青嵐も無事大学に入学出来たしリア充対象じゃないのか?

 確かに、自分は現実の生活が充実しているから否定はしないけれど。
 

「青嵐も、リア充だろう?」

「いやいやいや、俺なんか由良に比べたら、全く、全然、微塵もだし!」


 キッパリ力強く断言されてしまった。自分には、どんな基準でリア充を測るものかよくわからない。他人と比べることが出来るものなのか?
 疾風は、そんな青嵐を鼻で嗤う。


「青嵐、諦めて働け。
 由良を呼び出す事態が一回でもあれば、嵐も含めて全員萩野合宿に叩き込むからな?」

「横暴すぎるっ、暴君親父っ」

「由良の背に隠れず言ってこい」


 自分を挟んで言い合う二人。凄く楽しそうだなぁ。漫才のようなやり取りは、見ているこちらが楽しくなる。

 
 「由良ぁ、笑ってないでなんとか言ってくれよ!
 この暴君に!」

 「そんなことを言われてもなぁ」


 出会った頃は、自分も幾度暴君と心の中で呼んでいたことか。名前を教えて貰えるまで、名前がわりに使っていたくらいだ。
 確かに、休み中働かされてしまう青嵐にとっては暴君かもしれないが、それだと同じように願ってしまう自分も暴君になるんじゃないか?青嵐にそう話してみたら、「はぁ?」と呆れられた。その顔が、さっきまでの疾風とそっくりなのに似ているように見えないから笑ってしまう。
 周りからも疾風と青嵐は近頃怖いくらいにそっくりだと言われているのに、印象がまるで違って見えるんだ。青嵐の表情が、目まぐるしくコロコロ変わるせいなのか?
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