可愛いΩのナカセカタ

三日月

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番外編

お酒に御用心 22

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 嵐も風音に番の隣を奪われたようです。世良ちゃんを抱き上げて、僕の移動先である窓際まで避難してきました。雪さんは、両手に花・・・とは言い難い。両手に猛獣状態。前門の虎、後門の狼といったところでしょうか。二人とも雪さんからアレコレ聞き出そうとしていることを隠そうともしていません。
 雪さんは一人取り残された状態で、左は風音、右は風花に早速占領されていました。さすがに、狼狽えてますね。口には出しませんが、どうしたら良いのかわからないと嵐に視線が送られてますよ?


「良いんですか、アレ?」

「まぁ・・・家族とは仲良くして貰いたいし」


 番持ちになって、嵐も言うようになりましたね。「にゃぎぃ、にゃぎぃ」と僕の後を追っていたあの頃が懐かしくなります。
 お腹いっぱいの世良ちゃんは、嵐の腕の中でウトウト。きっと前の晩から仕込みに忙しかった由良の雰囲気を察して、自分もはしゃいでいたようですし。このままケーキも待てずに寝そうです。
 世良ちゃんは、年が離れていることもあって兄弟とは別に疾風様と由良と暮らしていますからね。今でも一緒に暮らす風音や、これからは別に暮らす嵐と違って我々と一緒に過ごしている時間は短いです。この家よりも、手伝いに行くゆらファームで会う方が遥かに多い我が家の末っ子。人見知りはしない子ですが・・・


「世良ちゃんは、雪さんのことをとても気に入ったみたいですね?」

「俺によりなついてたな」


 唯一の弟分だった世良ちゃんか、やっと番になれた雪さんか。嵐はどちらに嫉妬してるんでしょう。無表情ながらも、その横顔は僅かに眉が寄っています。
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