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13 修学旅行
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「こっちの方が、良くないか?」
無難なキャップを手に取れば、三枝から取り上げられる。
黒地に白の猫の肉球がキャップの鍔に刺繍されていて、後ろのサイズ調整ベルトにはロゴが白色でプリントされていた。
並んでいる商品の中では、一番地味にみえるが。
実はリバーシブルになっていて、内側にはオールキャラクターが走り回っているイラストがプリントされている。
テーマパークにいるときは、イラスト面。
普段は、モノトーン面を使い分けられる。
「あかんて、かなちゃんっ
ここはな、楽しみまくってここの住人にならんと!」
力説する三枝の頭の上で、猫耳が揺れている。
学園祭のウサミミも、だが。
三枝、こういうものがなんの違和感もなく似合うなぁ。
感心していたら、三枝が自分の頭からカチューシャを取ってスポッと俺の頭に付け替えられた。
「うわぁ~、想像してたんより似合うっっ
かなちゃん、これ着けて回ろうやっ
なぁ、菊川君、めっちゃ可愛いやんなぁ!」
俺の隣でやり取りを眺めていたヤマを見上げ、同意を求めている。
三枝が、本気で勧めてくれているのは十分伝わってきているが・・・
無難なキャップを手に取れば、三枝から取り上げられる。
黒地に白の猫の肉球がキャップの鍔に刺繍されていて、後ろのサイズ調整ベルトにはロゴが白色でプリントされていた。
並んでいる商品の中では、一番地味にみえるが。
実はリバーシブルになっていて、内側にはオールキャラクターが走り回っているイラストがプリントされている。
テーマパークにいるときは、イラスト面。
普段は、モノトーン面を使い分けられる。
「あかんて、かなちゃんっ
ここはな、楽しみまくってここの住人にならんと!」
力説する三枝の頭の上で、猫耳が揺れている。
学園祭のウサミミも、だが。
三枝、こういうものがなんの違和感もなく似合うなぁ。
感心していたら、三枝が自分の頭からカチューシャを取ってスポッと俺の頭に付け替えられた。
「うわぁ~、想像してたんより似合うっっ
かなちゃん、これ着けて回ろうやっ
なぁ、菊川君、めっちゃ可愛いやんなぁ!」
俺の隣でやり取りを眺めていたヤマを見上げ、同意を求めている。
三枝が、本気で勧めてくれているのは十分伝わってきているが・・・
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