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13 修学旅行
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「かなちゃん、これは、これは?」
「三枝、似合ってるぞ」
「違うて!
かなちゃんに着けて欲しいんやってば!」
修学旅行二日目。
朝イチに乗り込んだ4Dを駆使した冒険アトラクションが面白くて、降りた先に待ち構えていた売店に捕まってしまった。
テーマパークの猫キャラクターをモチーフにしたカチューシャを、三枝がわざわざ自分の頭につけて勧めてくる。
思いきり、猫耳に片方の耳が完全に隠れるほどの淡いブルーのレースリボンまで見えるんだが。
夏期限定で、スイカやかき氷のチャーム付き。
どう見ても、女子向けだよな?
おざなりに答えた俺に、三枝は唇を尖らせた。
二校貸し切りのテーマパークは、どのアトラクションも待ち時間無し。
茅野学園は250名程度、もう一校は全国から優秀なαが集まる学校とは言え、入学試験の難易度も高く一学年が100名にも満たない筈だ。
生徒よりスタッフの方が、多いんじゃないだろうか。
「三枝、似合ってるぞ」
「違うて!
かなちゃんに着けて欲しいんやってば!」
修学旅行二日目。
朝イチに乗り込んだ4Dを駆使した冒険アトラクションが面白くて、降りた先に待ち構えていた売店に捕まってしまった。
テーマパークの猫キャラクターをモチーフにしたカチューシャを、三枝がわざわざ自分の頭につけて勧めてくる。
思いきり、猫耳に片方の耳が完全に隠れるほどの淡いブルーのレースリボンまで見えるんだが。
夏期限定で、スイカやかき氷のチャーム付き。
どう見ても、女子向けだよな?
おざなりに答えた俺に、三枝は唇を尖らせた。
二校貸し切りのテーマパークは、どのアトラクションも待ち時間無し。
茅野学園は250名程度、もう一校は全国から優秀なαが集まる学校とは言え、入学試験の難易度も高く一学年が100名にも満たない筈だ。
生徒よりスタッフの方が、多いんじゃないだろうか。
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