可愛いΩのナカセカタ

三日月

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番外編

お酒に御用心 20

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「疾風ぇ」

「うん?」

「・・・疾風ぇ?」

「ん?」

「はぁーやてっ」

「なんだよ?」


 由良が何度名前を呼んでも、それにイラつきもせずに毎回ゆったり応えている疾風様。由良の呼び方の違いや表情をむしろ楽しんでますね。
 由良も楽しそうにふわふわ笑って御機嫌です。疾風様と目が合うと、肩が触れている距離なのになぜか手招き。疾風様は、「ん?」と耳を寄せます。疾風様の耳に手まで当てて、何を話すのかと見守っていたんですが。


「ンフフフ・・・好き」


 こそっと耳打ちしたのは、先ほどからずっと連呼しているのと同じ内容でした。本人は、二人だけの秘密だとフフフと笑い満足そうですが。この場にいるαの耳には、多少音を下げても届いてますからね。
 やっと座れた青嵐は、いつものことだと聞き流して食事を開始。残っているアルコールを水のように片付けていきます。


「雪さん、食べてる?
 世良ちゃんばっか、食べてないか?」

「いや、頂いてるッスよ。
 なんか、色々ありがとうございます」

「あぁ、礼なら由良に・・・って言っても、今度でいいかな?
 俺、最後に焼いたり調整しただけだし。
 あっ、冷蔵庫にケーキもあったから、甘いもん食べれるなら胃に余力残しといて。
 由良のフルーツケーキ、マジ旨いから」

 
 フルーツケーキもあるんですか。それは楽しみですねっ


「青嵐、それ食べたら持ってきなさいよ」

「早く、早くっ」


 風花も風音も、自分では取りに行く気は全く無いようですね。まぁ、僕もですが。青嵐は、諦めているのかなにも言い返しません。
 雪さんは未だに世良ちゃんから解放されてませんが、雪さんなりに慣れては来たようですね。嵐が世良ちゃんの食べるものを取り分け、雪さんはそれを受け取って世良ちゃんにも与える連携プレイ。自分の分もしっかり食べています。
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